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ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

東電を生き延びさせるな

2013-10-30 | 政治
東京電力が国による福島の除染費用の支払いを渋っているというニュースを聞いたばかりだというのに、国は東電の除染費の支払いを免除する措置をとろうとしているというニュースが流れてきた。4800億円の除染費用を免除するという。冗談じゃ無い。じゃあ、誰がそれを支払うのか。国が支払うと言うことは、われわれが出した税金から支払うという事じゃないか。まったく冗談じゃないよ。怒りに震える。

東電は原発建設を推進して、このような大惨事を招いた。もちろん国も原発を推進する政策を採ってきたので、国に責任がないわけじゃない。しかし、あくまでこれは東電の原発が爆発して多量の放射性物質を山や海にばらまいたのだ。出てきた放射性物質は「無主物」だなどと東電はしゃあしゃあとぬかしたが、東電が漏洩させない義務を持っていたことは明らかで、どうみても東電がすべての責任を負うのは、当たり前だ。

しかし、東電は国策会社なので、赤字になりそうなら電気料金を値上げすることで、倒産するような心配はこれまで一切なかった。しかし、原発が爆発したら、東電の資産では、とても賠償さえままならない。2年半以上が過ぎた今でも15万人以上の人たちが原発難民となって国内をさまよっているのに、東電は企業として生き残りをしようとしている。国は原発推進の罪を負っている。しかし、東電の生き残りに手を貸すようなことをしたら、国の責任はますます重くなるばかりだ。この際、東電を法的整理し、責任者の責任を追及し、法的措置をとるべきだ。それをしないまま、曖昧にことを済ませていこうとしたら、東電はこれまでの反省は無いままに、生き延びてしまう。

だいたい事故当時およびそれまでの東電の幹部は、誰一人責任を問われていない。福島県民が検察に刑事告訴したけれども、検察は強制捜査さえもしないまま、不起訴にしてしまった。しかもこれだけの事故を起こしながら、東電の幹部は誰一人責任をとって辞めたものもいない。定期的な人事異動で、同時の幹部達はみんな辞めていったが、彼らは億単位の退職金を受け取り、ほとんどすべての幹部が家族をともなって海外に移住しているという。日本にいると危険だからだという。責任を問われるのが怖いのかもしれない。許せない。彼らと彼らの家族こそ、福島の原発の周辺に住むべきだ。それができないなら、彼らは監獄に入るべきだ。


国鉄民営化の結果がでた

2013-10-10 | 政治
JR北海道で事故が多発している。それも原因は、ほとんどが構造的なものである。恐ろしくて、北海道では鉄道に乗れない。テレビ朝日のニュースステーションで、この問題が取り上げられて、報道されていたが、その内容たるや、驚くべき意識の薄さ、偏見に満ちたものだった。安全をないがしろにしたJR北海道の体質を問題にしないで、労組が内紛ばかりしているからこんな事になったと言わんばかりの報道だ。まったく本質を隠蔽し、JR北海道の経営陣をかばうような報道姿勢には、本当に驚く。

 JR北海道の労組が4つあって、それらが互いに反目し合っていることは、事実かも知れないが、それとJR北海道の安全軽視、安全後回しの経営体質とは何の関係もない。なぜJR北海道はこんな安全を軽視するような経営体質になったのかを、報道は分析するべきである。その理由は、国鉄の分割民営化にある。中曽根が「労組つぶし」のために強引な手法で行った民営化だった。労働組合員を虫けらのように扱い、不当労働行為であることをあらゆるレベルの労働委員会から勧告を受けながら、知らぬ顔で違法行為を繰り返し、民営化した。しかも分割したため、東日本、西日本、東海の3社以外は、当初から赤字が見こまれていた。そのために、JR北海道は労働者を半分に減らし、7-8000人を解雇した。必要な人員を半分に減らすと言うことは、残った労働者が倍の労働を同じ賃金で働くか、さもなくば安全をできる限り切り詰めることしか無い。

 JR北海道が獲った道は、後者だった。もっとも、それは北海道に限らない。JR九州もJR四国もJR貨物も、同じである。いや黒字が見こまれたJR東日本やJR西日本、JR東海でさえも、安全を切り詰めて、必要な人材と資材を減らして、ただただお客様にへつらう労働者を優遇してきた。いまや、JR北海道で、それらの安全切り詰め経営がようやく事故などによって表に出てきたのである。JR西日本の福知山線の大事故もまさにその労働者イジメと経営の切り詰めによって起こった事故なのだ。それにもかかわらず、国鉄の民営化の結果であると誰も認めたがらない。それを言うのは、現場で事実をよく知っている労働者・労組だけだが、労組がそれを主張すると、政治もマスコミもそれを無視・黙殺する。もっともっと事故による犠牲者が出ないと、彼らは気がつこうとしない。

