Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

蝶々

2004年05月31日 23時59分59秒 | 1分間スピーチ
今日は、蝶々でした。

会社のPCを触っていたら、覚えてないくらい昔に保存した、
大学時代に愛した、女性の写真を見つけてしまいました。

過去の全てを認めて、
前を向いていたはずの私でした。

けれど、その写真を見ただけで、
いとも簡単に、想いを引き戻されました。

そして帰宅した私は、女性を想い、
こんな文章を綴ったことを思い出しました。

---

『蝶々』


半分の左手で包み込めるような、

ホンの少しばかりの幸福が、僕を変えた。

 

こんな気持ちは、どこで忘れていたのだろう。

 

“好き”なのか、“愛”なのか、

今は、“恋”と呼びたい。

 

その日の僕は、

いつもより優しさが前に出ていて、

どこか、からまわりしてた。

 

誘われて、舞い上がっていた、

イチョウ林の、蝶々のように。

 

蝶々は、翔ぶことなく、

土のクッションに変わっていく。

 

でも、僕は、そんなクッションにさえ、なれなかった。

 

アスファルトの上、

竹のホウキで流される、羽根だけの蝶々。

 

そんな、僕だったのに。

 

半分の右手が、ひとつに繋いだ。

冷たい瞳に、氷の僕を、温めてくれた。

 

瞳よりも、この手の温もりが、

心の百葉箱で、こうして表している。

 

そう、思えて。

 

誕生日には、

お互いの好きなもの、半分づつ贈ったよ。

 

喜びと一緒に、

僕のこと、もう少し知って欲しかったんだ。

 

わかり合えなくても、

わかり会えれば、それでいい。

 

それでいいんだ。

 

留守電には、

おめでとうの吐息だけ吹き込んだよ。

 

旅行中だって、

緑のペンで白いメモ用紙を染めていたから。

 

羽根をひとつに添えて、小さな波を待ってるよ。

触角を高く伸ばして、みっつで待ってるよ。

 

ありがとうの台詞が欲しいわけじゃないんだ。

ただ、半月振りの声を聴ければ、それでいい。

 

今は、それでいい。

 

そして、いつか。

 

「大好き」よりも、「愛してる」よりも、「I love you」よりも、

僕は、「I do love you」の言葉を、そっと贈りたい。

 

英米語学科の耳で聴くと、

笑われそうな発音だろうけど。

 

そう、囁いてみたい。

 

I do love you...

 

ありきたりな台詞だけど、

君に恋してる。

 

蝶々。

---

実のところ私は、
過去の全てを認められてなんかいません。

過ぎ去った女性に想いを馳せる哀れな男は、
多くの人に笑われてしまうことでしょう。

もっと素敵だと思える女性にも出会いました。
次の恋を踏み出そうとも思いました。

それでも私に夏は来ないのです。

いつまでも心の中を、
あの日の蝶々が飛び続けているのです。

早く心の中を、君の知らない場所にしたいよ。

もう、いいよね。

「犬(dog)」第2回

2004年05月31日 17時00分00秒 | 物語
第1回
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「え、何?」

 女の子は、不思議そうに振り向いた。

(僕のことか?僕の体の、この女の子は『かおりん』と呼ばれているのか?ということは、やっぱり僕は転神したって事か。あの人の言ってたことは嘘じゃなかったんだ。よし、僕もこの世界を十分に楽しんで有名人になっちゃおう)

「ねぇ、ちゃんと聞いてる?」

 かおりんが推測してる間に、女子の話は進んでいた。

「あ、ごめん。よく聞いてなかった」

(この女子の話は、情報源になりそうだからしっかり聞いておこう)

「もー、しょうがないわね」

 学生カバンの奥から“タバコのボックス”を取り出す女子。

「何、これ」

「さっき言ったじゃない、あいつから手紙、預かったって」

「あいつって?」

「ほら、いつも話してるじゃない。かおりんが去年1年8組の時に、クラスメイトだったあいつの事」

「ああ、あいつね」

(誰だかわかんないけど、一応話合わせとこう。ま、たぶん『かおりん』の女友達のことだろう)

「そ。それでね、あいつがあんたのこと好きなんだって。これ、ラブレターらしいんだ」

「え」

(え、ラブレターってことは、あいつって女の子じゃないの?)

 唖然とするかおりんの手に、おばあちゃんが親に内緒でこづかいを手渡す時のように、その手を包み込み、手紙を握らせる女子。

「じゃ、渡したからね」

「で、でも、こんなものもらっても困るよ」

(僕は『かおりん』という女じゃなくて、『高山比呂(たかやまひいろ)』という男なんだから)

「それならあいつに、はっきり言ってやればいいじゃない。“あんたのこと嫌いだから、こんな手紙もらっても迷惑なのよ”って」

「いや、そうじゃなくて、好きだとか嫌いだとか、僕にはわからないんだ」

(だって、相手の男のこと全然わからないもの)

「僕?なに珍しい言葉使ってんの。さては、うれしすぎて舞い上がってんでしょ」

「そ、そんなんじゃないよ」

(うれしいわけないじゃない、僕ホモじゃないんだから)

「また、あわてちゃって。もしかして、かおりんもあいつのこと好きだったの?」

「だから、本当に違うんだって」

(僕は『かおりん』のことなんかわからないよ)

「はいはい、わかりました。……あんた達、青春って感じだねー」

「もー」

(ほんっとうに、もー)

「それじゃあ私は、お役目も終えたので帰らせていただきます。ダーリンからのお手紙は、お家に帰ってから読みなよ。“絶対他の奴に見せるなよ”ってダーリンが言ってたから。わかった?」

「う、うん」

(え、いま家って言ったよな。『かおりん』の家って何処にあるんだろう?)

