風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

節分に オニも一緒に 踊ってた!

2006-02-05 00:36:38 | 曲水の宴/う・た・げ
Suizokukan_step55「E.G.P.P.100」ってこんなにも人気イベントだったのかぁ? と勘違いしそうなほど熱い節分の夜だった。おそらく、「E.G.P.P.100」はじまって以来の50名(公称です)に近いお客さんがつめかけ、椅子もなく床にじかに座り込むありさま。ライブバー「大久保水族館」が、はちきれそうな位で、外の木枯らしが信じられない「熱帯夜の節分」だった(入り切れないお客さんが数名いたとか、ボクに挨拶に前の方に行けなかったとか、あとで聞きました! ビックリです)。ま、その半数が「花フェノ」目当ての花フェノ・チルドレンの御一行さまだったとしても、国立周辺のあついライブの雰囲気が、そのまま持ち越されたひと夜でした(国立には「地球屋」「かけこみ亭」の2店が音のるつぼを作り出している)。

最初はボクのMC「鬼」に関するウンチクと、「鬼」「節分」をテーマとした短歌。みんなで「オニはオヌ! フクはフク!」と唱和した後、オープンマイクに移る。
エントリーの一番手。平山昇さん。この春開校予定の「ドロップアウト・カレッジ」の宣伝とそのプロパガンダ・ポエムを披露。
二番手「E.G.P.P.100」の美人受付嬢bambiさん。先月に引き続き人類のアセンションとはなにか?というありがたい講話の第2回目。今回はカルキ・バカバンのディクシャの話題(ゴールデン・エイジ運動)も加わった。
三番手。もはや常連芸人になりつつあるイエス北村こと北村幸生。ふたたび牧師(らしき)服装でキリスト・トークいやキリステ・トーク。もちろんオーディエンスの返しのことばは「イエ~ス」。
今回はオリンピックうんちくネタなどがあったが、あるネタで大ブーイングがあった。カンナビスを麻薬と言ってしまったのだ。イエス北村一敗地にまみれる(笑)。イエス!
四番。「JUNJI」というボクと同じ名前を持つユニット。オルタナ・ロックの二人組、初のエントリー。
五番手はひとり芝居のおもとなほ。今宵のおもとさんは、革のベルトを打ち鳴らしてビーストになりきっていた。小道具はベルトとショールひとつ。この演目の再演の際は、化粧にも留意してやりたい。
六番目。初のエントリーMIZKさん。Web上に「Freestyle-Life」というサイトを運営する歌い手。熱演すぎてピックをギターの中にとりおとしてさっちゃんにピックをかりる。オリジナル2曲。
七番手。KUSSYのポエトリー。これが、滅法よかった。オーディエンスも掴んでいてさすがである。「マイノリティ宣言」、「エライひとたちありがとう!」。
八番めのエントリーはおなじみボウズ・パンク小堀イチエン! 久しぶりにエレキギターで歌ってくれる、あのコボリワールドの名曲の数々。
九番目。見ていてどうしてもやりたくなってしまったMIZKさんの友だちセイイチロウくん。舞台にあがるのは、小学校でベルマークで表彰されて以来だそうで、すぐさまベルマークというあだ名が付いてしまう。エロコントと携帯を読みながらのポエトリー。
十番めはHouse of green。本日のゲストの「花フェノ」のカオルさんの甥っ子がベースを弾いているバンド。初エントリー。「花フェノ」のファンも大声援。メンバーが勢ぞろいしなくて「house of clean」だというのは、カオルさんのジョークだが、ダスキンじゃなかったね。
ここで、花フェノのジャンベのさっちゃんを舞台に呼びこの日さっちゃんに会いに来てくれた石川さだのさんのお孫さんを呼び、「ふたりのさっちゃん」がとりもった縁を集まった観衆にお披露目。立川自衛隊官舎反戦ビラポスティング事件の被告さっちゃん(高田幸美)と、戦前治安維持法違反で逮捕され山梨市役所を解雇され「非国民」よばわりされた「もうひとりのさっちゃん」石川さだのさん。さだのさんは、名誉回復の裁判寸前の昨年12月21日にお亡くなりになってしまったが、そのお孫さんがさだのさんの四十九日(4日だそうだ)に墓前に報告したいからとたずねて来てくれたもの。
いや、E.G.P.P.100もこんな奇跡のような出来事が起るような歴史を重ねてきたのかと感動してしまう。
このようなサプライズのためボクは自分のポエトリーの時間を割愛せざるをえなかった。
ラストのエントリー十一番は、E.G.P.P.100が生んだ歌姫マツイサトコ。キーボードで2曲歌うが、途中キーボードのトラブルのため音が小さくなると言うトラブルが発生。水族館マスター大活躍で持ち直し、歌い切る。動じない所がサトコは立派だった!
トリが、この日のゲスト「花&フェノミナン」。さすがに メインデッシュは胃に重い。お待ちかねの花フェノ・チルドレンのメンバーが立ち上がって踊りだす。いやいやこの日は押せ押せに例のごとくなった上に、サプライズが色々重なって時間は取られる、ボクは疲れるだった。花フェノで踊り狂って、この日のイベントがハネたのは23時40分ころだった。
いや、充実していた。疲れた。感動した。熱い夜だった。

