京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

「 町家発 ほんまもん 」  2010年 4月 のご案内

2010-03-22 22:33:14 | 道具箱
「 町家発 ほんまもん 」  2010年 4月 のご案内。

春の雨にしっとりと濡れた、土や草のにおいと香しい春の花々に、思い切り深呼吸をしてみると、忙しい日々が少し癒される気がします。花粉症の方には大変な時期の到来ですね。
今回はまた町家には欠かせない職種の一つ、板金を取り上げます。町家は様々な業種の技が結集してこその総合芸術。他業種だからこその共感をつかみにお越しください!

日本の家はつくるも使うも水の流れのように  -影と日なたの板金技!- 
                                          講師 林田 憲和 さん  板金職人 ( 建築板金 のり京 )

木の家に、土の壁、そして瓦の屋根が一番。
そう語る林田さんは、仕事に対する姿勢も、自身の板金職ありきではなく、「いかに他の職方さんの仕事が映え、長持ちするか」、であるという。
しかし、町家の中でも板金職人の隠れた役割は大きい。水の流れを考え、いかに無理なく流していくかは、家々や土地によって違ってくるからだ。素材の平板を自由自在に操ってすべてをつくってしまう様子はまさに技術師の鏡。中でも樋のあんこは彫刻作品ともいえる。
かつて板金は、少ない道具で何でも作れ、扱うものも軽いため、他の仕事からの転身も多く、なりやすい職業でもあったというが、現在は出来合いのパーツをくみ上げる取りつけ屋も多くなり、技術の衰退が危ぶまれる。
日本の建物の顔といえる屋根において、新しくきらびやかに光る樋を目にすると、晴れ着を新調したようでうきうき見えるし、年月を経るにつけ、体の一部のように馴染んだ色になっていく様もまた美しい。木と土の家の寿命を支える縁の下の技術は、絶やしてはならない1つだ。
祖父から父と続く仕事を継いだ林田さんは、若く控え目でありつつも町家や日本の伝統的な住宅への想いは強い。目立たない分野の為に後進が育たないことを憂い、ぜひこの機会に板金という仕事に興味を持つ人が増えて欲しいと、道具を携え、実演を交えつつ熱い思いを語ってくださいます。


日 時:4月18日(日)13時~15時頃      
参加費:1000円 (定員20名程度)

会 場:ARISA HOUSE MUSEUM(アリサハウスミュージアム) 京都市中京区聚楽廻東町10-2
    最寄りの交通機関:市バス「出世稲荷」バス停より徒歩3分(阪急大宮より多数ほ    かJR京都駅)/JR山陰線・地下鉄東西線各「二条」駅より徒歩10分



*会場に駐車場はありませんが、周辺にコインパーキングが沢山あります。お車でお越しの際は、当日会場でお尋ねください。

申込方法
住所/氏名/職業/連絡先(メールアドレス・連絡のつき易い電話番号・FAXのうちあるもの)記入の上、下記の「町家発ほんまもん」事務局まで
*会場場所などの詳細が必要な方は申し込み時にその旨をご連絡下さい)
・メールmachiya_honmamon@yahoo.co.jp 
・FAX 06-6422-7407                          のどちらかまで。
 *1週間前が締め切り目安ですが、定員になり次第締め切ります。
 *メールでの申し込みの場合、件名に「●月申込」と具体的に書いて下さい。また、申込 確認の返信がない場合は恐れ入りますが再送もしくはFAXにてお願いします。(迷惑メー ル対策で届いていない場合があります)

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