 学生カバンを閉める女子。

「それじゃあ、また明日」

 右手を上げて、その場を立ち去ろうとした女子。

(そうだ、この女子に『かおりん』の家の場所聞こう)

「ちょ、ちょと待って」

「何?」

 振り返って、右手を机の上に置く女子。

「ぼ、私の家って何処にあるんだっけ?」

「何言ってるの?いくらうれしいからって、家がわからなくなる位舞い上がることないでしょ」

(またそれか…。それなら)

「い、いやそういうことじゃなくて、一緒に帰ろうって意味なんだけど…」

「一緒に帰るって言っても、私とかおりんの家まったく正反対じゃない」

「そ、そうだったね」

(ちくしょう、作戦失敗か)

「そんなにうれしいなら、早速ダーリンとお手手つないで帰れば。あいつ、まだ写真部の部室にいると思うから。それじゃあ」

 今度は右手も左手も上げず、その場を早足で立ち去ってしまった女子。音楽室の片隅に、一人きりで不器用にコントラバスを持っているかおりん。

(次から次へと、どうなってるんだ。男からのラブレター、『かおりん』の家、どうしたらいいんだろう。……とりあえず、家に帰ることを考えよう。じゃあどうやって帰る?このままここにいれば『かおりん』の親が迎えにきてくれるかもしれない。だけど問題を起こすのはまずい。『かおりん』がいつもと違うことがすぐにわかってしまう。それに、知らない人に怒られるのも嫌だ。だったらどうする?……そういえば「泥酔者が意識のないまま家に帰れるのは、自律神経のおかげだ」って生物の岡田先生が言ってたな。ってことは、『かおりん』の意識がこの体の中に残ってるとしたら家に帰ってくれるってことか。でも、未成年の女の子が酒を飲むのはまずいよな。その他の手段で意識を無くすためには、…何も考えないって手もあるけど、人間何にも考えないことは無理だって言うから、…別のことを考えればいいのか。家に帰るって事以外を。でも何を考えよう?…いや、ただ考えてるだけじゃだめだ。すぐに家の事が気になってしまう。…そうだ!さっき貰ったラブレターを読んで帰ろう。ものを読んでる間ならば、家の事なんか考えないだろうし、こんだけ厚みがあるんだから、家に着くまでの間読みつづける事ができるだろう。本来こういうの読むのはよくないけど非常事態だからしょうがないよな。これ書いた人ごめん。僕、読んじゃいます)

 かおりんはその手に持ったコントラバスをケースにいれ、近くにあったミッキーマウスのキーホルダーのついた学生カバンを持ち、音楽室を出た。

(あ、そういえばさっき、男と帰れとか女子言ってたよな。その方が楽かな?でも一緒に帰るって事は付き合うのOKって事になるから『かおりん』の了解取らなきゃまずいよな。それに一緒に帰る途中、男にキスとかされたら気持ち悪いからな。やっぱ一人で帰るか。…それにしても『かおりん』って「かおり」っていう名前のあだ名だよな。もし留学生かなんかで『香林』なんていう名前だったらどうしよう。ラブレター読み終わって気づいてみたら背中から“ニーハオ”なんて言われて、北京郊外の精肉店の前かなんかにいたらどうしよう。でも、これは僕の世界の事だからこの世界には中国なんてないのかな?でも異世界に来たと思い込んでるだけで、ただ同じ世界の別人になってたってこともあるだろうしな。だって日本語使ってるしな…うーん、なんかこういうのも嫌なんだけど)

 かおりんは音楽室のドアの向かい側にある柱に寄り掛かって学生カバンをあさりだした。まず最初に“キティちゃん”のきんちゃく袋に入った弁当箱を取り出した。

(なんだ?このひげの生えた白ブタは。どういう趣味してるんだろう?それに、このねずみのキーホルダーといい、なんか動物愛護協会の会員なのかな?)

 一番上ででかい顔していた“白ブタ”を床に置いて、次にノートを取り出した。

(うあーやばいな『かおりん』字がすごいうまいよ。それにこの漢字のうまさは半端じゃないな。やっぱ中国人だよ)

 核心に迫るために学生手帳を取り出した。

(えーと、名前は…。あーよかった『工藤かおり』中国人じゃないや日本人だ。それで、ここは千葉県八街市って所か、やっぱり異世界だ、こんな地名知らないもの。八街中学校2年1組3番・・・・・・僕の3っつ下か)

 かおりんは学生カバンを整理すると下駄箱に向かった。運が良い事に下駄箱は音楽室の隣にあったので、探す手間が省けた。そして手帳に書いてあった番号の所にあった黒い革靴をはいた。そして手紙を開いた。

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第3回

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『波』

波 が

そ っ と

で は な く

ど っ と

押 し 寄 せ て き て も

僕 は

ほ ん の 少 し だ け

下 を 向 く か も し れ な い

け れ ど

自 分 の 足 で

歩 い て

み せ よ う

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第2回あとがき

[当時]
説明的台詞(ひとりじょうず)が長すぎて
読みづらくなってしまいました。
でも、あれはあれでしょうがないんじゃないかと思うんです。
自分があの立場に立ったら?
…そう思うと、(確かに読者用の余分なものがあるものの)
どうしてもああいう風に考えざるをえないような気がします。