 効率化、合理化、民営化によって犠牲になるのはいつも庶民である。殺されるのも庶民である。原発事故を見よ。あれだけの事故を起こし、しかも何十年も終息できない事故を起こしておいて、それでも誰も刑事上も民事上も罪に問われない。引責辞職したものもいない。マスコミの前で頭を下げてみせるパーフォーマンスだけですべて許されているのが、日本の現実だ。それを許していては、日本はいずれ沈んでしまう。JR北海道の「責任者を出せ!」民営化の責任者を引きずり出せ。市中引き回しの上、磔にせよ。

マダニの感染症におびえたこと

2013-10-08 | 環境
8月上旬ころ、山口県に行ったときに、山の藪をわずかの時間歩いたことがあった。その後、すぐに東京へ出かけて、京都に帰ったのは2日後だった。家に帰って1日ほどしてから、どうも左の足指あたりに黒いものが付着していることに気がついた。気になるので、体を折り曲げて、じっくりと観察してみた。ゴミのようにも見えるが、簡単にこすっても落ちない。ピンセットでつまんで見ると、簡単にとれる。紙の上に置いてみると、じっくりと観察すると、なんと!もぞもぞとそいつが動いているではないか。うわあ!これはまさしくマダニに違いない。そう思って考えると、左の鼠径部に最近イボができたようなものがあるのを思い出した。ひょっとしたら、あいつもそうかもしれない。そう思って、やはりピンセットで引っ張ると、ぽろんと抜けてきた。やはりそいつもマダニが皮膚に食いついていたのだ。

 どこで食いつかれたか、イロイロ考えても、山口県の藪山を5分ほど歩いたあのわずかな時しか、ダニに食いつかれる時は、他に思いつかない。そうすると、この2匹のマダニは、3日前から俺の体に食いついていたのだ。ああ、おぞましい。北海道では何度かマダニに食い付かれたことがある。北海道では、春になるとマダニが活発に動き始める。その頃、野外を歩き回ると、マダニに食い付かれることがよくある。しかし、われわれもそんなことはよく知っているので、春頃に野外から帰ってきたら、体をよく点検することを怠りなかった。夜のお風呂では、体中をよく点検する。マダニは大きいので、体の表面をさすっただけで、マダニがいることはすぐ分かるのだ。その前に、マダニが体の柔らかいところへ移動しているときなら、すぐ見つけることもできる。1日以上経ってから、気がついた場合は、マダニがしっかりと皮膚に食い込んでいて、頭が皮膚の組織と同化してしまっているので、引っ張ったぐらいではマダニを排除できない。食い付く前に見つけて、マダニを追い払うのが一番良い。

 ところが、山口県の低い裏山で、マダニに食い付かれるとはまったく予想していなかった。この裏山には、これまでも何度か出かけている。これまでマダニを見たことも無かった。油断してしまった。3日も4日も経ってしまっているので、マダニの頭は皮膚と同化してしまっており、ピンセットで引っ張ってマダニの体を排除してみたが、頭は残っていて、上から触るとちくちくと痛い。最近、山口県などの西日本でマダニに咬まれて、感染症で死亡した人がぼつぼつ出ているというニュースがあった。これまでマダニに食い付かれても、気持ち悪いだけで害は無いというのが、一般的な判断だった。ところが、最近はどうもそうでは無くなったらしい。それも山口県で、最近亡くなった人が出たばかりだ。

 医者に行って切開してもらおうかと思いつつ、忙しさにかまけてついついそのままになっていた。一ヶ月ほどしてから、どうもいつまでもちくちくと痛むので、切開手術を決意した。医者に行くのも業腹だから、自分で切開することにした。姿勢が取りにくいのだが、なんとかメスで切り開き、ピンセットでそれらしいものを取り除いた。少々の出血は覚悟の上だった。思い切って切らないと、上手くいかないのだ。躊躇い傷が一番良くない。切開手術をしたあと、痛みは無くなった。

 そして、あれから2ヶ月たった。マダニによるウイルス感染症の潜伏期間は2週間~1ヶ月ということなので、今のところ、症状が出ていないことは、もう大丈夫だろう。少し心配していた。確率は低いものの、最近、山口県で何人かが亡くなっている事を聞くと、ひょっとして、私も?と思わないことは無かったからだ。これからは、西日本でもマダニに心配しながら山歩きをしなければならなくなった。これも地球の温暖化のせいのようだ。