みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

カトリック綾部教会のこと

2013-05-11 16:00:00 | Everyday is special
きょうは雨。農作物や植物にとってはきっと恵みの雨でしょう。

さて、今週は、じつは京都府の綾部市に行ってきました。
今度、教会の統廃合(福知山・綾部・報恩寺の3教会が一つに)のため、カトリック綾部教会がなくなるとのことで、ゆかりの人たちや地元の信者さんが集って、ミサと墓参、お茶会が行われました。
(現在の綾部教会担当はレデンプトール会の三輪周平神父さま。)

綾部教会は、小教区としては1947年創立ですから今年で66年。
教会の聖堂は1957年献堂ですから、今年で56年になります。
小教区創立以前にも、宣教時代がありましたので、それなりの歴史があります。

綾部教会は、小さな共同体ですが、シスター4名、司祭3名(故吉川巌神父、故西本至神父、そして梅原彰神父さま)を生み出しています。
これに、少年時代に綾部に疎開していた和田幹男神父さま(大阪教区)や、両親が綾部出身で本籍がいまだに綾部のぼくを含めることができるかもしれません。

シスターの中では、聖心会の故シスター吉川茂仁香(もにか)が有名で、綾部市のホームページにも紹介されています(こちらからどうぞ)。(ぼくの義理の伯母の、そのまた叔母になります。血はつながっていませんけど。)

教会が減ることはさみしいことですが、これも新しい時代への飛躍のステップとなることでしょう。(来年には、福知山駅の近くに新しく教会が建てられるとのことです。)

上の写真は、綾部教会聖堂の十字架。以前主任司祭でおられたグアダルーペ宣教会のフェデリコ神父さまが、メキシコから購入されたと聞きました。とてもよい十字架のご像です。



聖堂の正面。綾部教会は、もともと医院を開業していた吉川家の敷地が寄付されて建ちました。教会墓地も、吉川家の山林が寄進されてできたとのことです。(医院はもうありませんが、その家屋は教会の信徒会館として現在使われています)。)



なかなか立派で優雅なたたずまいの聖堂です。



内部は創立40周年の機会に大改装され、とても美しい聖堂となっています。2階席もあって、広いです。



これは泊まったホテルからの朝の風景。正面右のお寺のように見えるのは大本教の本殿です。



綾部の夕景。流れているのは、ゆったりとした由良(ゆら)川。


綾部は、なかなか歴史的に面白いところで、大本教(おおもときょう)の発祥の地でもありますし、グンゼの創立地でもあります(現在のグンゼの本社は大阪ですが、登記上の本店はまだ綾部だそうです)。

下着で有名なグンゼですが、もともと絹を中心とした製糸業で1896年に創業されました。
当初から、社員の福利厚生や女子教育に熱心だったとされます。
プロテスタントのキリスト教布教にも理解があったと聞きました(それで、当初カトリックの布教活動は難しかったのかもしれませんね)。
詳しくは、グンゼのホームページや、「グンゼの歩み」のページをご覧ください。

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