どうしてもこの時期になると、国鉄時代上越線へ繰り出した日々のことを思い出さずにはいられない。今にして思えば、鉄道写真を始めて5~6年が経ち、一番熱がこみ上げてきていた時代だった。まだ学生の分際だったアントンKだが、諸先輩方の並外れた行動力や精神力の深さの影響で、自然と心に火が灯ってしまったようだ。この時代は、ほぼ毎日撮影に明け暮れていたと言ってよく、全ての体験が自分自身の身体に吸収され身になり、今日のアントンKを形成したのだろう。全てが輝いていた日々に思えて仕方がないのだ。
また我が青春の一コマより1枚掲載。週末ごとに国境を目指した思い入れ多き上越線を行くEF58の牽く臨時列車。これは下りの回送列車だから、EF16の補機はなく、長い14系でも滑るようにやってきたEF58134号機。山の天気だから、ころころ変わり、陽が差したと思えば、あっという間に吹雪いて視界が無くなる。そんな猫の目天気でやってきたゴハチだが、雪を蹴散らし前照灯を点けながら迫ってくる姿は、何物にも代えがたい魅力が満載だった。
1980-02-11 回9701ㇾ EF58134 上越線:岩原スキー場前付近
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