[現在]
やっぱり若い。さすが18歳。
なによりもあとがきが痛々しい。
これを書いた7年前、キティちゃんは枯れたキャラクターでした。
復権した今は今で違う意味を持っていますが、
笑いというのは時代背景が反映される難しいものです。

飛鳥涼詩集「オンリー・ロンリー」

2004年05月31日 02時11分05秒 | 音楽
時間潰しに寄った荻窪のBOOKOFF。

何気なく棚を見ると、見覚えのある言葉があり、
気付いたら私の手の中に、それはあった。

飛鳥涼詩集「オンリー・ロンリー」。

私が10年来探し求めていた、幻の本である。

それと出会えた。

この喜びをどう表現しようかと思い巡らす、
その思いの巡らせさえも喜びに感じる。

私は小説が嫌いであるが、
綺麗な言葉が、テンポ良く配置された、
そんな散文詩を好む。

やがてこの本を読み終えたとき、
私の中にある言葉の壁が、ひとつ崩れ落ちるだろう。

そして、ひとつの目標が達成された今、
次に出会うのは、生涯をかけて愛すべき人であろうか。

今回のように、出会いは偶然に急に訪れる。

---

あんまり今日が退屈なので
どんよりひろがる雨雲の街をぶらぶらしていたら
通りすがりの恋につまずいてころんだ

恋はいつでも突然すぎて
よける間もなく足を取られてしまう

言い換えれば
恋とはするものじゃなく
つい してしまうもの

そう
気づいた時にはしてるもの

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恋することは 誰でも出来る
愛することは 大変だ

荻窪にて、ぬるるん滞在記

2004年05月30日 23時59分59秒 | 1分間スピーチ
今日は、荻窪にて、ぬるるん滞在記でした。

昨日、新所沢に引っ越した先輩に呼び出され、
引越失敗した友人が荻窪に行った話をしましたが、
横浜からその荻窪まで出向き、3人で飲みつつ、
ウダウダと、どうでもいいバカ話をしました。

二次会の幹事メンバーでもある3人なので、
妙にいいバランスが取れています。

飲み屋から友人の部屋に場所を移してからは、
男3人、スイカップで話題になった、
古瀬絵里さんの出演する「うるるん滞在記」さんを観たのですが、
原住民のところに行く通常のうるるんよりも過酷度が少なく、
あまりに内容がぬる過ぎで、これでは「ぬるるん滞在記」だ、
なんて男だけの部屋飲みらしい、変な盛り上がり方をしました。

みんな「ぷるるん滞在記」を期待し過ぎです。
なにを言おうが、やはり男はバカです。

けれど、そういうバカに囲まれている幸せに、
日々感謝しなければなりません。

今日学んだひとつの大事な言葉。

おぶりがーど。

映画生感想『デイ・アフター・トゥモロー』

2004年05月30日 10時19分14秒 | 映画
今回は2作連続鑑賞ということで、
キューティーハニー』さんに引き続き2本目は、
先行上映されていた『デイ・アフター・トゥモロー』です。

予告で異常気象のシーンを見せまくっていたので、
単にそれだけの映画かと思って、
劇場で迫力ある映像を楽しもうと思い、
内容については期待が薄かったのですが、
なかなかどうして、内容もしっかりとドラマしていました。

大自然の驚異を描くCGの美しさに見惚れつつ、
素直に物語として楽しめる、劇場で観るべき作品です。

前向きないい人しか登場しないので、
ご家族向きとも言えるでしょう。

始まってすぐ、主人公となる古代気象学者の、
研究熱心さと屈強さを映像でわかりやすく見せてくるので、
後半に起こる冷静に考えれば無茶な展開も、
こいつなら大丈夫だろう、と全て許せてしまいます。

前半、あからさまにセットで撮られた、
『ブレードランナー』っぽい妙な日本描写で、
一瞬、不安にさせられつつも、
お話が米国内に戻って以降は、さも重要そうに撮ったキャラを、
異常気象のひとつで、非常にあっさりと殺しつつ、
大自然の驚異を見せつけてくるので、
主要人物に見える人もいつ死ぬかわからない映画なんだ、
という意識を、まざまざと植え付けられ、
以降、ずっとドキドキして観ることが出来ます。

ここの異常気象はぜひ劇場で観て欲しいです。

今のCG技術なんてのはともかくスゴイですし、
その見せ方も上手いです。

後半、常に前向きないい人だけが集まった集団で、
人間の知恵を絞って切り抜けようと奮闘します。

邦画ならばここで狂った人が登場して、
破滅の方向に向かってしまうのでしょうけど、
アメリカらしく、そういう陰湿な要素はまるでなく、
頑張って欲しい、生き抜いて欲しい、と思える、
あからさまに気のいい人達が、ユーモアを忘れることなく、
でも真剣に、困難に打ち勝とうと努力する姿は、
観ていて気持ちが良く、この人達に死んで欲しくない、
と素直に思えます。

それでいて、前半のあっさり死ぬ感をスパイスに、
どのキャラがいつ死んでもよさそうなところも、
ドキドキさせてくれて、非常にいいです。

大人の恋愛されると一気に引いてしまう私ですが、
高校生男女の中学生程度の淡い恋愛描写については、
なかなか好感が持てます。
モテない人の妄想っぽいのがいいです。

最後、目に見える最大の敵が狼というのが、
それまでの大きな自然の驚異に比べてちっぽけ過ぎますが、
その後すぐに絶対零度が追ってくるという発想は、
今までになく、きっと文章では陳腐に思えますが、
映像で観れば、非常に面白いです。

