最近東急線に東海道新幹線色の電車が走り始めた。白地とブルーのツートーンという、昔から馴染みのカラーリングに、N700系列のようなブルーの2本線が入っており、とてもスマートな印象だ。これは昨年開業した新横浜線1周年を記念して、現東横線の主力型である5050系電車1本をラッピングしたものだ。
このところ、アントンKも何度か遭遇し実車を見たが、最近のラッピング技術は凄いものだと感心してしまった。一足先に同じ内容で、目黒線用の電車(3020系)にラッピングして登場しお目見えしていたが、車体下部にはラッピングされず、中途半端な印象は免れなかったので、今回は如何なものかと気になっていたところ、中々の好印象で童心に帰るような、見かけると嬉しくなるような、そんな気持ちにさせられている。何とも単純で幼稚なアントンKなのである。
ただでさえ、多方面から色々な電車が走るようになった東横線目黒線だが、さらにバラエティに富み、電車ファンであれば楽しい路線になったのではないだろうか。
ラッピング車は、いつ頃から走り始めたのだろうか。最初はそれまで正面に装着していたヘッドマークの代わりにシールを貼り、代用したのが始まりなのか判らないが、少なくとも国鉄時代は技術さえなかったろうし、ここ20年くらいのものかもしれない。国鉄型である185系電車が、一時的に湘南電車色や157系電車もどきに変わり度肝を抜かれたことがあったが、あの時はおそらく塗装をしていたと思われる。いずれにせよ、こういった技術は、まだまだ活用の余地が残されていると思うので、今後はますます楽しみになってしまうのだ。
掲載写真は、20年前に特急「踊り子」号の臨時として走った「フルール踊り子」号。当時は「踊り子」と言えば185系電車で大半が運転されていたが、観光特急の性格からか、この手の華やかな列車の設定もあった。伊豆急行線のアルファ・リゾート21(2100系)にシール加工を施してJR線を都内まで乗り入れていたのだ。今見ても派手な車輛に飾り付け、さらに華やかさが増していた印象だった。
2005-02-27 フルール踊り子 2100系電車 大磯-二宮