節分に 鬼も一緒に 踊ってた!

次回は変則開催で3月9日の第2木曜日となります。テーマは「Birth??生まれ来るもの」。ゲストは未定。実はボクの誕生日イベントも兼ねております(笑)。

またこのイベントはMIZKさんのつぎのアドレスでレポートされております。
http://www.freestyle-life.net/free-100-page-6.htm



節分に オニも一緒に 踊ってた!(phot_3)

2006-02-05 00:20:34 | 曲水の宴/う・た・げ
Satoko_egpp55(写真3)キーボードのトラブルに見舞われながらもセクシーにブルージィにオリジナル曲を聴かせてくれたE.G.P.P.100が生んだディーパ(歌姫)マツイサトコ。う~ん、そのしなやかな指先もなんだか色っぽいです(丁度、キーボードが歌の途中で鳴らなくなった直後のワンショットです)。



節分に オニも一緒に 踊ってた!(phot_2)

2006-02-05 00:05:22 | 曲水の宴/う・た・げ
2sachan_1(写真2)「花フェノ」ジャンベのさっちゃんと「もうひとりのさっちゃん」石川さだのさんのお孫さんコーゾーさん。なんだかこんな出会いが、E.G.P.P.でもあるなんてとってもミラクル! 記念にツーショットを撮りました。誰かが今晩、お持ち帰り? なんて、チャチャを入れてましたが……(笑)。
(TV番組「ふたりのさっちゃん」の詳細は2月1日付けの「オレは歌だ! 歌は歩く」の記事を参照して下さい。)



節分の夜に……

2006-02-03 00:46:01 | 今日はナンの日?
今日は「鬼やらい(追儺)」、節分である。その夜に毎月第1金曜日の夜に開催している定例オープンマイク・イベントを開催する。
「オニはオニ! フクはフク!」でやろうと思う。これは、漢字で書くとこう意味だ(ってボクが作ったのですが……)。
「鬼は 隠者(おぬ)! 福は 葺く!」

鬼はむかし話しで桃太郎や、金太郎に退治される存在だが、これはアイヌやエミシなどの先住民族の投影であるという説がある。坂ノ上田村麿呂が征伐したというヤマトの英雄伝説の裏に隠された先住民族の記憶、形跡である(「ねぶたまつり」はその戦勝祝いみたいな祭りである)。追儺の儀式は宮廷等で悪霊を払うためにおこなわれるのだが、この悪霊と言うのもじつは大和朝廷が征服し、殺した先住の民の怨霊、怨みを調伏するためにおこなったのではないかと思われる。

だから

「鬼は外! 福は内!」

と、差別、排除したくない。
日本の征服の方法は、つねに同化政策だったから実は、ボクらの血の中に先住民族の血は同時に流れているのだ。

だから

「鬼は 隠者(おぬ)! 福は 葺く!」

で、やる。ボクのオリジナルである。音だけ聞くと同義反復なところも気に入っている。
そして、

節分に 鬼も一緒に 踊り出す!(JUN)

一句できたところで、
さぁ、豆をもってやろう!

「オニはオニ! フクはフク!」

そして、オニとフクと混じりあってで今晩は踊るのだ!
花フェノのゴキゲンな演奏とともに!



JUNから7,500人めのjunさんへ

2006-02-02 00:53:53 | トリビアな日々
フーゲツの JUNさん、こんにちは。

mixiからのお知らせです。JUN さんのページ全体のアクセス数が
7500アクセスを超えました。記念すべき7500アクセス目の訪問者は
jun さんでした!

