Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

テレビ生感想:「TARI TARI」まとめ

2012年09月23日 23時29分32秒 | テレビつぶやき

第1話。

主人公たちのキャラと背景紹介を、明るく楽しく歌も絡めてサービスたっぷりに届けてくれて、放送時間があっという間に感じられた。自然と作品世界に入らせてくれる、質の高い江ノ島周辺の画作りもステキ。後を引くお話、歌声の競演で今後が期待大!

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第2話。

2話構成らしく1話からの流れがとても美しい。巻き込まれつつも自発的に音楽と向き合う和奏、失敗から成長が見えた来夏、そして友達想いの紗羽。主人公同士が補完し合う関係性も上手い。歌も良く、アニメ的なコミカルさも忘れず楽しめるのもステキ。

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第3話。

今回もアニメらしい朗らかな笑いと、実写的な微妙な心理描写のバランスがとてもいい。バドミントンを中心に、キャラの立ち位置、話の背景がより明確に。巻き込まれつつも自発的に音楽と向き合わされる和奏が、更に一歩合唱に近付いてきたのも楽しみ。

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第4話。

2話構成で2話目な今回も面白かった。ひとつの出会いを通して、主人公たちがそれぞれ思い出と向き合ったり、自覚を持って成長したり、そして友情が深まったり。アニメ的な朗らかさで和ませせつつ、丁寧に心を描いていく、そんな上手さがたまらない。

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第5話。

素晴らしい。2話構成な1話な今回、Aパートの時点で泣きそうになるくらい母娘愛が色濃く描かれ、取り返せない、どうしようもない想いが重く圧し掛かって、次回の赦しに。現在から過去への繋ぎが上手く、和奏と共にゆらゆらと心が揺れ動き続けた。

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第6話。

ズルイよ…とつぶやきながら涙が溢れそうなくらいに、素晴らしい。2話構成の2話目ながら、それまでの4話の積み重ね、そして丁寧な感情描写が活きていて。想像以上に心に染みる展開で、歌い出す姿に納得。EDの合唱では、潤みながら鳥肌が立った。

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第7話。

6話までの積み重ねを経て、5人の距離感、女子3人男子2人の関係性が、むず痒いくらい現実的に上手くとられている。話の軸を立てつつ、それぞれ抱える問題を描く、群像劇らしさそのままに。2話構成の1話目らしい起承が描かれていて次話が楽しみ。

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第8話。

2話構成の2話目、劇的ではない台詞とベタな青春描写、だからこそグッと心に迫ってくる素晴らしさで、今回の紗羽への後押しにもうるうる。現実に寄り過ぎない、アニメ的なダイナミックさや回想シーンの入れ方がバランスよくて面白いな、としみじみ。

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第9話。

2話構成の1話目らしく、ウィーンが主役なお話の始まりを丁寧に描きながら、紗羽の今後をさらっとフォローしたり、各キャラの性格がわかるキメ台詞への反応を入れてみたり、生きている5人を微笑ましく見せてくれるのがステキ。次回の本番が楽しみ。

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第10話。

2話構成の2話目。教頭が抱く思い出の苦しさも描きつつ。高校生らしい照れと楽しさが同居したバイトのショーから、事件の中でヒーローの熱さをきっちり描き、ウィーンが前を向くだけでなく、5人の友情も深まり。今回もその温かさに瞳がうるうる。

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第11話。

2話構成の1話目。予兆はあったものの、30分とは思えない展開に惹きつけられた。誰もが下を向いてしまう、ゆるやかな下り坂の中、笑顔で前向きに進める合唱部の強さは10話までの積み重ねの賜物。バドミントンの想いもフォローするのか楽しみ。

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第12話。

2話構成の2話目かと思いきや。諦めなければならない状況でも出来ることがある、を知っている合唱部の想いの強さ。青春ぶり。各キャラの特長を出しながら、周囲を少しずつ動かしつつ、自分達も1歩進んでいく姿に、うるうる。来週最終回が楽しみ。

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第13話。

心が温かくなって、ずっと涙が浮かんでいた素晴らしい最終回。魅せて感動を呼び、見せずに感情に残す。これまでの思い出が全て積み重ねとして、明日に繋がっていく前向きさ。友人、両親、先生、たくさんの愛情たち。この作品に出会えたことに感謝!