こんな風に、前半に伏線をバラ撒くだけバラ撒いておいて、
後半はその回収を丁寧にして、お話を収集させる。

映画としてはお決まりの展開ではありますが、
やはりハリウッドの娯楽大作の脚本は、
上手く出来ています。

エメリッヒ独特の前半だけ盛り上がって後半は、
というお話の展開はやはり健在でありつつも、
今回の後半は丁寧にお話を終わらせていくので、
なかなか好感が持てます。

主要人物の驚き顔のアップから引いて、
大自然の驚異で変わり果てた街の全体像を見せ、
映像で驚かせるという、わかった撮り方をしてますので、
この驚きを感じるためにも、劇場で観るべきです。

テレビ画面でちまちま観てください、
という発想のない映画らしい映画です。

偏屈な人は、異常気象が起こったら、
こんなに平静でいられるはずがない、と批評しそうですが、
日本人と国民性が違いますし、そういう人達は別のところにいて、
今作では表立って登場しないだけです。
米国しか映さないのもそういうことです。

物語なんてのは、それでいいのです。

一部、米国人でないと、
笑えたり、感情が高まったりしない場面もありますが、
そんなことは気にならないくらい、
映画全体の勢いで楽しめます。

とにもかくにも、深いこと考えなくていい、
これぞ娯楽大作な、ドキドキハラハラそして感嘆出来る映画でした。

期待せずサラッと入って、
サラッと楽しんでみてください。

ちなみに、私の大好きな『遠い空の向こうに』の主人公が、
今作で天才高校生を演じてる辺り、
とてもニヤリとさせられました。

遠い空の向こうまで~♪

映画生感想『キューティーハニー』

2004年05月30日 03時14分52秒 | 映画
1分間スピーチにある通り、
友達と映画を2作連続で観たのですが、
まず1本目は『キューティーハニー』なわけです。

鑑賞前、心躍るくらい楽しみにしていた映画なのですが、
感想を一言で言えば、「アニメの実写化」という言葉が、
これほど正しく使える映画は他にない気がしました。

というのも、大抵の作品ではアニメを実写化する際、
アニメの設定やキャラを生かしつつも、
実写用に映画内容をしっかり組み立て直すものだと思います。

しかし、この『キューティーハニー』さんについては、
アニメそのものな物語、カット割、キャラを、
堂々と、でもなぜかどこか手を抜いて表現しています。

なので物語よりもキャラ描写の方が重要っぽい感じなんですけど、
キャラに厚みや生活感がなく、誰の演技も軽い半笑いなノリで、
実写でひたすらアニメっぽい心の入らない演技をさせて、
でも妙に下地の設定っぽいところにこだわっています。

カット割はアップだらけで、
実写映画では撮らないような撮り方が多かったでしたし。

これぞアニメとテレビで育った、
日本の無気力世代がつくったおフザケ映画、
という感じです。

もうひとつ言えば、
商業作品で内輪ウケの同人作品つくっても許されるんだ、
という感じでもあります。

たとえ、どんなに酷評されても、
「おフザケなんだからいいじゃん」の一言で、
しれっと逃げ切りそうです。

真剣でないことを笑う、
この辺のしたたかさが無気力世代の象徴な気がします。

でも私は、商業作品であるという理由もありますが、
バカ映画は熱意が伝わるくらい真剣に制作してこそと思うので、
実はこの無気力雰囲気に、そんなにノれなかったりします。

笑いの感性は、やはり人それぞれ違っていて、
ハニーさんと私とは微妙にズレまくってしまっているだけなので、
ピッタリ合う人は合うと思うんですけどね。

私の笑いはもちっと違うとこにありました。残念です。

ただ、ハリウッド映画は、お金をかけて真剣な演技で、
こうしたノリ重視のバカ映画をつくってしまいますけど、
お金をかけられない邦画がバカ映画撮る場合、
真剣にならない半笑いな演技とでおフザケに逃げるしかないのか、
と、まざまざと思わされました。

私的には堂々と胸を張って戦って欲しいのですが、
邦画は亜流を攻めないと予算の関係上、
どうしても勝てないですから、辛いですよね。。。

さて、肝心の物語自身は、
大きく転がることもなく、明るく軽くコロコロ転がり続けて、
たまに意味なくサトエリさんのイメージビデオ化しつつ、
最後のクライマックスだけ途中の伏線を使ったりして綺麗に締める、
という感じです。

なので途中、お話が流れていくとき、
観ててツライ部分がある人もいると思います。

けれど、おふざけから生まれた、とても日本のアニメっぽい、
及川光博演じるブラック・クローの登場シーンや、
堅物婦警さんの一連の成長、軟化のくだりは良いです。
後者はハニー自身よりもしっかりドラマしてます。

