Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

ナナナナなっちゃん

2004年07月07日 23時59分59秒 | 1分間スピーチ
今日は、ナナナナなっちゃんでした。

7月7日、読み替えればナナがつナナにちなわけです。

で、ナナナナなっちゃん、と。

…まぁいいんじゃないでしょうか。

さて、世間的には七夕さんということで、
短冊に願いを込めてる人達がきっとたくさんいたことでしょう。

小学校の頃、学校で書いていたときは、
率先して、毎回テキトーなことを書いていた気がします。

そんな私の今の願いと言えば。。。

どうやら願いというのは言葉や文字にしなくても、
想いさえあれば自然と近付いてくるようです。

不意に訪れた幸運でした。

お仕事のご質問に答えるため、
他人のデスク横に立っているとき。

普段のカチッと決めた印象とは違う、
赤いパーカーを着てすっきりサッパリした印象のなっちゃんが、
なんと私のすぐ傍に。。。

しかし、そのときの私は、お仕事上の難題を突きつけられて、
妙に苦々しい顔をしている最中でした。

普段は終始笑顔な私が、そんなめずらしい苦々顔のまま、
私の横を通り過ぎて行くなっちゃんに見惚れてしまったわけです。

初めて間近で見たなっちゃんなのに、
延々と睨みつけるような格好になってしまいました。。。

とんだ彦星さんです。

きっとなっちゃんさんにとって、
初めて見たであろう私の第一印象は、
コワイ坊主オッサンというところでしょうか。

こんなにもスマイリーでピースフルでハートウォーミングで、
ジェントリーな、体の70%が優しさで出来ている私だと言うのに。

けれど、手に入りそうな願いを自ら潰す、
私にとってこれは今に始まったことではありませんが、
こういうことが、いつもとても多過ぎな気がします。

どうして私は。。。

その後、しばらくしてなっちゃんは帰宅するわけですけど、
なっちゃんを見たがる勤務地が別な私の友達が来たりもして、
あまりに、このblogでなっちゃんを話題にし過ぎて、
少し引けない状況にあるのかもしれません。

私自身は、わりと簡単に押し引き出来ますけどね。

さて織姫と彦星が引き離された理由は、
織姫にかまけて腑抜けになった彦星を、
立て直すためだった気がします。

このお話、私の思い違いで、
違っても知りやしません。

私もそんな腑抜けになる彦星な気がします。

だって好きな人と一緒ならそれでいいんですもの。
それ以上になにを望むものですか。

子供なんて出来た日には愛すべき家族と少しでも一緒にいたいと、
簡単に長い時間拘束されそうな、
そんな、お仕事も辞めちゃうことでしょう。

ついでに浪費も辞めちゃいます。

私がCD1000枚とかDVD200枚とかメディアをたくさん収集する、
ひとつの小さな理由は、そんな将来のためのモノ貯蓄ですからね。

なので、織姫がいないままの方が、
日本の経済効果的には正しい気がします。

日本の幸せをとるか、
自分の幸せをとるか、という。

そんなアジアの純真なわけです。

カニ食べ行こう~♪

「犬(dog)」第14回

2004年07月07日 13時00分00秒 | 物語
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 翌週の土曜日

 “廊下側から三列目の前から三番目の席の男”は、同じ列の最後尾に座っていた中谷の机に腰掛け、後ろの黒板の上に貼り付けられている、手書きの大きな出席番号表を眺めていた。

「おまえ、もうあきらめろよ」

 椅子を窓側に78度傾けて座っている中谷が、机上の男に話しかけた。

「なにが」

「返事こねえんだろ、まだ」

「ああ」

「たぶん、それさ、ふられたってことだよ」

「ま~、そ~かもな~」

「新しい奴探せよ」

「え、いいよ、そんなの」

「他に気になる奴いねえのか?」

「いないよ、別に」

〈でも、ホンのチョットなら・・・〉



 隣の教室

「あ」

(なっ)

 突然、右手で顔を覆うかおりん。

「どうしたの?かおりん」

 山元は、少しキョトンとした心配顔で、かおりんの瞳を見つめた。

「え、別に、なんでも」

(なんだ、今の。なんか、浮いてくみたいな感じだったな)



