ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

泡瀬干潟の埋め立ては止まらないのか

2006-11-25 | 環境
沖縄の泡瀬干潟は、沖縄本島に残ったもっとも大きい干潟で、ここにしか生息しない生物もいくつか知られている。この広大な干潟を埋め立てる計画が進んでいる。多くの人が反対し、心を痛めている。

 私もこの干潟に二度ほど足を運んでみた。広大な干潟が続き、海草がみどりの絨毯のように干潟の中を彩る。いろんな形の貝があちこちで見られ、カニが這い、エビがはねる。海草は満潮の時にはジュゴンの餌として利用されるし、魚たちのすみかとなる。なによりも海岸をコンクリートで固めて海を遠ざけてしまうこのような埋め立てに反対だ。

 海の埋め立てはもうやめないか?ヨーロッパでは、埋め立てはよほどのことがなければ認められない。日本はあの高度成長期に至る所の海を埋め立てて、海を殺してきた。公害が人々を苦しめた。いま、私たちはその反省をしなければならない。

 まだ海を埋め立てるのか?埋め立てはもうやめよう。埋め立てて作るのは、しようもない遊園地だったり、買い手がない原っぱだったりする。それで殺されていく無数の命は生かされない。

 泡瀬干潟の一期工事がまもなく終わる。きれいな海の向こうに黒いコンクリートの固まりが見える。多くの人の反対を沖縄県の県庁にいる人たちは取るに足らない人たちだとみているのだろうか。自分たちこそ正義だと本気で思っているのだろうか。それとも内心忸怩たる思いで埋め立てを進めているのだろうか。じっくりと考えて欲しい。二期工事はやめる可能性が出てきたという噂が本当になるように心から祈りたい。

公明党よ。どうしたのか?

2006-11-24 | 政治
沖縄県知事選挙の結果は残念なものだった。保守さえもが割れ、保守野党までもいっしょに統一候補を応援しながら、選挙には敗れてしまった。投票率が上がらなかったことがこの結果に結びついたような気がする。

 結果から言うと、公明党の存在感が大きかった選挙だろう。創価学会票の数万票が、キャスティングボートを握ったといえる。それだけに公明党の歴史的評価が問題になるだろう。公明党はアメリカ軍のブッシュ流世界再編に最後の一押しで力を与えてしまった。沖縄の人たちに基地被害を押しつけて。お金さえ沖縄に流してやれば良いだろうと。公明党は、立党の精神から大きく踏み外れてしまった。

 平和と福祉の党がいつのまにか自民党にすり寄り、教育基本法改悪にさえも手を貸し、憲法改悪勢力にさえ寄りかかろうとしている。公明党よ、今ひとたび立党の精神をとりもどせ。今カラデモ遅クナイ。原隊ニ復帰セヨ。オマエノチチモハハモナイテイルゾ。

異常気象がまたやってきた(2)

2006-11-22 | 環境
おだやかな日が続くと書いたとたん、荒れ模様になった。札幌は吹雪模様とか。こちらは強風が吹いているが、夜空は星がいつも以上にまたたいている。スバルの星の塊がものすごく明るく見える。星たちを見つめながら歩いていて、崖から落ちてしまった。滑り落ちる途中でなんとか踏みとどまったが、あぶない、あぶない。

 今日の夜、地震が襲った。先週の津波さわぎのあとだから、すぐに津波を想像した。津波はなかったが。そしてものすごい風。浪が牙をむいて襲ってくるようだ。家の屋根がひっきりなしに揺れ続ける。地震と風による揺れが区別つかないほどだ。

 おだやかな日と言ってすぐだけど、やはり今年は異常なことが多い。いや、毎年異常なことが増え続けているように思う。異常気象が限界を超えると、次ぎに何が起こるか?おそろしい。

 京都議定書の約束が当の日本によってもまったく守られなかった。まして最初から無視を続けたアメリカは、温暖化ガスの排出量の増加はずっとすごいだろう。気象変動が人間の影響であることはもう否定しようが無くなってきている。アメリカも日本もその責任をはっきりさせなければ、中国などの途上国の責任も問うことは出来ない。