ハニーは、アンドロイドという設定上か、
世間と浮き過ぎてて感情移入できませんからね。

その分、サトエリさんの、おしゃれでおしゃまな、
お着替えがたくさんありますけど。

堅物婦警さんのお話のようなわかりやすいノリな部分が増えると、
きっと観客動員数も増えるでしょう。

そいうえば、なぜにアクションシーンのとき、
どちらかをアップして、ちゃかちゃかカットを変えて、
戦う者同士の全身が映った引き画を見せないのでしょうか。

あれでは一体どんな戦いをしているか、
なにも伝わりません。

アクションを引いて撮る、もしくは主観で撮るというのは、
テレビの2時間ドラマでさえも出来ている、
当たり前なことな気がするのですが。。。

CASSHERN』でもそうだったんですけど、
邦画ではこういうアクションが流行ってるんでしょうかね。

どうやら主人公が剣を振りかざしたっぽいね、
と思って観ていたら、知らぬ間に敵が死んでいる、という。

私的には引き画でしっかり相手と主人公の全身を映して、
わかりやすく派手な殺陣をして欲しいわけですが。。。

動き描くのがメンドウなアニメ絵じゃなく実写なわけですし。

というか、せっかくなのでハニメーションを、
もっと有効活用してほしかったです。惜しいです。

発想的には面白いですからね、
予算の都合上、動きまくるCGちゃんとつくれないのを、
止め絵の連続にして補おうという。

アイデア次第ではいくらでも面白い画も撮れそうですし。

素敵でカッコイイ、そんなハニメーションが増えると、
きっと観客動員数も増えるでしょう。

なんにしてもサトエリさんが下着だけで商店街を走っている姿を、
笑えたり、かわいく思えたりする人なら、
明るく面白く楽しめる作品だと思います。はい。

じゃっ!

同時上映と同時鑑賞

2004年05月29日 23時59分59秒 | 1分間スピーチ
今日は、同時上映と同時鑑賞でした。

ということで今日は友達と、
キューティーハニー』と『デイ・アフター・トゥモロー』を、
2作連続鑑賞してきたわけです。

劇場で映画鑑賞後、家でDVD鑑賞なんてのはよくやりますが、
劇場で映画の2作連続鑑賞は、5年ぶりくらいな気もします。

けれど昔はよく、
全く違う映画の同時上映というのがあった気がします。

一番覚えているのが、
『ホームアローン』と『シザーハンズ』の同時上映で、
『ホームアローン』目当てだった子供の私は、
名作とも呼ばれる『シザーハンズ』に全く興味を持てなかったのです。

きっと今『シザーハンズ』を見返せば面白いんでしょうけど、
子供の頃の印象を超えることが出来ず、いまだに見返せていません。

これは非常に残念です。

そんな洋画の同時上映もそうですが、
邦画もやたらに同時上映が多かった気がします。

シネコンが出来て、しっかり観客を回すようになって以来、
そんな同時上映が減ってしまった気がしますけど、
この風習は残してほしいかな、と思います。

1日を映画で過ごすのもまた、いいものです。

「犬(dog)」第1回

2004年05月29日 09時27分41秒 | 物語
 僕は歩いた

 僕は走った

 僕は疲れた

 僕は食べた

 僕は入った

 僕は寝た

 僕は見た

 夢を見た

 浮いていた

 セーラー服を着て浮いていた

「ねえ、はやくかおりんに告白しちゃいなよ」

「なにいってんだよ」

 何も拘束するもののない教室、窓側の後ろから二番目の席で、上がっていく光を浴びながら、女子と男子がおしゃべりしてた

「好きなんでしょ、かおりんのこと」

「ま、まあ、そりゃ好きだけどさ、俺、そんなこと言える度胸ないよ」

「もう、それじゃあ、私が渡してあげるから、手紙書きなよ、それならできるでしょ」

「わかったよ、じゃあ今日、家で書いてくるから、明日渡してよ」

「うん、でも明日忘れたら、自分で直接言ってよね」

「忘れねえよ」

―おまえ、やめといた方がいいって、俺も同じことしてフラれたから………ま、でも人は人か、黙って続きを見てみよう―



 二番目の引き出しが、開いたままの学習机に向かう、パジャマの少年

「ああ、ついに明日告白か。こんな時のために、今まで書き留めておいた、自己紹介文と出会ってからの思い出文が5枚、それに今日書き加えた、俺の愛の叫びと自作の詩が5枚、合計10枚にも渡る、俺の想いが伝わるんだな、工藤さん、いや、かおりに。でも、もしOKだったら、初デートは何処がいいかな。やっぱり映画かな、それとも動物園かな、ま、2人で行けば、何処でも楽しいか」

