Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

27時間戦えました

2004年07月19日 23時59分59秒 | 1分間スピーチ
今日は、27時間戦えましたでした。

朝9時の出社時は、レイトショーを観て帰ろう、と思ったくらい、
そのくらい気楽な気持ちでいました。

しかし結果は、不眠不休で日に27時間労働、という、
恐るべき、記録的、労働時間となってしまいました。

それも、大の男6人リゲイン抜きで。。。

27時間分きっちりお話をすると、なんとも破綻しそうなので、
テキトーに自分が思った分だけ書きましょう。

終電が終わるまでは、3日ぶりのなっちゃんも見ることが出来て、
それなりに幸せなひと時を過ごすことが出来ました。

終電が終わってから、
明朝10時の締切りに間に合わせるための、
大激戦が繰り広げられました。。。

誰ひとり帰らず、
一致団結で敵に立ち向かいました。

そもそもなぜ締切前日にこんなことになったか。
ふたつの理由があります。

ひとつの理由は、リーダーさんの見積もりの甘さ。

ひたすらに集中し切って5時間もかかった作業を、
一昨日リーダーが、そんなの5分で出来る、と発言していた、
という事例ひとつで、このゴタゴタの原因がわかると思います。

もうひとつは、リーダーさんのやんちゃさ。

お客様に、資料たくさんね、と言われたからという理由で、
嫌がらせのように5000枚の資料を2部、つまりは1万枚の資料を、
なんと、この3連休だけで印刷、製本したのです。

その並んでる様を見ると、
どうだ、これがたくさんだ、参ったか、
と言わんばかりな勢いです。

もはや言葉もなくなります。

お客様をも黙らせる、というか反省さえもさせる、
いいやんちゃを見せてます。

私もこの子供っぽいやんちゃ精神は大好きで、大賛同なので、
これに対して、特別な文句はないです。

しかし、このやんちゃ、やんちゃを抑えられる少し大人なら、
そこに大きな落とし穴があることに気付くのです。

スパイディさんも言っている通り、
大いなる力には、大いなる責任が伴うわけです。

今回の場合も同じで、
1万枚の資料には、1万枚の責任が伴うわけです。

お客様に納品物としてお渡しする以上、
誤字脱字やページの欠落等々が、
1枚もあってはいけません。

つまり、1万枚に書かれた内容やページ数が、
本当に正しいのかどうかを、
作成者自身の目で確認する必要があるのです。

1万枚の間違い探し。。。

というか内容はすでに確認済みなので、
機械が印刷したのだから、ほぼ間違いようのない、
ページ数部分を、ひたすらチェック。。。

それも1時から明朝までという一番眠くなる時間帯に、
ひたすらページ数チェックという、
あからさまに単調で眠くなる作業を、
眠らず1万枚分、延々とこなす。。。

これは簡単な拷問です。
なんらかの罰です。

ページ数が間違ってないの、
ほとんどわかり切ってますからね、
遣り甲斐がまるでないです。

遣り甲斐のない作業を延々とやることほど、
人の精神を壊すものはありません。

実際、欧州の昔の刑務所では極悪犯に対して、
午前はAからBに水を移し、
午後はBからAに水を移す、
ということを延々とやらせて、
その内、意味のなさに気が狂い自殺に追い込む、という、
罰が本当にありましたからね。

この作業はまさにそれです。

そこに寝かせないというのを付け加えるんですから、
その威力も倍増です。

この作業を、終身刑の人にやらせたら、
反省しない人でも、俺が悪かった、と悔い改めます。

あまりに辛過ぎます。

そんな辛い作業を、6人の内、私と後輩の、
たったふたりで担当することになったのですが、
単調な作業とか意味のないこと嫌いの私が、
そんなことまともにするわけないです。

延々ボヤキとどうでもいい冗談を、
後輩相手に一方的に話しましたが、
そんなのも1時間もすれば飽きてしまいます。

で、ページ確認に終始しようとすると、
今度は眠気が襲ってきて、無意識に意識を失い、
気付くとページが進んでいたりしているので、
覚えてるところまで戻り、ページ確認を再開するものの、
また意識を失い、また戻り、またまた意識を失い、またまた戻り、
という、三途の川の石積みたいな、
なんとも言えない進まなさがあります。

すると私は、作業を中断させるため、
すぐに逃げ道を探すわけです。

ズル賢いお子様だった私は、小学校の頃から、
ひとつの作業に没頭するのは飽きるから、という理由を隠し、
人手が足りなそうなところに、手伝おうか、の声をかけまくり、
次から次へと色んな担当部分を渡り歩き、サクサク終わらせ、
積極的に仕事を見つけて作業をしているフリをしていました。

自分は飽きてさ迷ってるだけなのに、
周囲には気が利き、よく働いているように見える、
という一石二鳥作戦が、やっぱり今も大好きだったらしいです。

なので今回も、ひとりだけ意味不明にウロウロ渡り歩き、
何人かの先輩の資料修正作業を引きついでは仕上げを繰り返し、
ページ数チェックの罰からうまく逃れていました。

それに比べて逃げずに6時間近く、
延々とページカウントし続けた後輩は素晴らしいです。

でも周囲に貢献の度合いが色濃く見えるのは、
私だったりするわけです。

我ながらズルいんです、
この辺の立ち回りについては。いえい。

で、手伝ってあげて作業を終えた先輩方が、
今度はページ確認をしてくれる、という。

私の自分勝手な行動力、
なんで怒られないかわかりません。

極限状態の中だからこそくっきりと際立つ、
人の行動、自分の行動を、そんな風に客観視したりしつつ、
社内で昇りゆく朝日を見たわけです。

空が、目が、舌が赤いぜ。。。