おだやかな日が続く

2006-11-22 | 日記風
政治の世界とは別に、北海道はおだやかな日がここ数日続いている。風もなく、11月中旬を過ぎる頃とは思えないような暖かな日々だ。

 サンナシ小屋の周囲はさすがにもう冬枯れ一色。落葉樹の葉はすべて落ちてしまった。褐色の草原が続く。しかしよく見ると季節はずれのタンポポの花が数輪、地面にへばりつくように咲いている。どうもここ数日の暖かさで狂い咲きしてしまったらしい。

 小屋の薪ストーブも、まだ無くても大丈夫だ。小屋の中よりもベランダの方が陽射しいっぱいの暖かさ。日だまりでのんびりコーヒーを飲み、うたたねしたり本を読んだり。至福のひとときを過ごすことが出来た。

 明日から今度は寒気がやって来るという。もっとも11月も下旬になるのだから、大雪があっても不思議ではない季節だ。昨年も11月末に25cmくらい積もったように記憶している。いつまでも高気温が続いている今年は、これからどうなるか心配だ。雹や竜巻、冬の雷など不穏な天候が次々と来ている。その中のほんのいっときの平穏=暖かさ。しかし、この暖かさも不穏な気候の一断面のようでもある。


11月24日 憲法平和講座が大阪経済大学で開かれる。講師は松井春満「人権の原理」。

プルトニウム抽出と非核三原則

2006-11-19 | 政治
安倍晋三首相は、政府のこれまでとってきた非核三原則を続けると話した。これは大変けっこうなことだ。おそらく安倍首相がこういわざるを得ないのは、彼の大好きなアメリカが日本の核武装にもっとも懸念を持っているからだろう。

 しかし、麻生外務大臣や中川政調会長が核兵器を保有すべきかどうか議論する必要があるという発言を続けている。安倍首相も議論を封ずるべきではないなどと述べている。これはどう考えてもおかしい。

 言論の自由などと言っている人がいる。言論の自由とは権力からの自由なのだ。権力を持っている人には言論の自由なんかはない。権力者は言論に責任がある。間違ってはいけない。

 結局のところこれは安倍ちゃん得意の「やらせ」だろう。自分が言いたくても言えないことを麻生外務大臣や中川政調会長に言わせて、自分は言論の自由などと煙に巻く。

 しかし、日本が何をしているかは多くの国がよく知っている。11月3日、日本で初めてプルトニウムの抽出が始まった。青森県六ヶ所村の原子力燃料再処理施設では、これから日常的にプルトニウム抽出が行われている。すでに原爆を数十個分つくるだけのプルトニウムが抽出されたという。いつでも日本は核兵器を持てると内外に宣言しているようなものだ。安倍首相の言論はこの事実を裏において行われていることを知らなければならない。

 来月からは横須賀を原子力空母が母港として利用する。「北朝鮮」は核兵器を保有する。原料のプルトニウムはいっぱいある。もう日本は核だらけになっているのではないか。麻生や中川の核論議は、日本人の核への拒否心理を少しでも和らげるためのものだろう。嘘も百回言うと真実になる。核の議論をしていると日本人も核は嫌だと言わなくなるだろう。それが彼らのもくろみだ。

 ではなぜ核議論をしたいのか。それはアメリカと同じだ。核兵器開発には巨大な利権がある。軍・産・官の利権構造を作ること。それが本当の狙いだ。三菱重工など日本の兵器産業はそれを狙っている。


19日11時から 緊急市民集会「ちょっとまった!教育基本法改悪、共謀罪、憲法改悪」が日比谷公会堂で開かれる。講師:内橋克人・永六輔・岸恵子・小室等・佐高信・城山三郎・田中優子・中山千夏・本多勝一・矢崎泰久・梁石白・石倉直樹・妾尚中ほか

18:00~ 「こだわり続ける日本国憲法」講師:土井たか子 (大阪府吹田市メイシアター)