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※観賞直後、なるべくネタバレないよう意識した、よかった探しな感想つぶやき。


音楽生感想:2012年08月まとめ

2012年09月01日 00時00分00秒 | 音楽つぶやき

喜多村英梨さん「RE;STORY」を聴く。(アルバム)

聴き始めたら、引き込まれて聴き続けてしまうキャッチーさ、そして彩り豊かな楽曲群がたっぷり詰まっており、飽きさせず、お腹いっぱい楽しませてくれる。どんな楽曲でも声色を合わせてしっかり歌いこなせる、熟練さまでも感じさせる安定した歌唱がステキ。

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Susanna Hoffsさん「Someday」を聴く。(アルバム)

POPであることにこだわった軽快で心地良い音が、キラキラ輝き、明るく照らしてくれる。耳に留まり、心のざらつきに寄り添うような、独特の歌声が、楽曲に生命を吹き込んでいるのがたまらない。とってもステキで素晴らしい、大好きな1枚。

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三澤紗千香さん「ユナイト」を聴く。(シングル)

前へ前へと突き進む疾走感のある楽曲に、全身全霊をぶつけたような全力の歌唱が重なった、とことん真っ直ぐながむしゃらさがとってもいい。カップリングの「トワイライト」では、緩やかさ、しとやかさが感じられ、歌声に残るあどけさが愛らしい味になっている。

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中島愛さん「マーブル / 忘れないよ。」を聴く。(シングル)

疾走感と爽快感、そして柔らかな温もり。甘く艶のある歌声と調和がとれた、POPな楽曲たちが素晴らしい。前作のライブ音源も収録されているので、今作へステップ、ジャンプと飛躍していく様を追体験することができる。シングルとは思えない充実感。

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RADWIMPSさん「シュプレヒコール」を聴く。(シングル)

表題曲でPOPさを保ちながら、シングル全体では音楽の枠を超える気負いで、伝えたいことを伝えるための手段である、表現の本質を突き詰め、自らの信じる芸術を貫いているのが素晴らしい。1枚のシングルの中で、しっかりと世界が組み上がっている。

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AiRIさん「Dreamer」を聴く。(シングル)

江ノ島沿いの海岸線、青春の疾走感を感じさせる爽やかな曲に、メロディの上を弾むように楽しさが伝わってくる明るい歌声が重なって、なにかが起こりそうなワクワク感が生み出されている。キラキラ輝くとってもステキなPOPソング。カップリングの甘さもいい。

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UNISON SQUARE GARDENさん「流星のスコール」を聴く。(シングル)

疾走感溢れる純粋なカッコ良さはもちろん、曲の展開、音の使い方、そして物語を劇的に紡いでいく歌詞と、聴き込む中で現実の枠を飛び出すワクワク感を煽ってくれるのがとってもステキ。3曲とも全力で駆け抜ける力強さもいい。

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白浜坂高校合唱部さん「潮風のハーモニー」を聴く。(シングル)

5人で声を合わせて歌えることの楽しさが伝わってくる歌声たちが、夏の陽射しを受けてキラキラ光る海面のような爽やかな曲に重なって、とっても心地良い。笑顔が見える明るさと軽さが、音楽と向き合うまでの物語と重なって、温かな感動を生んでいる。

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夜桜四重奏12巻特典「桜新町シンフォニア」を聴く。(アルバム)

同じ作曲者とは思えないくらい異なる7曲が並ぶ、徹底したキャラソンぶりが素晴らしい。キャラに合わせて掘り下げた、深い作品愛が感じられる。特徴を特長に昇華させている演者たちの歌も素敵で、作品の枠内はもちろん単独の音楽としても楽しめる。

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坂本真綾さん「モアザンワーズ」を聴く。(シングル)

「自由って切なくないですか」の繰り返しが、じんわり心の奥に染み込んでいく。同じ言葉に毎回違う感情を込めているような繊細な表現、透明な歌声がとってもステキ。カップリング2曲は表題曲と曲調は違えど、築かれた世界観の中に並んでいて安心して楽しめる。

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ゆずさん「また明日」を聴く。(シングル)

バンドサウンド全開ではあるものの、舞台から降りて、目線を下ろして、同じ高さで歌いかけてくれているような、身近な明日が感じられるのがとってもいい。カップリングは、ゆずならではの近さがライブ音源含めて、色濃く感じられて。自分のための1枚くらい大切に思える。

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The Enemyさん「Streets In The Sky」を聴く。(アルバム)

ロックバンドど真ん中な音で、美しいメロディの楽曲を奏で走り抜ける、疾走感、爽快感がたまらない。上げた腕を下げることなくノり続け、繰り返し聴き続けてしまう、癖になる軽快なPOPさがいい。夏のドライブにも合いそう。

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Owl Cityさん「The Midsummer Station」を聴く。(アルバム)

夏に合う、スカッと爽快感のある心地良いPOPさはそのままに。立ち止まって思い馳せてしまうくらい、心にじんわり届く音が、夕陽に染まる海まで見せてくれる。安定から更なる成長のための一歩を刻んだかのような1枚。

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Bloc Partyさん「Four」を聴く。(アルバム)

聴き込むと、らしさ、を感じられるものの、重く、深く、激しく、洗練された音から離れた、荒々しさ、が目立つ楽曲たちに驚き。これまでの先にある音なのか、これまでから後退した音なのか。現時点でももちろん、将来的にも過程の1枚としても楽しめそう。

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The Darknessさん「Hot Cakes」を聴く。(アルバム)

ドラマチックな展開でケレン味たっぷりな、わかってるPOPっぷりが大好き。色々あっての復活、バンドの求められる音に立ち返って、進んでほしい音に、着実に進んでくれた嬉しさでいっぱい。満面の笑みで、おかえり、を伝えたくなる1枚。

