みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

マニラ首都圏の交通事情

2009-07-03 11:30:00 | Everyday is special
フィリピンからこんにちは。

時が流れるのは早いもので、フィリピンに来てから、もう一ヶ月も経ちました。
おかげ様で、忙しいながらも元気にしています。

こちらは、雨季に入ったとはいえ、晴れの日が続いて、時折夕立がある程度です。
先週は、中型の台風が近づいて、小中学校が休校になりました。
台風は、フィリピン近海で生まれるものが多く、その中の選りすぐりを日本に「輸出」するわけです(と、これは冗談)。

車の運転は、おかげ様で以前の感覚(左ハンドル右側走行)をすぐに取り戻し、さらには年の功と言うべきか、以前よりも運転がおとなしくなりました。というのも、こちらの運転は、とてもエキサイティングというか、荒っぽく、以前は、それに合わせて自分も荒っぽく運転していたのですが、今はそれに合わせることなく、マイペースで、のらりくらりとかわしながら運転しています。

それから、LRT(Light Rail Transit)と呼ばれる高架道の電車が、何年か前に新しく2路線ができ、これが非常に快適です(ちなみにいちばん安い切符は12ペソ、約24円です)。
これは、日本の政府開発援助もあってできたようですが、路線のできた幹線道路では渋滞もかなり緩和されたようです。

じっさい、2往復乗ってみましたが、ジープニーの排ガスの中を行くのと比べると、乗り心地はいいし、冷房も効いているし、景色もいいし、本数もかなりあるし、時間的にも早いし、申し分がありません。

ただ、修練所のある所には、Line2のターミナルであるSantolan駅からジープニーに乗らなければならず、これが不便。すいていれば20分もかからないところが渋滞で1時間近くかかってしまいます。先日は、夕立に見舞われて、なかなか自分の乗るジープニーが来ないので、仕方なくタクシーに乗りました。

ジープニーの初乗り料金が7ペソ(14円)に対してタクシーは25ペソ(50円)。駅から修練所近くまでは、ジープニーが12ペソ(24円)ですが、タクシーでは85ペソ(170円)もかかってしまいました。
日本のお金に換算するとタクシーも安いと思ってしまいますが、これが、こちらではぜいたくなんですね。
ちなみに1993年に神学生として来たときは、ジープニーの初乗りは1.5ペソでした(当時の円とペソの為替レートは覚えていないので、簡単には比較できませんけど)。

住宅地を走る庶民の足と言えば「トライシクル」。小型のオートバイにサイドカーが付いたもので、雨の時や市場での買い物の後とかに便利なのですが、これが意外に高く、近場でも20ペソはかかります。

こちらは常夏の国。日中の日差しは強く、少しでも歩くと汗が噴き出してきます。
が、こちらの人は歩くのがとてもゆっくり。汗をかかないように歩くのが上手です。逆に、これでは運動としての散歩にはなりません。

先日、アイルランド人の神父さんと歩いていたとき、彼は、なぜ神学生たちはもっと速く歩かないんだろう、もっと運動しなければならないのに、と少々不満を言っていましたが、考えてみれば、速く歩くのは寒い国の人の話なのかもしれません。速く歩いた方が身体が暖かくなるからです。
が、暑い国の人は、けっして速く歩きません。そんなことをしたら熱中症のように具合が悪くなるのを身体でわかっているからでしょう。

それで、ぼくは、なかなか日常の運動ができないでいますが、LRTに乗るときは、駅が高架上にあるので、エスカレーターは使わず、ここぞとばかりに階段をのぼるようにしています。が、ホームに立つ頃には汗がどっと噴き出してくるのです。そして、冷房で冷えた車両に乗るわけです。

体調の管理、なかなかむずかしいですね。でも、おかげ様で夏バテにはなっていません。

写真は、5月末、友部で撮った写真。このような咲きかけの花のつぼみが好きです。

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