 元の教室

「じゃ、俺が決めてやるよ」

 中谷は、立ち上がりながらそう言った。

「なんでだよ」

「そんなの早くフッ切っちゃって、先に進まなきゃ」

「そりゃ、そうかもしれないけど」

「俺なんか、ほとんど毎月、好きな奴かえてるんだぜ」

「お前は、かえ過ぎなんだよ」

「ま、なんにしてもさ、好きな奴つくれ、な」

「だから、それはおかしいっての」

「恥ずかしがらなくていいって。欲しいんだろ、彼女」

「そりゃ、欲しいけど」

「だったら、まず好きな奴決めなきゃ」

「お前な~」

「あ、あれで決めようぜ」

 中谷は、斜め上の出席番号表を指差しながら、そう言った。

「どうやって」

「ん?アミダ」

「アミダって、お前、そんな簡単なことじゃねえだろ」

「いや、そんな簡単なことだよ」

「好きな人だぜ」

「好きな人だよ」

「もっと、なんか、・・・そんなんじゃねえだろ」

「いいんだよ、最初はてきとうで」

「絶対、違うって」

「肝心なのは、それからだよ」

「それからぁ?」

「どう気を引くか、ってことだよ」

「なんで、好きでもない奴の気を引かなきゃいけねえんだよ」

「んなの関係ねえよ、とりあえず、好きにさせて、好きになっときゃいいんだよ」

「俺が、そんな、都合よくできるわけねえだろ」

「できるって」

「できても、やりたかねえよ」

「やっぱ、もう中2なんだから、好きな奴いないで過ごしちゃ駄目だよ」

「ま、そりゃそうかもしんないけど」

「っていうか、ほんと、早くあきらめろよ。おまえ、そんなんじゃ、いつまで経っても、引きずったままになんぞ」

「そんなことねえよ。もうちょっとしたら、他の、好きな奴できるよ」

「んなん、ぜってえ無理だって」

「無理じゃねえよ」

「いいから、今すぐ、他に好きな奴つくって、もう、あいつのこと忘れちゃえよ」

「だから、もうちょっとしたらな」

「だめだよ、今決めろよ」

「なんで、そう、焦らすんだよ」

「だって、他にやることねえじゃん」

「おまっ、単なる暇つぶしで、これ決めようってのか」

「半分はな」

「半分って」

「もう半分は、本気でおまえのこと心配してやってやろうっての」

「別に、心配なんかしなくていいよ」

「んだよ、いいだろ。おまえ、友情ってやつだぜ」

「友情なんて言う奴、信じられっかよ」

「素直に信じとけって」

「お前じゃなきゃ、信じっけどな」

「快でもか」

「いや、あいつはダメだろ」

「じゃ、いいじゃん」

「なにが、いいんだよ」

「とりあえずさ、遊びだと思って、やってみようぜ、な」

「これ、ぜってえ遊びにはなんねえだろ」

「おまえは、深く考え過ぎなの」

「いや、俺のが普通だよ」

「普通ってのが、一番インチキくさいっつうんだよ」

「お前のが、インチキだろ」

「いや、俺こそが、普通だよ」

「だから、インチキなんだろ」

「おまっ、ほんと、ヘリクツだな」

「そっちが先に言ったんじゃん」

「俺のは、ちゃんとあってんもん」

「同じじゃねえかよ」

「全然違えよ」

「なにが違えんだよ」

「俺は、おまえと違って、そんな考え過ぎねえもん」

「だから、お前のは考えな過ぎなんだって」

「んなことねえよ、これが普通だっての」

「どこが普通なんだよ」

「ほんと、わかんねえ奴だな」

「お前のがわかんねえよ」

「まあいいや、じゃ、こっちで決めっかんな」

「ああ、じゃあ、もう、勝手にやってよ」

「とりあえず、1回で決めんのはさすがにまずいから、5グループに分けっか」

 中谷が短めの白チョークを左手に持ち、後ろの黒板に縦線を書き始めた。

「おい、待てよ。そこ、書くのまずいだろ」

「大丈夫だって、番号だけだからバレやしねえよ」

 中谷は戸惑いを見せることなく、縦線を書き続けた。

「なにしてんの?」

 開放された後扉から入ってきた守田が、黒板を指差しながら中谷に尋ねた。

「え、これからこいつの好きな奴、決めんの」

 中谷は、左手に持った白チョークで男を指しながら、そう答えた。

「ふ~ん、やっと、かおり姫のことあきらめたんだ」

「姫じゃねえって」

「いや、なんか、まだ、はっきりしねえから、好きな奴つくらせて、忘れさせようと思ってんだよ」

「お、それいいよ。お前、絶対、もう、ふられてんもんな」

「はいはい、おっしゃる通りでございます」

 男は目を見開きながら、首を左下26度の位置に下ろした。

「じゃ、俺、女子の1番から12番までを3グループに分けて書くから、13番から20番までを、4人ずつまとめて2グループにして、アミダ書いてくんない?」

 中谷が左手に持った白チョークで書き途中のアミダを指しながら、守田に、そう言った。

「お、わかった」

 守田は長めの黄チョークを右手に持ち、中谷と同じくらいの長さの縦線を書き、その下に、女子の番号と、苗字を書いた。

「バヵ待て、番号だけだよ」

 男は慌てて机の上から降り、守田の隣に歩み立った。

「いいじゃん、別に」

「うちらには関係ねえしな」

「ほんと、やめてよ」

「わかった、消すって」

 守田は白清んだ黒板消しを左手で取り、黄の苗字を、左右に大きく伸ばした。

 男は中谷の座っていた椅子に座り、出席番号表を見上げ、番号と名前を確かめていた。

〈吉川由佳里…、9番か。できれば、9番、残らないかな〉

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『友よ』

無 邪 気



言 葉



コ コ ロ



代 え て

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第15回

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第14回あとがき

[当時]
今回は、思いっきり日常会話を楽しんでみました。
といっても、会話してるのが男同士だったので、
段々むさくるしい感じがしてきて、
ホンのチョット、嫌になりましたけど。
それと、あまりに会話が長くなりそうだったので、
途中、強引に話を戻してしまい、
少しおかしくなってしまった部分があるんで、
その辺をチェックしながら読むと、結構面白いと思います。

[現在]
前回から途端に展開早過ぎですね。
私の脳内補完がないと、お話的に繋がらな過ぎます。
でもお話を語るのがヘタなのも含めて、
この作品は一遍の物語として構成されているので、
これはこれでいいと思います。
にしても中谷の言ってることは、今の私にも刺さりますね。
そうですね、恋も気楽でいいんですね。