アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

”音の風景”

2024-06-16 20:00:00 | 鉄道写真(EL)
 最近は、自動車運転時FMラジオを流すことが多くなった。昔はAMしかラジオは聞かず、運転中はもっぱら耳から交通情報を含めて世間のニュースに触れていた。それとFM放送は、NHKのベストオブクラシック等、鑑賞してエアチェックという日常だったので、自動車運転中には、録音したものを聴くことはあっても、なかなかFMをかけることは稀だったと思う。
 そんな訳で、自動車が旧車に代わったということもあると思うが、少しでも聞き取りやすいFMにチャンネルを合わせている。ある時、出力の乏しいであろう車内のスピーカーから、ロクヨンの起動音がしてきてびっくり!「これは?・・」と思いすかさずボリュームをアップしたら、やはりまさしくEF64電機、それも現役1000番台の重低音だったのだ。
 NHKで昔から放送されている「音の風景」という5分くらいの番組。全国色々な音を拾って、ナレーションを伴いながら聞こえてくる音は、目の前に見えているような錯覚さえ覚えてしまうのだ。ちょうど音楽鑑賞でも同じことが言えるが、今回たまたま聞こえたロクヨンの音などは、アントンKが昔から好きだった音で、何度もビデオを回した経験から、とっさに身体が反応してしまった次第。放送の最後で、ロクヨンの甲高い汽笛が響き渡ったが、その汽笛から、走りゆくロクヨンの後ろ姿が目の前に現われ、ちょっと目頭が熱くなってしまった。ロクヨンは国鉄型電気機関車、今年で45歳を迎えるが、1日でも長い活躍を願わずにはいられない。
 掲載写真は、そんな想いからEF64 1000番台の貨物列車。上越線で生まれ育ったロクヨンセンは、やはりこの地で走るシーンが一番しっくりくると思っている。
2005-02-11    9072     EF64 1044+1041       上越線:石打-大沢