アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

人気今一つだった157系御召電車

2020-08-17 19:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

大井にある東京総合車両センターでEF5861号機が公開されてから早2年。ついこの間のことのように感じるのはアントンKだけではないだろう。あの時の静かなる興奮は、今思い出しても心が熱くなる。別に本線上を動くわけでもないのに不思議と熱くなった。十何年振りの再開で、目の前に現れたロクイチは、あの時のまま。今にも動き出しそうなたたずまいだった。しばし機体を眺めていると、当時の仲間内との撮影記が次々と思い出され、胸が一杯になったことを思い出す。と同時に、もう動かないでくれ!とも感じていた。かけがえのない時間は、人生においてほんの一瞬であり、永遠ではないのだ。

アントンKは、当時の鉄道撮影のお仲間のおかげで、何度かEF5861号機の牽く御召列車の撮影が叶った。今考えても、鉄道撮影の中では群を抜いてスペシャルであり、思い出多き撮影記が記憶に残っている。いずれ書き残しておきたいが、今回は、御召電車の話題としたい。現在は、最新型のE655系電車で御召列車の運転があるが、国鉄時代まで遡ると、電車での御召列車は、157系電車だった。クロ157形を間にはさみ、両端にクモハ+モハを連結して運転されていた。ファンには圧倒的人気のEF5861の御召に対し、157系電車の御召は、まるで人気が無く、沿線に出ても当時は、ほとんどファンには合わなかった記憶が蘇る。157系が引退し、その後183系1000番台や、185系に引き継がれるが、やはり客車御召の時のような騒ぎにはならなかった。

掲載写真は、EF57狙いで沿線に撮影に出ていて、偶然に遭遇した157系による御召電車。この時、初めて電車御召という物を撮影したが、正直あまりピンとは来なかった。後でわかったことだが、毎年那須の御用邸までの運転があったようで、この後も、何度か撮影する機会に恵まれている。

1976-08-13  御召電車 Mc157-1     東北本線:白岡-蓮田