goo blog サービス終了のお知らせ 

ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

核が身近に来る恐怖

2006-10-07 | 政治
朝鮮(民主主義人民)共和国が核実験をすると言ってアメリカを脅している問題で世の中騒がしい。核兵器の開発はやめて欲しい。最近世界で核実験をしているのは、アメリカとインド、パキスタンくらい。朝鮮共和国もそれに加わりたいのだろう。

 しかし、身近なところに核の脅威があった。横須賀港に寄港していたアメリカの原子力潜水艦ホノルルの排水系から放射能が検出されたのだ。9月14日横須賀を出航したホノルルの後方100m以内の海水から、コバルト58とコバルト60が検出された。両方とも自然界には存在しない核種だからホノルルの原子炉からの漏れであることは明らかだ。

 文部科学省(原子力担当)では、米軍に問い合わせをすると言うが、米軍はまともに答えるとは思えない。文部科学省はさっそく環境にも人体にも影響しないと発表したが、いったいどんな根拠で影響ないというのだろうか。コバルト58は半減期が80日くらいと比較的短いがコバルト60はそれでも8年くらいある。低濃度と言っても生物濃縮がありうるし、どのような影響があるか分からないはずだ。一定の濃度以下なら「影響はない」と言ってしまうようになっているらしい。文部「科学」省とは思えないノー思考回路だ(いや、日本の文部科学省だから当然か)。影響がないわけ無いじゃないか。影響は小さいというならまだ論理的には可能だが。

 原子炉の事故があったわけではないらしいので、かえってこれは怖い。放射能で汚染された洗浄水や冷却水を垂れ流したことが考えられるからだ。一説によると、米軍の原子力船は太平洋の真ん中ではこのような洗浄水や冷却水は当然の如く大量に垂れ流しているのだという。それでも太平洋の水の量は多いので簡単に希釈されて「低濃度」になってしまうと言うのだ。横須賀ではそれでも停泊中は垂れ流すのを遠慮していたらしいが、出航するというので一気に捨てていったのではないか。

 横須賀は米軍再編で原子力空母が配備されるという。横須賀を母港にするという。そうなると常時原子力船がいることになり、それらによる放射能汚染は深刻にならざるを得ない。東京湾の生物は恐ろしくて食べられない。原子力空母の配備をやめさせたい。事故でも起こしたら「北朝鮮」の核実験やミサイルどころではない。

 私も昔横須賀の近くに住んでいたことがあった。しかし、あるとき横須賀に配備している米軍の核ミサイル「トマホーク」が事故を起こした時に一日以内に死ぬ範囲の中に自分の家が入っていることを知り、いそいで転居したことがあった。横須賀近くに住んでいる人はそのことを知っているのだろうか。横須賀を地盤とする小泉さんは決して横須賀には住まないらしい。

 朝鮮半島の非核化も重要だが、日本の非核化も重要だ。いますぐなんとかしたい。