古くからの仲間内よりSL撮影のお誘いを受けたが叶わなかった。日程そのものが致命的だったが、どうもこのところ撮影に対して意気が上がらない。ちょっと自分の意識の中で変化があることは事実だが、撮ってナンボの世界で、あれこれ詰らぬことばかり考えて動いていない自分がどこか情けない。心の整理とともに、もっとしっかり時間を見つめないと流されてしまうだけ。反省しきりの今日この頃である。
かつてこの早春の時期に撮影したC62ニセコの写真。
初めてこのC62の雄姿を拝んだのは、復活運転から1年経った1989年だった。SL現役時代を知らないアントンKにとって、今までの復活した蒸気機関車達とは別格ということは、迫るC62を初めて見た瞬間にわかった。多くの諸先輩方の語り草になっていることも納得できると思った。その衝撃は大きく、この年から運転終了の1995年まで運転日に合わせての渡道が開始した。掲載写真は、蘭島の直線を力走するC62ニセコ号。この日は、カマが不調だったのか超低速で迫り、直線に入った途中から力行し始めた。とにかくデカイというのが最初の印象。だからか吐く煙の量も多く、場合によっては、あたり一面の景色を一瞬にして替えてしまう。この時もそうだった。風で煙が舞い、霧の中から飛び出してきたような画像になった。
1995-05-04 9263レ JR北海道/函館本線:蘭島-塩谷にて
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