エゾタヌキに出会う

林道を車で走っていたら前方になにやら茶色い生き物が見えた。キツネかな、と思ってみたらどうも丸っこい。キツネのような鋭さがない。

　丸っこいからだから見てどうやらタヌキらしい。北海道にいるのはエゾタヌキだ。車が近寄ってくるのであわてて林道横の草むらにごそごそと隠れている。なんとなく動きがユーモラスだ。車が行きすぎるのを見てあわてて林道を走って逃げていく。ころころと。厳しい冬を前にいっぱい餌を食べて栄養たっぷりのようだ。

　キタキツネはどこにでもいるが、エゾタヌキは滅多に見られない動物だ。数は少ない。私も１０年間で初めて生きたタヌキに出会った。車にはねられた死体なら見たことがあった。本州のホンドタヌキならいっぱい見たことがあるが。

　今日はちょっと得した気分。