京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

もう一台の内橋圭介

2007-09-17 23:38:39 | 道具箱
もう一台の内橋圭介

先日のもう一台の内橋圭介氏の鉋を使っています。これは同じスエーデン鋼なのですがサンドビック社の鋼を使ってあります。

引きもスエーデン鋼独特の軽さがあり仕事に使って疲れにくい鉋です。

作りも丁寧で特に裏隙は見事な糸裏に仕上がっています。これは崩したくない気持ちにさせられてしまいます。

失礼ですが、新人なのにここまでやれるとは目に見えて仕上げ腕を上げているのがわかります。

これで安定した切れ味の評判を取れば鬼に金棒ですね。

生意気言ってスミマセン。 またよろしく。

清久ファン倶楽部38

2007-09-17 23:28:52 | 道具箱
清久ファン倶楽部

鍛冶屋さんも色々ですが白1号のみを使って刃物を作っているのが清久さんです。

私は岩崎航介さんの「刃物の見方」という本を読んでからと言う物は大の白鋼の大ファンになり色々たどっていく内に清久さんにたどり着きました。

他の鍛冶屋さんも白鋼で刃物を作って居られるのですが白鋼だけそれも1号だけと限定するとなかなか数は少なくなります。

白1号だけだと限定すると刃物を作る幅か狭くなると思っていたのですが火造り焼き戻しなどの方法で幾通りもの刃物が出来ます。

私が口をはそめるのは焼き戻しの温度位の物です。しかし、この焼き戻しの温度だけでもずいぶんと切れ味が変わってきます。一般に焼き戻しの温度は170℃~180℃ぐらいの物ですが今回のこの鑿は150℃戻してあります。

使ってみて刃先がどのようになるのか楽しみなのみになってきました。前回の135℃戻しでは使ってみて裏キズが非常に少なく刃こぼれもありませんでした。もちろん杉の硬い節も叩いてのお話しです。

火造りや焼き戻しで清久鑿はどんどん進化してゆきます。

使うのが楽しみなのみです。

お断りしておきますがこの鑿はスコの鑿を利用してテストしています。