京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

ちょっとお疲れ気味でお茶しています。

2013-04-13 21:36:11 | 町家
ちょっとお疲れ気味でお茶しています。

今日の朝は大きな地震の揺れで起こされました。

先日から入っている現場なのですが土台の抜き換えをしていましたが2日前に終わった所でした。

もう土台はボロボロになっていてそれを取り替える訳ですがお隣がいっぱいにくっついていますのですべて中からの工事となります。

およそ長さは13m。

やっておもしろいのですが神経を使う工事でもあります。

何とか土台を据えて一安心。

畳の部屋ですので下地は5分厚の杉板仕様。

気が抜けない仕事の後はコーヒーとケーキで和んでいます。

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漏水。

2013-04-10 22:57:43 | 町家
漏水。

この季節転居される方が多いのですが借家を持つ大家さんは大忙しの季節です。

今回の漏水。そんな現場で借り手が出て行った後家を見に行くとなんだか激しい水の音。

調べていくとこんな異なっていました。

おそらく自分で修理をされたのでしょう。

力任せに締め上げた物ですから給湯配管が飴のようにねじ切れていました。

さぞ本人さんもびっくりされたでしょうね。

配管やり直して新しい水栓を着け治して一件落着。

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この現場もしばらく空けます。

2013-02-09 17:47:43 | 町家
この現場もしばらく空けます。

次の現場に入る日が決まっていますのでしばらくこの現場ともお別れ。

昨日から壁を仕上げて信楽焼の鉢を取り着けて何とか使えるようにしておきます。

手洗い鉢は粋な葡萄柄。私気に入っています。

灯籠も様になってきました。

窓を開けると丁度灯籠が見える位置。

右のトイレを出てチョット庭を眺めて手洗いへ・・・

使った材料はすべて京都産。

建具は古いのを再生。

蛇口は良いのが見つからなかったので今、捜しています。

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今年も後少し。

2012-12-20 17:28:24 | 町家
今年も後少し。

桧の床も張って動きやすくなってきた頃には工事もお終いになってきます。

敷居はお施主さんが紅柄を塗って拭き込んでくれました。

鉋も丁寧に掛けておいたのでピッカピッカに仕上がっています。

2階の廊下から見る中庭。古いガラス戸を入れて雰囲気を残しました。

寒い日は中で壁塗りしています。

ほんまに「寒い」

皆さんは今年一年どうでしたか?

人の為なんて言っていた人が居ましたけれど本当でしょうか?人と為を合わせると何故か偽(にせ)になってしまうのです。

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町家修理。

2012-12-18 16:54:21 | 町家
町家修理。

あっちこっちの町家修繕しています。

暖かい日には外の工事今日は玄関上の焼き板貼り。

古い物と新しい材料。取り合わせを上手くして仕上げていきます。

天井と軒は杉板+台杉の丸太。京都ならではの取り合わせです。

廊下は本来は松でしょうがあえて京都産の桧。

地域供給事業の材料を使っています。

樋もかかって柿渋も良い色合いになって来ました。

住んで貰うほど良くなっていきますよ。

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現場のご近所。

2012-09-22 19:00:30 | 町家
現場のご近所。

現在工事をしている現場のご近所街中なのですがまだまだ日差しは強く昼間はひっそりとしています。

チョットご案内します。

お向かいの和菓子屋さん「松浦」ここの和菓子は美味しいですよ。

少し北に行くとこんな杉板の壁。何年経っているのでしょう。どう見てもモルタル塗りよりも長持ちしています。これって杉板の薄のを貼ってある方が長持ちするみたいです。中に入った水も早く乾くのでしょう。

通りに面して町家がありますがこんな風に壁はモルタル仕上げになっています。でも名残があるのです。小さな庇ですが瓦はしっかりと一文字葺きが残っています。

もう少し行くと小さな門な専用通路の住まい。こんな家に帰ってくると家が毎日祇園のお茶屋さんの気分でしょう。

町家の代表はこんな感じの低い屋根と下屋根の深い庇これぞ町家。

この町家はかなり古いです。通り庭の上に煙り抜きがある位ですから。まだ煙突が無かった地代の建物でしょう。

小さな間口の狭い町家だけではないですよ。こんなに間口の広い豪邸もあります。左から玄関門・小部屋・高塀と続きます。

100mも歩けばこんな建物に巡り会えるやはり京都ですかね。

工事はしばらく続きますので又、紹介させて貰います。

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廃物利用。 床板

2012-09-17 12:05:34 | 町家
廃物利用。 

9月も半ばだというのに暑い日がつついています。ご機嫌いかがですか?

今回は下屋根の修理するのに都合で二階の床板を剥がしています。

板の目が良く通っていますので廃材で道具を作ろうという訳です。

こんな風に木目の通りに割っていって木口を確かめて

木造り始めています。

何を作るかって。

あれですよ。良く乾いて狂わないのがあれば欲しいあの道具です。

出来上がって上手く使えるのが楽しみです。

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夏の日は。

2012-07-18 18:19:24 | 町家
夏の日は。

こんな小道をのんびりと散歩も良いですよ。

前には琵琶湖疎水の水路が流れて辿り着くのは松ヶ崎浄水場。昔は土手だったのですが綺麗に石垣で整備されています。

その一角にあるのが駒井邸。なんか有名な建築家の作品らしい。

塀越しに覗くと良い雰囲気の潜り戸が。

心安らぐ建物です。

疎水を夾んで向かいにも品の良い家が見えています。

まるでお手本。こうでなくっちゃ。

こういう仕事したいです。


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正当派。

2012-05-02 23:39:18 | 町家
正当派。

少し前から町家ブーム。

でもキチッと坪を押さえて改修してある現場は少ないのです。

玄関先になにやら植木屋さんが自慢げに小さな庭を造ってみたり。

格子戸のバランスが妙な割付であったり。

おいなりさんの様なベンガラ着色したり。

そんな中良い形の直し方をしてある町家見かけました。上手く直してあると懐かしささえ感じられます。

玄関の戸は少しか得られていますがまだ辛抱出来ますよ。そして玄関にはシンプルな外灯が一つ決まっています。

出格子のバランスも非常に安定感があり見ていても安心していられます。

虫小窓でない二階に格子窓違和感がありません。

下屋根の樋もすっきりとシンプル。アンコウは何の飾りもなくこれぞ町家です。

壁の仕上がり色合いも柱とのバランスでお互いを引き立たせています。

玄関横に続く高へいさりげないくぐり戸見せてくれますね。

一文字瓦の塀に見越しの松。手入れも良く行き届いています。

観光用でない本物の町家。外からだけでも見る価値があります。

もともと町家は質素に出来ていなければ。私の考えです。

豪華絢爛はあり得ない。

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瓦屋さんとコラボレーション。

2011-12-15 23:16:26 | 町家
瓦屋さんとコラボレーション。

御施主さんに紹介された瓦屋さんと一日だけのコラボレーション。

瓦屋さんに瓦をおろして貰ってその後の木工事は私がやりました。

職人同士気が合う物ですね。

私はこうすれば葺きやすくつじつまの合う下地になると考えて。

瓦屋さんはその後を上手く納めてくれます。

息が合うというのは何とも気分が良い。

楽しい一日でした。

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