京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

純目と逆目。

2013-03-24 08:17:50 | 道具箱
純目と逆目。

この板削りやすそうな材なのですが集成材の良い所と欠点を備えています。

良い所は材自体を無駄に使わずコッパまで使ってあり捻れ割れが少ないという所でしょうか。

欠点は削り加工をする時です。よく見ると純目・逆目・木目・柾目が入り交じっていますので鉋掛けは大工にとって不利な条件になってきます。

もちろん最終には木目を見せて塗装をするのですが美しく仕上げるには手鉋をかけた後ペパーで磨かないと斑が出て仕上がってしまいます。それではおもしろくないのです。

まずはチョット硬い目に絞った雑巾で表面をしめらせて削って鉋の下場が濡れない程度まで乾かしてから削り始めます。平に見えている板も実際に削ると高い部分がだけが削れてこんな感じの鉋屑が出てきます。これをならして仕上げまで丁寧に削っていきます。

この作業柱を削るよりてまがを掛けています。

今回使った鉋は左横山作鉋白1号高炭素・田中昭吾名「鶴千代」研ぎは引きが軽くなるように4000番仕上げ。

この鉋2台とも刃口は広い目。私の鉋すべてかも・・・・

もちろん仕込みは1枚仕立て。台は自家製。台材料はプロフェッサーからの頂き物。

研ぎの工夫で1枚鉋でも純目・逆目・木目・柾目が入り交じっていても逆目はおきない。

私は手が遅いので午後から削ってペパー掛けして夕方になってしまいました。

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