命を奪うことを軽く考えるな

今日は雲一つ無い快晴。サンナシ小屋の周辺ではエゾシカがたくさん歩いている。私が歩き始めると、ピヤッという鋭い警戒音を出して林の中に逃げ込む。

　数頭の群れをいくつも見た。夕方になってエゾシカの警戒音が高くなり頻繁になったのでおかしいなと思っていると、近くで銃声が続いて起こった。鹿撃ちに入っているらしい。小屋のすぐ近くだ。あぶない。

　エゾシカ猟の解禁は１１月初めじゃなかったか？密猟かもしれない。森の中だと警察の目も届かないから、こんな違法な猟も結構頻繁に行われているのかもしれない。

　しかし、鹿を鉄砲で撃って何が楽しいんだろう。生き物を殺すことに何の仮借もない人がいるんだろうか？信じられない。生活のために猟をした猟師なら理解できるが、鹿を殺して生活している人なんか今はいない。単に楽しみのために鹿を殺すのだ。

　今日、浜中町の森で猟友会の人間が熊に襲われて一人は死んだというニュースが入ってきた。「熊が出没したと言うことで警戒していた・・・」とニュースは言っていたが、これは「熊を殺そうとして打ち損じ、手負いの熊に襲われた」というのが真実だ。殺そうとして殺された。これはしかたないのではないか。熊に責任はない。殺そうとしなければ熊も殺さなかったはずだ。猟友会は銃を撃つこと（殺すこと）に楽しみを見いだしている。それは生き物の命を奪うことだから、自らも死を覚悟して行くがいい。