京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

何時も人だかりの出来る目立てやさん。

2014-06-05 22:49:50 | Weblog
何時も人だかりの出来る目立てやさん。

削ろう会でもそうだが今回の「鍛冶でっせ」超人気物でした。私たち「ほんまもんの会」で出演依頼に行ったのですが土曜日はずっと待っていたのだそうですが遂に話す時間がなかったそうです。そして明くる日の日曜日に私は粘ってお会い出来ました。そんな人気者の目立て屋さん池田哲雄さんです。

その池田さんが目立てされた鋸を戴いて来ました。8寸両刃鋸で池田さん独特の目立てがしてあります。その名をさわやか池田目というのだそうです。

早速持って帰って使わせてもらいました。切った木は桧でサイズが1寸7分*3寸7分要するに鴨居の荒木です。こんな感じで天場と手前の墨だけを頼りに切っています。

鋸道は細すぎず広すぎず良い按配に使える目立てになっていました。

切ってみるとなかなか期待出来そうです。

切り口はこんな感じに仕上がります。

そして長手を手前に切り下ろしていって切り口が流れていかないかのテストをしています。もちろん墨を見るのは天場と手前だけ。

最初は真っ直ぐ流れずに良く切れていたのですが。

少し向こう側が流れてきました。何度かやったのですが結果は同じ。

ふと気が付くと私が大変な事を見落としていました。何かにぶつけて刃を欠かしていたのです。これでは上手く行くはずがありません。

池田さんすみません。せっかくの頂き物を・・・・

今度お会いした時に謝ろうと思ってもまた、注文する人が次々に来て話せないのでしょうね。


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