 少年の月はまだ大きい



 窓側の後ろから二番目の席に、女子が座っていた

「おはよう」

 制服の男子が、声をかけ、隣に座る

「あ、おはよう」

「忘れずに持ってきたぞ」

「え、何を」

「何をっておまえ、おまえが今日持ってくれば渡してくれるって言ったんだろ」

 少年は、ポケットからストローと、タバコのボックスと見間違えるほど厚みのある、折り込まれたレポート用紙を取り出し、前者はポケットに押し込んで、後者を女子に見せた

「ほら、手紙」

「あ、そう持ってきたんだ。じゃ渡しておくから貸して」

「あ、お願いします」

 賞状を渡すときと同じように、両手を手紙に添えて差し出す男子、左手で受け取る女子

「何あらたまってんのよ、でもこの厚みは何。何枚あるの」

 女子の驚きを見て、自分の過剰さが恥ずかしくなり、口ごもりながら男子

「一応10枚」

「10枚。10枚って、何書いたらそんなになるの」

「いいだろ、何でも」

「見てもいい?」

「ダメ、絶対ダメだかんな、そのまま渡せよ」

「はいはい、わかりました。じゃあ部活で会った時に、渡しておくから」

「お、お願いします」

「またあー、何で急に敬語になるの」

「お願い事する時は、いくら気の置けない奴でも、丁重にいくのが礼儀ってもんだろ」

「なにが礼儀よ、田舎侍のくせして」

「何だと、おまえなんか、都会から島流しでここに来たんだろ、それよりはましだよ」

「島流しじゃないよー、父さんが、ここに家買ったから引っ越してきただけー、あんたなんか、この島の生まれじゃない、そんな奴よりはましよ」

「へーん、残念でした。ここは島じゃないですー、周りは山と田んぼに囲まれてますー」

「あんたが島だって言ったんじゃない」

「俺のはたとえ、おまえのは本気、陸つづきのここを、島だなんていってる奴と、一緒にされたかないね」

「なによ、ここ陸の孤島じゃない。それに、ピーナッツしかないじゃない」

「おまえ、バカにしたな、原住民怒らすと恐いよ、家の中、落花生の殻で埋め尽くされるよ」

「なにそれ、バッカじゃない」

「ああ俺はバカさ、バカで結構。カバよりはましだから」

「私がカバだっていうの」

「そりゃそうだろ、いっつも授業中でっかい口開けてるもん」

「もー、そんな事ばっか言ってると、手紙渡してあげないよ」

「え、すみません、お嬢さま、ワタクシが悪うございました」

「わかればいいのじゃ、わかれば。爺、肩がこったのー」

 突然足を机の上にのせて、偉そうな態度を取る女子

「爺?俺のこと?おまえ、調子に乗んなよ」

「手紙はよいのか?」

 “タバコのボックス”を男子の眼前につきつける女子

「は、お嬢さま、この爺、喜んで肩をもまさせていただきます」

 男子は立ち上がると女子の後ろの席の机に腰掛けて、肩をきつくもみ始めた

「よかよか、うむ、もう少し肩甲骨の近くをたのむぞ」

「はいはい」

「返事は一回でよいのだぞ」

「はあーいー、ばあーぶー、ちゃあーん」

「何?イクラちゃん?じゃ私たい子さん?」

―もーいいよ、こいつらの漫才は、次いこ次―



 音楽室の片隅で、コントラバスの練習をする女の子。夕日を浴びて、赤く染まるはずの彼女が、なぜか青白く輝いた。

(あ、あれ?さっきまで僕、浮いていたよな、なんでこんなところにいるの?あ、なんか体が女になってる。それにこのどデカいバイオリンは何?僕の体が縮んでるの?……でも、ここは何処なんだろう。なんで女になってんだろう。なんでこんなもの持ってんだろう。ねえ、誰か教えて)

―普通ならば「ここは夢の中だ」と自分に言いきかせる。しかし、夢の中で夢を自覚することは難しい。しかも、この男のように冷静に状況を考えることは、ほぼ不可能と言える。つまり、この男は確かに起きているのだ。そして自分が起きているということを瞬間的に肌で感じたのだ。―

「かおりん」

 窓側の後ろから2番目の女子が、女の子に話しかけてきた。けれども女の子は反応せずに、心の中でこの状況の推測をしていた。

(あ、そういえばこのあいだ、こんなのテレビで見たな。えっと、幽体離脱して、異世界の別の人間に“転神”したっていう男の話。なんか、その人の話に似てるんだよな。僕も、この女の子に転神したってことかな?)

―“転神”聞きなれない言葉だ。だが、この男の話しから考えると、こちらの世界で言う“降臨”という言葉とほぼ同じだと思える。また、この文字から考えると、精“神”が“転”ずると言う意味だとも思える。―

「かおりんってば」

 そう言って女子は、女の子の左肩をポンとたたいた。


---

第2回

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『僕の中』


僕 の 中

に は

僕 が い る

そ ん な

当 た り 前 の

こ と に

朝  気 付 く

---
第1回あとがき

[当時]
この作品のつかみとなる部分なので、
展開を早くして一気に作品にひきこもうとしたんですが、
ちょっとやりすぎたような気がします。

[現在]
若いです。なにもかにもが。さすが7年前の初作品。
もし、この第1回しか読まない人が多数だったら、
私はとても恥ずかしい想いをしてしまいます。

真夜中は別の顔

2004年05月28日 23時59分59秒 | 1分間スピーチ
今日は、真夜中は別の顔でした。

と言っても、早わかりではありません。

今日は、幹事をしたお仕事場の飲み会と、
転職した同期を交えての飲み会とを渡り歩きました。

その両者に対する臨み方というか態度というかが、
我ながら全く違う顔をしてるな、と思うわけです。

どこにいても同じ顔をしている人というのもいますが、
私は、そんなに自分を貫くことは出来ません。

お仕事場では、喋りまくる私が想像できないことでしょうし、
同期内では、無口な私が想像できないことでしょう。

こう役割分担をするのは今に始まったことではなく、
学校に行っているときと、親の前にいるとき、
たとえ学校に行ってても、授業中と、部活中と、
わざと明確に違う自分を使いわけていた気がします。

