![Seasir_step Seasir_step](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/23/1e297bdea01b51dbbf3909afb5d41650.jpg)
シーサー自体は「民芸」と呼んでもいいのではないかとボクは思っている。民衆の生活の中に、溶け込んだアートと言っていいだろうと思っている。
伝統的なシーサーは獅子の姿をしているが、内地(ヤマト)で言えば瓦の棟のところに取り付ける「鬼瓦」(これも「オニ」だった!)に当たるものかも知れない。ただ、「鬼瓦」は、立派な日本瓦の家のみだが(それゆえ、今は少ない)、「シーサー」は、貧しいひとの家にも、コンクリートにも、それこそマンションであろうとも取り付けるのは可能だ。
かく言うボクも道に張り出したところに、ネットで取り寄せたシーサーをつけている。赤瓦と白い漆喰の取り合わせの沖縄の民家の屋根の美しさにはかなうべくもないのだが……。
写真のシーサーは階段の踊り場付近で手すりの上に鎮座して、外部を端倪(たんげい)していた。どうやら、このお宅の二階部分の入り口を守り固めているようであった。
なかなかの面構えだ。本場の沖縄の方が、伝統的なシーサー(それはどこか唐獅子、チャイナ風である)がオリジナルや愛嬌のあるものに取って変わりつつあるのに比べ、ヤマトのシーサー愛好家の方が伝統的なデザインを好むようである。
全身真紅に塗られたこのシーサーの迫力は泥棒、訪問販売はもちろんお客さんも帰してしまうのではないかと思われた(笑)。
<ワレ路上デ発見セリ!(4)/踊り場のシーサー>