みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

ぜんぜん大丈夫?

2011-09-16 20:30:30 | Everyday is special
日本からこんにちは。

先日フィリピンから無事に帰ってきたのですが、修道院に着いた途端に熱が出て、しかもかなりの高熱だったので、もしや、またデング熱か、とあせりましたが、三日後には平熱に戻ったので、安心しました。きっと疲れが出たのでしょう。
フィリピンで滞在していたケソン市では8月、デング熱が流行っていて、しかも子どもの感染者が多く、入院先の病院は一杯、と、連日のニュースでやっていました。

さて、このところよく耳にしますし、いまでは自分でも普通に言ってしまう言葉に、「ぜんぜん大丈夫」があります。
これを最初聞いたアメリカ人の神父さんは、
「ぜんぜん大丈夫は、ゼンゼン大丈夫じゃない!」
と、おっしゃっていました。

たしかに、日本語教室では、「全然」の後は打ち消しの言い方が続くと教えられているようですね。たとえば、「全然問題がないです」とか。
でも、以前は、肯定、否定の両方の表現に使われていたそうですね。明治大正期の文学作品に、肯定文が続く用例もあるとか(夏目漱石『坊っちゃん』など)。
手もとにある『大辞林』を見ても、それは書いてあります(いろんな辞書を引いてみるのもおもしろいです)。

言葉の流行りとか変化は、いつの時代にも嘆かれることが多いようですが、やはり、言葉は生きている、ということなのでしょうね。廃れるものは廃れますし(昔風に「ナウい!」と言っても、いまは理解されないかも)。

今回久しぶりにアメリカに行って感じたのは、流行りの表現でした。
たとえば、英語でHow are you?と聞かれたら、I'm fine.と答えると教えられていますが、今回ぼくの出会ったアメリカ人は皆、I'm good!と答えていました。これも、流行りなのでしょうね。

それから、何か質問されたときに、YesとかOf course(もちろん)とか言う代わりにAbsolutely!(絶対に/全然!)と答えている場面をよく耳にしました。これが、あちらの「ぜんぜん大丈夫」なのかな。

あ、そうそう、‘Google it!'という表現もおもしろかったです。インターネットのグーグルで検索してみろ、という意味ですが、これは、日本でも流行りつつありますね。「ググる」とか「ググってみたら」とかね。

というわけでして、話は長くなりましたが、ぼくの体調は今、ぜんぜん大丈夫です!(バロメーターのビールが美味しいので!!)

写真は、前回カリフォルニア滞在中にお隣のネバダ州リノ(Reno)で働いているみこころ会の神父さんを訪ねて行ったのですが(6月)、その途中、州道395号線沿いにあったモノ・レイク(Mono Lake)。
とても珍しい湖で、岩が樹氷のように立っています。











遠くに見えるのは、もちろんネッシー、ではありません。


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