アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

奇才な指揮者ロジェストヴェンスキー

2014-05-21 20:00:00 | 音楽/芸術

この北海道遠征中、レンタカーの中では、ロジェストヴェンスキーにお世話になった。まだ現役指揮者のはずだが、最近はトンとご無沙汰で中々話題にはならない。もう80歳は迎えているだろうから、指揮者界では「巨匠」と呼ばれる一人だろう。彼にまつわる思い出深い出来事と言えば、もう30年近く前に、彼の創設したソビエト国立文化省交響楽団を引き連れて来日した時のことだ。上野の文化会館の公演に出向いたその日、輸送不備か何かで団員たちの楽器やら衣装が間に合わず、急きょ日本のオケのものを借りて演奏する故であった。今思えば、当然なことで、その日に聴いた演奏は惨憺たる内容だった印象しか残ってはいない。練習不足ということもあるのかもしれないが、団員たちの精神状態がそのまま演奏に反映されてしまったのだと思う。(メインはショスタコーヴィチの第5)

そんな苦い体験はあるものの、ロジェストヴェンスキーは、オーケストラの魔術師と当時言われていたほど、色彩豊かな音楽を創る。きらびやかで派手な音色だ。そして油絵を描くように、音を塗り重ねていき重厚な豪快な音楽を構成していくやり方だ。このロジェヴェンの十八番は、やはりロシア物ということになるが、以外にもレパートリーが広く、フランス物やドイツ物の作品にも多くの録音を残している。ブルックナーの交響曲も異稿などを使用して全曲録音しているが、アントンKは採らない。個人的な意見だが、やはりブルックナーは演奏者を選ぶように思っている。

今回の遠征に連れ出したのは、チャイコフスキーの「Swan Lake」全曲。さすがに自国の作品には、無敵と言わんばかりの演奏内容であり、現存するCDの中では、先般のスヴェトラーノフと並んで筆頭の演奏だろう。誰でも知っているお馴染の楽曲も、ロジェヴェンにかかると、ただでは終わらないのだ。レンタカーのチープなオーディオが壊れそうになるくらいの圧倒的な爆音をさく裂させてしまったが、一般的には車の中でこれを聴く方が変わり者だろう。

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チャイコフスキー バレエ音楽「白鳥の湖」  OP20

ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮

ソビエト国立文化省交響楽団(74321 66978 2 輸入盤)


ED79カシオペア

2014-05-18 20:00:00 | 鉄道写真(EL)

毎年この時期に遠征している北海道。むろん主たる目的は、ブルトレということになるが、数年前から、毎年同じことの繰り返しでは変化もなく気分も乗らないので、撮影も今までとは自分の中で変えていこうと意識し始めている。週間天気予報をみて、急遽今週の繰り上げた遠征だったが、結果は今一つ。あまり繰り上げた意味がなかったようだ。

この時期、日の出は午前4時過ぎととてつもなく早い。これに合わせてまだ暗いうちに宿を出発して海峡線へと向かう訳だ。この時点では、天気予報が良い方に外れて、空には星が瞬き、月まで見えていた。俄然パワーみなぎるテンションになるのは、性格上仕方がないところ。しかし、そんな簡単に晴れカットは撮影できないことも、百も承知なのだ。日の出約20分後に通過する「カシオペア」を順光線で撮影することは、地元でもない限り厳しいものがあるだろう。今後何回来れるチャンスがあるかわからないが、是非ともこの難物列車を捕えてみたい。写真は、若干の遅れを伴って姿を現した8009レ「カシオペア」。目覚めの一発目からこれかよっ!とお叱りの言葉が聞こえそうだが、まだ薄暗い中、重厚な客車を従えてやってきたED79の凛々しさを強調したかった。

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2014(H26)-05-17     8009レ ED7914 カシオペア  JR北海道/海峡線:釜谷


全世界ベストついに発売!~X JAPAN

2014-05-14 20:00:00 | 音楽/芸術

以前、今年はいよいよX JAPANとしての活動が再開されるとここで書いたと思うが、まずは、ベスト盤のCD発売となるようだ。(世界同時発売6月17日)

1989年メジャーデビュー以来、今年で25年の節目を迎えた彼等は、これまでの代表的な楽曲をリマスターして、再構成したという。五感全てにこだわり抜くと言っているYOSHIKIのことだから、かなりの改善は期待できるというもの。早く聴いてみたい。また、今回、初音源としてライブでのHideのために書き下ろした「Without You」には、泣きが入るだろう。さて、今後どのようなサプライズをもって爆発するのか、今から楽しみである。


183系の団臨運用「旅プレ」

2014-05-11 19:00:00 | 鉄道写真(EC)

183系の運用が近年激減してきている。先日のGWには、中央線の特急が183・189系で久々に賑わったらしいが、普段の多客臨には、185系が玉突きで運用されるようになり、活躍の場が狭められている印象をもつ。そんな中、毎年春と秋に運転される「旅のプレゼント」という団体列車の運転があったので、野暮用ついでとなったが出向いてきた。

このところ、天気は朝からすごぶる良く、安定しているのでやる気にさせてくれるものの、中央線の下りはちょっと厄介だ。近場では、中々撮影地が思いつかず、右往左往してしまい、結局ご覧のような遊び構図に終わった。もっとも、HMを掲出してくる想定での遊びなのだが、「団体」幕とは何とも・・肩すかしを食らった気分。汗ばむ陽気となった初夏のひと時、今度は、もう少し真剣にやろう。

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2014(H26)-05-11         9431M           183系「旅のプレゼント」   JR東日本/ 中央東線:豊田-八王子


しなの鉄道の貨物列車

2014-05-10 20:00:00 | 10年前の足あと

しなの鉄道には、今だに数往復の貨物列車が残っている。1997年に碓氷峠で(横川-軽井沢)信越本線が寸断され、第三セクターとして長野県側が動き出したが、貨物列車も篠ノ井側からそのまま継承されて現在も残存している。写真は、10年前だから、まだ篠ノ井区のロクヨンの0番代の天下であった。中央西線と違って、重連運用もなく地味なものばかりだったが、ちょくちょく時間を見つけて撮影に行ったもの。特にロクヨンの初期車はお気に入りだったので、運よく出会った時には興奮して追いかけたことを懐かしく思い出す。

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2004(H16)-05-26         5775レ  EF6413          しなの鉄道線/ 坂城-戸倉