そんな名残からか、
いまだに何人かの自分をバランス良く出していかないと、
なんとも疲れてしまいます。

どれが本当か、どれがつくりかってわけでもなく、
どれも私の姿なわけです。

人や立場によって自分を変えるなんてことは、
多くの人が当たり前にしていることだとは思いますが、
私もそんなひとりなんだな、
と、つくづく思った今夜なのでした。

さて、昨日発表した通り、
昔の作品を再録したいと思います。

本を読めない私が読めるよう、そしてネットで読みやすいよう、
サラッとした文体で書いた「犬(dog)」という、浅い作品です。

正直、1、2回目はどうかと思いますが、
慣れるとなかなか面白いです。

当時まだ流行っていなかったものを、
わりと先取りして含めたりたりもしますしね。

ともかく若い、7年前に初めて書いた荒削りな作品なので、
どうぞ温かな目でご覧ください。

これもまた、もうひとつの私の顔です。

『24』シーズン2BOX

2004年05月28日 07時46分53秒 | 映画
シーズン1に引き続き、購入したわけです。

この作品の特長は、リアルタイムに物語が進行して、
いつなにが起きて、誰が死ぬか、誰が敵か、全くわからず、
どんでん返しがひたすらに繰り返されることと言えます。

シーズン1の話題も、今回のシーズン2の話題も、
観た人と、観た話までしないと面白味が減ってしまいます。

なので、ここにもあえて書きません。

知ったところで面白いんですけどね、
そんなわけで私もシーズン2の話題を全く仕入れていません。

そんな状態で、とりあえず最初の2時間だけ観たのですが、
続きが気になって気になって。。。

うぅ。。。

やはりシーズン1のときのように、
12時間単位でぶっ通しで観るのが幸せなようです。

バウアー。

再録サイロック

2004年05月27日 23時59分59秒 | 1分間スピーチ
今日は、再録サイロックです。

もし『X-MEN3』でサイロックが出るなら、
ルーシー・リューが適役だね。


(左:@ the Moviesさん、右:web火星ソーダさんにリンクしてます。)

で、お馴染みの当blogなわけですが、
何度も言っている通り、
私には本サイトというのが存在するわけです。

ただ、この本サイト、4月に移転したのですが、
HTML修正が必要なファイルばかりで引越しがメンドウで、
実はリンク切ればっかりだったりします。

そのまま放って置いてもいいのですが、
大学時代、魂を削って書いた文章作品があるので、
その辺をここに再録してもいいかなぁ、と思いました。

大学時代は物語を考えてサイト作成ばっかりしてましたからね、
毎日ここにひとつずつ掲載しても、数ヶ月単位で持つと思います。

そんななので今じゃ絶対書けない、
狂気としか思えない作品もありますし。。。

その分、大学生活なんてのは地味なもので、
4年間いて、今結婚式の呼べる友達ふたりですからね、
人数を平仮名で書けちゃいますから、ホントに。

ふたりな引き換えに、頭の中に20作品くらい渦巻いてましたもん。
その欠片で、早わかりなんてのはいくらでも書けるわけです。

でも、友達ふたりで驚いてちゃいけません。

幼稚園の頃は友達0人ですからね、
正直、友達と遊んだ記憶もまともに話した記憶も全くないです。

さらには、他人の遊びに自分勝手に後からのっかって、
先生に怒られたら、泣いて全部他人のせいにするっていう、
最悪なお子様でした。

ひとりで遠足勝手にはぐれるわ、
野球場で勝手に飛び降りて、いまだに後遺症でる捻挫するわ。

この頃の私だけはとことんにキライです。
戻りたくないです。

その後、私は改心して、
小学校は、明るく延々ふざけまくるお子様に、
中学校は、よりはっちゃけて人気者ぶったバカになりました。

と思いきや、
高校は、入学後1ヶ月誰とも話さなかったりして、
それでも高1では明るく戻り女友達も多かったものの、
高3の頃なんてのは、女友達もまばらに、
すっかり陰に入ってました。。。

そして大学は、高校の時の妄想を、
サイト作成を通して、より深く熟成させて陰に入りました。
とても幼稚園時代に近いです。

今は、大学で一度落ち込んだ分、
今回は上がろうと小学校程度の社交性に戻ってきたので、
この次にある場所では、ようやく中学校程度に戻るんでしょうか。

そんな私の変遷、今回の話題になんにも関係ないわけですが、
大学時代のせっかくのご苦労を、残したいと思うわけです。

ということで今後、時事ネタを取り上げて発言するではない、
変態なblogへドンドンと変わっていくでしょう。

そして、ますます長文化が度を増すでしょう。
どうぞ、お楽しみに。

って楽しくないか。。。

それでは、また。SeeYa!

伊集院光と12歳の呆ける私

2004年05月27日 15時54分01秒 | 雑談
blog題名の通り1979年生ということで、
現在25歳になる私ではありますけど、
12歳、中学1年生の春から欠かさないものがあります。


(伊集院光深夜の馬鹿力さんにリンクしてます。)


そう、伊集院光のラジオでございます。

あえて言う機会もなくて、
他人様に公表したことは少ないですが、かなり大好きです。

声出して笑うのこの番組くらいでしょう。
他にラジオは聞いてないんですけどね。

てか、モテFM人の言い草が楽しめないAMっ子な私なので、
AMラジオはトークだけでよくて、歌とかイラナイです。

と、意味なく主張。

さて、伊集院ラジオの内容は、
---
「もてたいっすねぇ…でも外に出るのが面倒くさいから…
 …きょうは、いや、明日は、いや、いいやもてなくて」的なスピリッツで
 毎週がんばったりがんばるフリだったりの放送をしていまーす。
---
という番組紹介文が全てを表していると思います。

いい意味で、放課後にクラスの男友達と、
ゲームのことや、クラスの女子のことや、どうでもいい魑魅妄言を、
延々と駄弁ってる感じです。

基本的に物事を茶化しまくる割に、
妙なとこで真剣になったりするわけです。

この辺の笑いの感覚は私に染み付いてしまっています。

「この泥が落ちないんだよ」と風呂場で泣きながら体を洗っている、
黒人少年のように一向に落ちやしません。ここ削除対象です。

私が仲の良い男友達、そして意外なことに女子同級生からの紹介で、
この伊集院ラジオを聞き出した頃、
平日22時から「Oh!デカナイト」という番組を放送をしていました。
ので、残念ながら「オールナイトニッポン」は聞けていません。