そして、沖縄知事選挙がある。

11月25日には「教育基本法改悪法案を廃案にしよう!11.25全道1万人集会」が札幌大通り広場で開かれる。道内の人はこぞって参加しよう。

個人情報保護と名簿

2006-11-18 | 日記風
昔卒業した大学から同窓会名簿が送られてきた。これを暇な時に眺めるのもなかなか楽しいものだ。ところが最近は同窓会名簿も作られなくなってきた。個人情報は秘密にしようというのだ。しかし、それでは何のための名簿なのだろう。名簿は必要があってつくるのだ。必要ない人はもらわないし、もらっても使わない。それでいいじゃないか。

 個人情報が漏れて困るのはだれだろう。同窓会名簿を見つけて喜ぶのは宣伝に使う人たちだろう。たしかに電話に出たらマンションの勧誘だったり石油の先物取引の勧誘だったりすると腹が立つ。郵便で送られてくるパンフレットのたぐいも多いと嫌になる。しかし、その程度のことならポイとゴミ箱に捨てればいいだけのことだ。電話はがちゃんと切ればいいだけだ。そのために同窓会やいろんな会の名簿を作らないというのは、本末転倒ではないか。

 権力に情報が流れるのが嫌だという人もいる。しかし、権力が持っている情報は同窓会名簿などを作ろうとやめようと関係ないほど十分だ。いまさら会の名簿をやめたとて、権力の知りたいことを隠すことはできない。住民背番号制のほうがもっともっと恐い。あれこそわれわれ住民にとって何のメリットもないのに、権力はすべての情報を握ろうと思えばいつでもできるのだ。

 マスコミの目が狂ってしまっている。本当にやめなければならないのはなにか、彼らはわからないらしい。洞察力がもっと必要だ。


明日のイベント:
シンポジウム「美しい国」の右翼政権(講師:ラグラス・スミス;明治学院大学白金キャンパス;13:30~)

シンポジウム 憲法9条と平和構想(東京・専修大学神田校舎;14:00~)

そして明後日。いよいよ沖縄知事選挙。戦争反対・基地撤去を。

ターニングポイントを回った日本

2006-11-17 | 政治
教育基本法改悪法案が衆議院を通過したという。日本はついにターニングポイントを回った。安倍"軍国主義"内閣の下で。

戦争への道をひた走るルートに日本は乗ってしまった。あの誰もが無謀と思う太平洋戦争も、国民の多くは天皇制のマインドコントロールの下で軍国主義を受け入れていた。これからの道も同じ行路だろう。北朝鮮あたりを仮想敵国にして国民がたやすく洗脳される。その道具は新しい「教育基本法」。

こうなったら、若者にこう呼びかけよう。若者よ。結婚するな。子供を作るな。少子化を徹底的に推し進めよう。戦争などできないように。

一筋の灯りは沖縄県知事選挙。統一候補を当選させ、参議院選挙で自民党を追い落とすこと。私たちの希望の道はそこにしかない。

強行採決の教育基本法案は日本の恥

2006-11-15 | 政治
今日の夕方、教育基本法改悪法案を与党単独で強行採決した。日本の将来を決める法を時間がたったからというそれだけの理由で強行採決する。それが日本を良くすると思うか?

 安倍首相はなぜ教育基本法を改訂しなければならないのかという質問に「アメリカに押しつけられた法律だから、日本独自のものを持つ必要がある」と理由を挙げている。これは理由にもならないものだが、もしこれが理由なら、現在の教育基本法よりも優れた基本法を作らねば、日本の恥になる。やっぱりアメリカが押しつけた方が立派だったと。日本人はこの程度の低いレベルの基本法しかつくれないのだ、と。

 自民党と公明党が相談して造ったこの法案は、どう見ても現在の基本法よりもレベルは低い。理想もない。理想の教育をどうやってつくるかという視点は全くない。戦争する国にするために、どうやって文句を言わない国民をつくるかだけを考えて作った法案だ。こんなもの、日本の恥。世界の笑いもの。

