今日で今年のGWも終わり、明日からまた通常の生活が帰ってくる。いつも感じるが、GWは、連休が迫ってくるときの方が、何かと楽しくワクワク感もあり有意義に時間を過ごせると感じている。いざ連休突入してしまうと、アッという間に時間が巡り、不完全燃焼気味な日々を送るいつものパターンとなる。あれも、これも、と欲張るからそう感じるのかも・・でも、今回は、旧友との再会もできたし、趣味の音楽も、鉄道も、いつになくやりたいことができたので、良い連休を過ごすことができた。幸せなことだと感じている。
さて鉄道趣味で、この連休中に是非チャレンジしたかったことの一つに、夜間走行写真撮影があった。写真がデジタル時代に入り、気軽に高感度撮影を楽しめる時代になっていることは、よく理解しているつもりだったが、では自分がしているかと言えば、なかなか星空のもと、走る列車にカメラを向ける気持ちにはならずにいた。ここでいう夜間撮影とは、停車中のバルブ撮影ではなく、あくまで走行写真にこだわり、またカメラを振るような流し撮りの手法も使わず、日中撮影しているような、きっちり止めた鉄道写真を目指すというもの。駅構内の灯かり等を使って、少しでも明るいところで撮影するというやり方。最近、人様のブログでもお見かけする真似ごとではあるが、重い腰を上げて出掛けることにした。
このGWには、夜間撮影に恰好な被写体が復活している。「あけぼの」だ。3月の改正で廃止になった「あけぼの」が、この連休に合わせて復活運転している。時間帯も多少動いているようで、特にこの季節、下り列車は新潟県下から撮影時間帯に入るので、撮影したいポイントが多々あったが、次回にそれは譲って、今回は都内で夜間撮影をすることにした。目指すは、東十条駅。通称「ヒガジュウカーブ」での撮影だ。確かに、手元、足元は真っ暗だが、駅ホーム付近の線路には、スポットライトが照らしているように明るくなっているように見える。しかし実際は、やはり暗い。とても走行写真など撮れる露出はない。ISO感度を4ケタから5ケタへ変更。5桁のISO感度なんて、まだ未知の世界だ。行きかう231系やE233系で画像チェックをするが、果たしてどのように写せるのか不安と期待が入り乱れる。そして、定時刻、一瞬静まりかえったヒガジュウカーブをゆっくりと厳かにロクヨンが姿を現した。ハイビームでファインダー内が真っ白になり、何も見えなくなりながら、無心にレリース、満員(おそらく)の乗客を乗せた寝台特急「あけぼの」は北を目指して闇に消えていった。結果は、ご覧の通り、とても満足のいく写真は撮れなかった。学生時代、モノクロのフィルム現像に失敗したコマをプリントしたら、「これは宇宙の写真だ!」と酷評を浴びていた友人のことを思い出してしまった。多分撮影後の画像処理で、ある程度は、回復できると聞いているが、アントンKには、そんな複雑なPC作業は残念ながら経験がない。この手の写真の加工作業は、自分の求めるものから少しズレを感じてしまうが、今後、歩を止めることなく、勉強していきたい分野であることは間違いない。さらに納得できるものが撮影できたら、またここで発表したいと思っている。
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2014(H26)-05-05 9021レ EF641031 あけぼの JR東日本/東北本線:尾久-赤羽