以下のURLより jun さんのプロフィールを見ることができます。
これをきっかけにアクセスしてみてはいかがですか。
プロフィールを見る→http://mixi.jp/show_friend.pl?id=467305

同じ名前のjunさん! ありがとう!
まだ目にかかっていませんが、bambiさんから胸がドキドキするくらい美しい方とうかがっています。もしお会いできることがあれば、楽しみにしております。というか、会いたいですよ(笑)。

ブログ「風雅遁走!」全体としてのアクセスは2月1日末現在

閲覧ページ数合計: 41516
1日あたりの平均: 92.88
この24時間: 127
今週: 664
でした。
たくさんの方に読まれて感謝しております。


オレは歌だ! 歌は歩く。

2006-02-01 00:28:45 | 歌え! 叫べ! 世界を切り裂いて……
Nanao_04_1ふたつのドキュメンタリィを見た。ひとつは29日の深夜と言えばいいのか、日本TV系列のドキュメンタリー番組「ふたりのさっちゃん」。もうひとつはこれは数年前にスカパーで放映された『エッジ2~今を、いきる~』という番組の「歌は歩いていく」である。

「ふたりのさっちゃん」は戦前、特高警察に、治安維持法違反でつかまり「非国民」扱いされた当年90歳のさっちゃん(取材中の昨年12月死去。映像では若い頃は美しいバスの車掌さんで、治安維持法違反のため不当解雇され、その名誉回復のための裁判を準備中だったそうです。素敵な笑顔のおばあさんでした)と、立川自衛隊宿舎反戦ビラポスティング事件の被告でもあり、「花&フェノミナン」のジャンベのわれらがさっちゃんが主人公だ。ちなみにこちらのさっちゃんは、逆転有罪判決の出た翌日のライブの風景が記録されているが、実にイキイキとして歌い、「戦争なんかキライだ!」とニコリとピースサインをする。さっちゃんはヨカおなごだ。
ちなみに、若いさっちゃんはアムネスティ・インターナショナルが「良心の囚人」に指定したひとりで、その底抜けの楽天的な感性と生き方が素敵だ。
90歳のさっちゃんの「非国民」扱いのままの名誉回復がなされないままの死去は、どんなにか無念なことだったでしょう。

「歌は歩いていく」は、長野で現在ナナオの朗読会を企画・準備中のMIXIネーム・ナリキリストさんにダビングをお願いして送っていただいたものだ。ここでの主人公はあのサカキナナオである。ナナオの映像記録としては、40代のナナオが登場する『スワノセ第4世界』(監督・上野圭一:日本ホリステック医学協会副会長/アンドルー・ワイルの翻訳で知られる)があるが、ナナオひとりに焦点をあわせたものではない。これは、まさしく「部族」のコミューンを記録した貴重なドキュメンタリィだ。他に日本映画学校の生徒が密着して撮っているはずと言う話も聞いたような気がする。
「歌は歩いていく」は、3年前81歳のナナオを南伊豆に訪ね、そして新宿の「LOFT PLUS ONE」でのポエトリー・イベント(たしか南兵衛が主宰したナナオの誕生日祝いのイベントだったと思う)を記録したものだ。番組でもナナオは歩く。伊豆の山を周辺を歩き、「歩くように詩を書く。歌うように詩を書く」と答える。新宿では、ネィティヴ・アメリカンの歌を披露したり、ナナオ節のポエトリーを読み、キミたちには歌がないのではと問いかける。そして、もっともっと詩人が増え、東京が詩人だらけになって詩人が住む街になれば素敵じゃないかと言って喝采をあびる。
うん、やっぱりナナオは同じだ。やっぱり、カリスマだよ。「風月堂」の頃からちっとも変わっていない。

伊豆のみかん小屋の仮住まいもナナオが住む場所として、ナナオの空間になっている。
ナナオの発言で、グッときたのはナナオがインタビュアーに答えて、「孤独? 何を言いたいのか分からない。そんなことは考えたこともない」と答え、「だって生き、食べ、語ることは関係することだ、社会的な営みなのだ」と続け、「ボクはいまもコミューンに住んでるよ」と答える場面だった。

そうだとも、ボクらはナナオとともに同じコミューンに住む仲間だと認識しよう!
そう、キミもアナタもナナオと同じコミューンの住人だよ!
だって、ボクらはナナオと同じ亀の島に、弓の島に、そしてマザーアース(ガイア)に住む住人だし、同じ家(エコロジーの語源ギリシャ語のオイコスは家もしくは家政という意味です。ちなみにエコノミーも同じ語源からきている)に住むコミューンを同じくする仲間なのだ。

であれば、さぁ、長老ナナオについていこう! ナナオの教えから学ぼう! 仕事を捨てよう! 金から解放されよう! 国家と言う幻想から自由になろう! 国を捨てよう! 親を捨てよう! そして、フーテンになろう!

(写真:ナナオサカキ2004年)
※画像の無断転載はお断りします。

(タイトルは、男の一人称「俺」だけでなく、さっちゃんが使う「オレ」の意味も含まれています)