 いますぐ自民党はこの法案を引っ込めよ。公明党は日本を台無しにする共犯者になるつもりか。明日、午後5時、国会を人間の鎖が取り巻く。ヒューマンチェーンをつくる。一人でも多くが参加することが、自民党に改悪をやめさせる契機になる。そして、今更に重要になったのが、19日の沖縄知事選挙。今度の沖縄知事選挙は、沖縄だけの問題ではない。日本の将来を左右する選挙になるだろう。
  

国際交流の難しさ

2006-11-15 | 日記風
ここしばらくアジアの某発展途上国から来たお客さんたちの面倒をみていた。しかし、疲れた。彼らの国では物価はきわめて安い。ということは当然人件費もきわめて安い。田舎では肉体労働者の一ヶ月の賃金は日本円にすると平均1500円くらい。こちらに来た人たちはそれでも比較的高給取りなのでその5倍くらいはもらっているだろう。しかし、安い。

 日本の物価が高いのは彼らも知っているはずだ。そこへ行こうというのだからどのくらいお金が必要かは知っていなければならないはずだ。しかし、彼らは私を知っているというそれだけのことで、無謀にもお金を十分持たずにやってくる。東京都内で一泊4500円の安いビジネスホテルを紹介したのだが、それでも彼らは高すぎるといって文句を言う。キャンセルしてもっと安い宿を探すという。同じ国から来ている人がたくさん住んでいるので、その人たちのすみかに潜り込むことができるのかもしれない。大使館に行ってそのような情報をもらうらしい。しかし、日本の大使館はそんなことはしてくれない。

 結局、日本のあちこちを見せてあげようと私が計画したほとんどを彼らはキャンセルして(キャンセル料を取られるというのも彼らは理解できなかった)、早々に帰っていった。結局何しに来たのかわからない。

 国際交流というのは、なかなか難しい。お互いがそれぞれ経済的に独立したもの同士ならいろんな交流ができそうだが、一方が他方に経済的に負ぶさろうとすると交流もできなくなる。しかし、日本人は金持ちだと彼らは思って、たかることが当然と思ってやってくる。絶対値は高いが物価の高い日本では相対値はおそらく彼らとそう変わらないのだろうが・・・。

 肉体的にも精神的にもそして財布も疲労した。そして何が残ったのか?残ったものは正か負か?
さよなら。南の島よ。

共和党の敗北はイラク侵略の敗北

2006-11-09 | 政治
アメリカの中間選挙で民主党が勝利した。上院も共和党とほぼ同数になった。大勝利とは言えないものの、この選挙の意味するところは重大だ。ブッシュ大統領のイラク侵略政策が明らかに拒否された。

 9.11事件の謀略性も次第に明らかになってきた。アメリカでも911は内部犯行という意見がいろんなところで出てきた。もとCIA職員による告発もある。大量破壊兵器もアルカイダとのつながりもすべて嘘であったことが明らかになった。アメリカ市民もようやく目覚め始めた。もちろん「愛国者」の仮面をかぶった人々はそれを認めようとしないけれども、事実はいずれ明らかになる。

 日本の自民党もそろそろ首を洗っていた方がいい。追いつめられている自民党は、郵政民営化で追い出した議員まで復党させようとするほど焦っている。今の国民の支持を得られそうもないので(自民党に投票している人は有権者のわずか4分の1くらいだ)、教育再生などと言い出した。将来の有権者をいまから洗脳しようというのだろう。それほど自民党は追いつめられている。

 自民党を権力の座から追い落とすのは簡単だ。有権者の80%が投票に行けば、自民党は簡単に敗北する。投票に行かない人間が結果的に自民党を支えている。沖縄知事選挙は19日。自民党・公明党の候補を勝たしたら、米軍再編を一気に加速してしまうだろう。米軍再編はブッシュ路線を日本にも押しつけることだ。いま落ち目のブッシュに付き従うことは日本の自滅だ。糸数けいこさんにぜひとも勝ってもらいたい。日本に希望が出てくるから。