中学時代の私は、
昼は授業中にフザけまくって、放課後は写真部で変な現像して、
早帰りの日は男友達とどうでもいいことして遊んで、
で、夜は伊集院ラジオが主題でゲームボーイがおつまみみたいな、
そんな自堕落な平日を過ごしてました。

そして今も、毎週月曜深夜はそう過ごしております。
授業も放課後もないですけど、仕事中も似たようなものです。

と延々私が語っても仕方ないので、おススメサイトの紹介。

伊集院ラジオファンの方、
とっくの昔からご存知かもしれませんが、
この「深読 伊集院言葉辞典」は素晴らしいです。
感心を超越した感情を抱きます。
昔聞いてたという方もぜひにここは見てみてください。

伊集院ラジオファンじゃない方、
語り口がないと伝わらないかもしれませんけど、
この「毒のあな」さんでは、
ラジオの内容をダイジェスト形式で紹介しているので、
その触りを読んで、共感できた方は本編を聞いてみてください。

それにしても、伊集院ラジオを聴けば聴くほど、
どうにも12歳の自分のままであることに気付かされます。

モテないことが面白くてネタになる、
というイケナイ思想は、ここからきている気がします。

実際、モテずに妄想しまくってた方が、
あくまで自分の内的観点では面白い気もしますしね。

色々とすることなくて楽ですし。

てことで、聴いてる瞬間だけ引き戻されるというのではなく、
本質的な思考や生き方が、なにも変わっていやしません。

それはそれで幸せといえば幸せな気もしますけど、
この先10年いや20年経ったとき、一体どうなってるんでしょうね。

この13年がなにも変わらなかったように、
ずっと変わらずに、ずっとこのままで、
永遠の12歳でいるのでしょうかね。

ま、それもそれでいいでしょう。

そんなもんでしょう。

それが井山貴弘の記事を読んだ最後だった。

マラガの海の贈り物

2004年05月26日 23時59分59秒 | 1分間スピーチ
今日は、マラガの海の贈り物でした。

実際にはモルディブの海の贈り物なわけですけど、
素敵な新婚さんからお土産をいただきました。

写真ではわかりにくいですが、
葉と木が原料の手作りアルバムです。

贈り物というのは、そのもの自身ももちろん嬉しいですが、
それ以上に、選んでくれた相手の心が嬉しいものです。

選んでいる人の笑顔が伝わってくる贈り物ならば、
私のことを少しでも考えてくれた贈り物ならば、
その贈り物は、なおのこと嬉しいものです。

そんなわけで相手に欲しいものを聞いて贈るという方法は、
どうにもインチキっぽくて好きになれません。

相手のことを考えに考えて贈りたいのです。

話を戻して私は、
実は中学から高校までずっと、大学以降はそれとなく、
写真を趣味にしていたりします。

容姿も悪く、頭も飛んでいて、肝心なところで気も利かない、
正直、誇れるものがなにもない私ですけど、
ヘリコプターの口真似と、写真だけは自慢できます。

その割に、このblogには、
カテゴリだけで全く記事がないですが。。。

そんな私を心遣ってか、
新婚さんから、このアルバムという贈り物。

嬉しいじゃないですか。
素敵じゃないですか。

近い内に写真を撮りに行って、
このアルバムを綺麗な写真で、
いっぱいにしようかと思いました。

ということで、
新婚さんからのモルディブの海の贈り物は、
こうしてblogで紹介したくなるくらい、
私にとって心躍らせる贈り物でした。

どうぞ、ありがとう。

CD千選vol.0007「FOREHEAD」

2004年05月26日 23時59分58秒 | 音楽
前回までのように延々洋楽ばかり紹介していると、
なんともスカしたモテっぽい印象になるので、今回は邦楽をご紹介です。


(webFMさんにリンクしてます。)


古川昌義「FOREHEAD」です。

基本的に私は、音楽を楽曲重視で聴くため、
作詞作曲者や歌唱者が好きであり、
演奏者の技術に感動することはあまりなかったりします。

しかし、古川昌義さんの爪弾くギターだけは別です。

繊細で正確な指運びから奏でられる卓越した音色に、
心の全てを預けたくなってしまいます。

その指運びに見惚れ、その音色に聴き惚れてしまいます。

そんな綺麗な音色を爪弾くことから、
ギター奏者として名を馳せている古川昌義さんではありますが、
作詞作曲者、歌唱者としても一流なのです。

ということで、古川昌義さん本人が作詞作曲し、歌っている、
このソロアルバムを紹介したいわけです。

優しく語りかけるような歌声、
ニットのような暖かさのある楽曲、
このアルバムを一言で表現するなら、大人のロックです。

無口なオヤジさんのいる、薄明かりのバーで、
「バーボン、ロックで」と頼み、ひとりグラスを傾けるような、
そんなロマンスグレーのナイスミドル気分に浸ることが出来ます。

このアルバムを聴くだけで、
25歳の自分ではない、大人な自分になることが出来ます。

土曜の夜、バーでひとりバーボンを傾けながら、
心を落ち着かせ、ゆったりと聴いてみてください。

君の瞳に乾杯。サントリータイム。