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Ariel Pink's Haunted Graffitiさん「Mature Themes」を聴く。(アルバム)

いつの時代の音だろう、と思わせつつも、今しか鳴らせない音色の数々で彩り、体全体をどっぷり包み込んでいく、独特の倒錯感がたまらない。面白さまで感じられる、ひねくれPOPぶりがステキ。

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※つぶやいてないCD多数。基本、新譜の生感想。


映画生感想:2012年08月まとめ(12本)

2012年09月01日 00時00分00秒 | 映画つぶやき

『グスコーブドリの伝記』を観賞。

絵本を1ページ1ページめくっていくような不思議なリズムで、丁寧に描いた夢うつつな映像をゆったりと、でも行間は語らずに飛びながら、進んでいく。監督の中にある物語の欠片たちが連なって。映画は物語を語るだけの表現ではないことを、しみじみ感じさせてくれる。

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『特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!』を舞台挨拶付観賞。

面白い。どんな状況であっても、やるしかない、ヒーローのあるべき姿を、まっすぐに描き切っているのがとってもいい。クセのあるキャラたちの特性を、短い時間ながら各々出して切っており、存分に楽しめる。

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『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』を舞台挨拶付観賞。

素晴らしい。本編から繋がる集大成な展開が熱い。誰でも友達になり支え合うヒーロー、フォーゼならでは。子供のものに留めるには惜しい、本気のアクション、ドンパチにカーチェイスもたっぷりで、カッコイイ!

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『ラ・ワン』を観賞。

面白い。インドの文化とお約束を下地に、ハリウッド的アプローチの派手なアクションで、見応えあるSFヒーロー作品をしっかり描き切っている。スーパースター出演のお祭り感もステキ。良い音を貪欲に取り入れる音楽の柔軟性に感心しつつ、とある戦いの舞台に洋楽好き的にニヤリ。

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『桐島、部活やめるってよ』を観賞。

面白い。不自然に思えてしまうくらい自然な学生たちの青い日常を、いくつもの視点で繰り返し描きながら、思いもしない繋がりを生む。自分が過ごした学生生活が映り込んでいるような、心のざらつきがたまらない。各人の想いとその交差を反復して、じわじわ楽しめる。

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『テイク・ディス・ワルツ』を観賞。

素晴らしい。幸せが滲んだ、たゆたう日常を通して、理由のわからない淋しさや人生の物足りなさが上手く描かれており、心がゆっくりと、でも確かに揺さぶられ、締め付けられる。抽象的な表現が締める中に、時折直接的な言葉が入れ込まれるので、より深く突き刺さる。

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『トータル・リコール』を観賞。

近未来を徹底して作り込んでいるため、作品世界に自然と入り込める。お話や舞台はコンパクトにまとめているものの、ド派手な演出でハラハラドキドキ感、そして爽快感はたっぷり。アクの強いリメイク元に対して、大真面目に夢と現実の境目がわからなくなる今作もいい。

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『アベンジャーズ』をIMAX3D字幕観賞。

素晴らしい。個性の強いヒーローたちを、個々でも、組み合わせでも、きっちり見所をつくって、難しくせず濃過ぎもせず、明るく楽しくカラッとまとめあげている。お祭りに対して、悪ふざけせず全力を注げるハリウッドはステキ。どのヒーローも好きになれる。

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『エイトレンジャー』を観賞。

大筋は楽しめるつくりになっているものの、監督の悪ふざけが過ぎてヒーローものの体を壊してしまっているのが、ごく個人的に残念とも。世界観を統一するため、景色を加工したことで、生まれ育った千葉県八街市で撮影されたシーンを探しながら観る醍醐味を、より楽しめた。

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『プロメテウス』をIMAX3D字幕観賞。

面白い。圧倒的な映像の力で、言葉の説明の必要なく、グイグイと最後まで引き込まれる。劇場で体験する映画という表現の力強さを思い知れる。変化球的な雰囲気を持たせておいて、キャラたちの造形も含めて、どストレートなお約束をしまくる展開がステキ過ぎ。

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『マダガスカル3』を3D吹替観賞。

面白い。なにより、楽しませること、最優先で、明るくテンポ良く、歌に合わせて軽快なノリに徹しているのがステキ。魅力的なキャラたちと、3D効果を活かしたPOPなサーカスにうっとり。子ども向けなお話ながら、喪失を経ての確かな成長を描いているのも見事。

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『るろうに剣心』を観賞。

面白い。マンガに寄った描き方の中で、生身で斬り抜ける肉体の躍動感が確かな感触を与え、原作好き視点でも実写化した意味が感じられた。真似して走りたくなるカッコ良さ。演技的にも大袈裟なキャラ達に対して静かな剣心が、終盤に見せる一瞬の気迫に凄みがあってよかった。

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※『ダークナイト ライジング』『アベンジャーズ』2回目観賞もあり。

※映画館で観賞したもののみ。