京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

手強い杉。

2016-01-08 21:22:20 | 道具箱
手強い杉。

やはりからからに乾いた杉の白太は手強い。

長切れに挑戦をしたのですが結果から言うと50枚でやめてしまいました。

自分の思っている仕上がりが続かなかったのです。

こうして削っていくと引き心地は杉を削っているのを忘れるほど気持ちよく削れます。

引きは軽く申し分なかったのですが

何処までも切れが続くと思っていました。

30枚目で10㎝ほどの割れが入りました。

削り続けていくと割れは止まってきたのですが、思い通りの仕上がりで無くなりました。

屑だまりに粉も出始めましたのでここで中止。

このチューニングを始めるまででしたらこれで十分だと考えるのですがもう後戻りはしたくありません。

いろいろと原因を考えています。

鉋刃が悪いとは考えにくいのです。

研ぎ方。砥石は昨日とは替えていますので。

それとも杉が手強すぎるのか?

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山本鉋のチューニングが最終段階に。

2016-01-07 21:06:07 | 道具箱
山本鉋のチューニングが最終段階に。

チューニングから帰ってきました。

削った杉も真っ白の白太。

引き心地はぬめーっとバターを切るあの感じ。

今までの杉を削った鉋には無い引き心地。

この鉋を使うと今まで杉を削るのに悩んでいたことが嘘のようです。

これから何人かの人に使ってもらうつもりです。

杉を削るのに楽しささえ覚えます。

これで完璧に近づいて行くのでしょう。

もちろん鏡面に仕上がります。

今回の研ぎは1000番の中砥は同じですが仕上げ砥石は相岩谷の砥石で刃先をそろえて。

刃先だけをパウダー10000番で仕上げています。

その上非常に研ぎやすく出来てきました。

次回は長切れの調子を調べてみます。

この鉋のご質問・問い合わせは山本鉋さんへお願いします。TEL0794-82-1428までおたずね下さい。

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長切れならぬ。

2016-01-06 21:12:47 | 道具箱
長切れならぬ。

どうやら良い天気も終わりそうな雰囲気になってきました。

今日は初削りに参加してくれる人から杉の削り材を寄付していただきました。ありがとうございます。



だんだんと気持ちが盛り上がってきました。

今日も次の仕事の準備なのですが材木屋さんに連絡が取れません。

というわけで合間を見て墨差し作ってました。水に漬けておいた竹を細かく割って初仕事にはもってこいです。

作業場の中なので天国ですわ。

出来上がった墨差しに墨を吸わせます。裂いた間を墨が染み込んでゆっくりと上がってきます。

このときが一番の見所。

それで一回墨を付けると線を何本引けるかが問題です。

今回は100本くらいしか引けませんでした。

やはり目標は300本から400本でしょうか?

何でもやってみると面白い。

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まだ世間は休みだった。

2016-01-05 20:42:16 | Weblog
まだ世間は休みだった。

暮れに手術を受けたこいつが元気を取り戻してきた。

健康は大事ですなんて考えながら何処へ電話をしてもまだ仕事はしていないようです。

仕方が無いので墨差し作りしてました。

まずは水に付けてふやかして。

クランプで挟んで割って行き。

問題はこのしなやかさやね。なんて独り言、言いながら。

今日もお呼びが掛かってきました。

ホイホイ出ていく私。

今日も良い物食べて、楽しい話が続きます。

いい加減にみんな仕事しようぜ。

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正月4日目の真実。誰かさんのパクり。

2016-01-04 15:52:35 | 道具箱
正月4日目の真実。誰かさんのパクり。

朝から材木屋さんに行っても今日もお休み。

コーヒー片手に削ってました。

今日は杉の柾目は仕上がるのだが杢目はどうかと言うことです。裏は6000番ダイヤ砥石+10000番WAのパウダー。

しのぎ面は1000番中砥+この前に使った柔らかい天然砥石。

早速削ってみると以前と比べて仕上がりは上上です。

粉もほとんど出ていません。

でも屑だまりにはほんの少し粉が見られます。

かなり仕上がっているのですがまだ仕上がりに余裕があると思ったので。

裏表ともに10000番のパウダーで仕上げました。

使っていた刃をもう一度10000番だけでしのぎ面を少し起こして刃を付けました。

そうすると屑だまりの粉はぴたりと止まりました。

夏目の粉も治まったようです。

削っているときはこんな感じ。

何処をとっても良い仕上がりになってきました。

削った厚みは少し厚くしてこれくらい。

かなり鏡面に近づいてきました。

この杉2年前から作業場に置いてあった物を使いました。

その前はひと夏ライトバンの中に置いてあった物です。

かなり曲がっていましたので元と先を削り台に打ち付けて削りました。

こうして見ると4台の鉋を試しましたが大工が治せる範囲と研ぎでかなり刃の状態を良い方に持ってけるというのが解ってきました。

次回は柾目の長切れをやってみたいと思います。

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正月2日目の真実。誰かさんのパクり。

2016-01-02 17:04:55 | 道具箱
正月2日目の真実。誰かさんのパクり。

朝から夜遅くまで事務仕事をしていると精神的に参ってきます。そこへ鉋の研ぎ方などのメールが入ってきましたので私もチョット作業場へ今日は良い天気で暖かいので助かります。

早速杉削り用のチューニングした鉋を研いで見ました。使った砥石はピンク色の1000番と例の柔らかい砥石。この二つだけです。この砥石あまり柔らかいので処分しようと思っていた代物。

使った鉋は「片島圭三作」鋼はなんだか知りません。

削り材は先日から削っている京都北山の杉。私が普段から使っている材料です。

まずは1枚目から。

まずは20枚目まで削っていきます。

何の問題も起こりません。

ところが34枚目でこんな状態の屑になってしまいました。

そこで少し刃を出しました。

刃を出したおかげで40枚目はクリアーしました。

屑だまりにも粉は出ていません。

60枚目も快調にクリアー。

ところが80枚目当たりで割れが急に出てきました。材料に何かが入っていたのか。刃先がかけたのか。

ここで刃先だけを例の柔らかい砥石で研いで見る事にしました。柔らかいのに良い刃が付くのです。

その後100枚目までは快調でした。

一応削れましたので私としては不満なのですが合格としておきます。

粉を吹く事無く綺麗な仕上がりになっています。

この後140枚まで削っていきました。

チューニングする前とはかなり良くなっています。以前は50尺ぐらいが限度だったと思います。

この刃先は使う前研ぎ立ての刃先で100倍の顕微鏡で見ています。刃先が白く光る事は無くなりました。

140枚削った後の刃先です。全体が白く乱反射しているのが解ります。

2月の「ほんまもん」初削りでは目次伯光氏にこのあたりを詳しく話していただきます。ご参加お待ちしています。

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新年おめでとうございます。

2016-01-01 12:53:34 | Weblog
新年おめでとうございます。

明け方に一度起きて新聞を取りに行くと綺麗な空お月さんとその横に輝く金星。

それから又寝て新年から朝寝坊してしまいました。

今から雑煮とおせちいただきます。

いつも作ってくれる人に感謝。

昨日の夜はエアロスミス三昧。

ほんまにかっこええ。

特にこの男 ジョンペリー。

もう完璧やな。

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