風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

平成見せ物繁昌記(2)/魔境バーは今夜も天国

2005-11-24 00:42:14 | 東京暮色/秋~初冬
otora_torinoiti_3今回の花園神社酉の市での演目は、ヘビの悪食(小雪太夫)、火飲み・火吹き(オミネ太夫)、ヘビのガラス抜け(手品)、箱抜け、錦ヘビのお披露目などでおおよそ20分が順繰りに進行する。見料は大人800円小人500円幼児300円だった。
今回残念だったのはビデオ記録をしている人間がいる中で、撮影禁止がうたわれたことだ。その実、見せ物小屋の収益的な成功もスポーツ新聞などに取り上げられたこともあるが、ネットの力もあるはずだからこれは残念なことだった(もっとも以前から撮影禁止だったが、川越ではむしろ携帯でもOKだったし、小雪さんの艶やかな姿を撮ることができ、ボクは彼女のアングラな雰囲気にやられてしまった)。

さて、今回「二の酉花園神社見せ物興行観賞ツアー」と銘打ってブログでツアーメンバーを募ってこの大寅興行さんの見せ物興行を見に行ったのである。
待ち合わせの紀伊国屋書店本店エスカレ-タ-前。ヒップス、hiraさん、feelingwindsさんとその友人のKさん。13号倉庫さんに、板橋の猫さんも加わってボクを含めて総勢7名。あとからララ(リーヌ)さんが子連れで駆けつけ二次会でドッキング。
江戸から続く酉の市のにぎわいが翌年の景気や、動向を占うことになるらしいが、今年の花園神社の酉の市は、また格別に大にぎわいであった。
花園神社に近付くにつれ靖国通りから、ひとごみで歩くのもままならない状態になる。境内などもう動いていない。手に手に大きな熊手を持っている。例年よりふんぱつされているのではないか? なにしろ歌舞伎町の風俗関係の店までが、商売繁昌を祈って熊手を買いに来る御時世だから同じ大酉神社とはいえ、浅草とは雰囲気も大違いである(浅草も大好きだが……)。明治通り側の鳥居から境内へ入る。つまり、そこが見せ物小屋の小屋掛けされた場所にほど近いのだ。

さて、オミネさん、小雪さんの師弟競演に感慨の念をおぼえて会場を出てくるとそこには「うらなか書房」の社長(春田クン)と画伯(堤花代さん)がたたずんでいらした。いや、ボクが見つけられたのでした。
で、身動きも取れない境内の屋台で10名程座れるところはないものかと探しましたがついに探しあぐね、もう最初からすぐ隣のビアンカの魔境バー『唯唯』に行くことにしました。『唯唯』も酉の市の流れ組が結構いて繁昌しておりましたが、どうにか座り親ぼくの場を設けることが出来ました。

魔境バーには今宵珍しく魔女ビアンカにとりつくハマの魔人いやハマのイマジン(?)ドクター・セブンも、12月11日に『就職しないで生きるには』というシンポジウム・イベントを企画している平山さんも打ち合わせに来ていた。そこになんと今回はパスかと思っていたララ(リーヌ)さんが『唯唯』にやってくる。待ち合わせ時間に間に合わず(なにしろ彼女は葉山から子連れでやってくるのだ)見せ物小屋を見たあと、ふと隣を見てここがわかったと言うのである。子連れだから帰ると言うのを引き止めふとみれば、またララさんの娘さんというのも美少女なのである。
こうして総勢12名にふくれたツアーは無事終着点の魔境バーで宴を開き、二の酉の新宿の夜も更けていくのであった。

ツアー参加のみなさん! お疲れさまでした! ツアー参加の感想などをコメントしてくだされば、うれしいです。
(写真2)見せ物小屋の繁昌の半分以上は呼び込みのタンカひとつと言われる。どう通行人を呼び止め小屋の中に引き込むか? 大寅興行の大野さんがタンカを切る。アラタンカの名調子。誘われるように客が小屋に吸い込まれる。