Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

友のためなら刃を抜かん

2004年07月30日 23時59分59秒 | 1分間スピーチ
今日は、友のためなら刃を抜かんでした。

女子代表U23代表の試合の合間、
50分くらいの休憩がありました。

休憩とは言いつつも、グラウンドでは、
U23の選手たちが練習をしているわけです。

今回、私は友達とふたりで観戦してたわけですが、
その席が通路のすぐ前で、しかも段差もないので、
人がその通路を横切るだけで視界が遮られて、
グラウンドが見えなくなってしまうわけです。

休憩の間、通路を横切る人が多いことは、
それはわかりきっていることなので問題はなかったのですが、
自席に帰らず、通路に立ち練習を眺め始めた男がいました。

見た目にも、関わるとめんどくさそうな男。
そんな男が、こともあろうに私の友達の前に立っているのです。

基本的に通路に立つのは規律違反で、
試合中ならば、すぐ警備員に注意されます。

しかし今は休憩中、警備員もいません。

友達はU23の練習を観たくて観たくて仕方ないので、
私に、わざと聞こえるような大声で、
イヤミに近い言葉をかけてきましたが、
聞こえているであろう男は直立不動のまま。

しかも男が立っている場所は通路なので、
すれ違おうにもすれ違えない人が列を成し、
小さなお子様も通れず困っています。

せっかく仕事も途中に観に来た友達の心の痛みも見てられず、
そしてお子様の見本になれない情けない男への憤りも捨てられず、
私の正義の心は、私自身で解決することを望みました。

本来、私は平和主義者であるため、
少しでも争いの匂いを感じたら、
自分が謝るか、許すか、我慢するかして、
絶対に、実力行使には出ないわけです。

言い方を悪くすれば、
声を荒げることもできない、単なる気弱な男なわけです。

しかし、今日の私は少し違いました。
ここは私が立ち上がるべきだと思いました。

ふと立ち上がると、めんどくさそうな男に向かって、
手を震わせ、声を震わせ、
めいっぱいの勇気で声をかけました。

「すいません、前に立つのやめてもらえませんか」
1回では効果なく、2回そんな声をかけました。

非常に感じの悪い表情と、重苦しい声による、
「あ、そう」の言葉と共に去って行きました。

友達の元に戻ってきたとき、
安心して気弱な男に戻った私の笑顔は引きつり、
さらにしばらく動悸が続いたわけですが、
その辺、バレてなくてよかったです。

なんともないふりしないと、
カッコつかないです。

友達相手にカッコつけても仕方ないんですけどね。

でも、これは大事な人のためなら、
刃を抜いて立ち向かう必要もあるんだな、
なんて思えた瞬間でした。

自分にとって本当に大事な人だったら、
世間の全てを敵にしても、その人を守らなきゃいけなくて、
いや、いけないというか、その人を守りたい気持ちになって、
その気持ちを抑制するのではなく、素直に表に出せば、
どんなに気弱な男でも、相手がどんなに強そうでも、
大事な人のために、刃を抜くことができる、という。

そうして守るために刃を抜くことが発展して、
大事な人自身に素直に自分の強い想いを告げられるようになる、
そんな感情も、ここで同時に学んだ気がします。

なっちゃんの例でわかる通り、
25歳のくせに、いまだにもじもじするバカですからね、この人は。

そろそろ素直な言葉の話せる、
大人になりなさいね。

単に声をかけたことくらいで、
そんなに大袈裟に言うことないだろ、
と思われて当然だとは思いますが、
私にとっては、ひとつの感情の重要さを知った、
歴史的な出来事だったわけです。

その記念に、大袈裟に、
ここに記したいわけです。

そして、この気持ちを忘れず、
今度は友達でなく、彼女というか好きな人に、
こういうことをしてあげられたらな、
と思うわけです。

友達相手じゃ、
いつまで経ってもモテませんからね。

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『きみ』

きみと居ると

優しくなれるし わがままになるし

強くなれるし 子供になる

 

つくづく恋だと思う

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で、その『きみ』はどこにいるんでしょう。

誰か知りません?

私は知りません。

観戦生感想「レアルvsジェフ戦」

2004年07月30日 10時45分45秒 | サッカー(ジェフさん)
7月29日、国立霞ヶ丘競技場にて、
友人ふたりと共に、レアルvsジェフの試合を観戦しました。

今回、実況は無理までも、
到着座席ロナウドと、
随時携帯で更新していたように、
試合前、試合後の様子を、
blogでお伝えようと思っていました。

しかし、一箇所で使用者が多過ぎると、
「しばらくお待ちください」になって携帯がまるで使えない、
DoCoMoさんの例の現象が起きてしまい、書いてはいたのですが、
試合前、試合後の更新ができませんでした。残念。。。

もうひとつの残念は、
ジダン、ロナウドが出場しなかったこと。

ジダンはハーフタイムのとき、
練習してたんで期待したんですけどね。。。

さて肝心の試合ですけど、
これはもう、ひたすらに面白かったです。

後半のジェフさんは丁寧さに欠けていましたが、
前半のジェフさんは果敢に攻めていて、
なかなか熱くさせてくれました。

ちなみに私は元来、
生粋のジェフ好きなわけですが。。。

今回はやはりレアルの、
華麗なプレーばっかり見てしまいました。

華麗なプレーもそうなんですけど、
そうでない基礎的なトラップやパスの柔らかさが、
やっぱり質として違います。

フィーゴとかドリブル始めると、
常になにか狙ってて面白かったですし、
きっとテレビだと伝わりにくい、
ロベカルの速さに驚きました。

誰もいないところにパスを出したように見せかけて、
ロベカルが中盤から一気に前線までつめてきますからね、
あれは反応できません。

モリエンテスによる、
会場中が凍る謎のスルーもありましたけど、
その辺はご愛嬌ということで。

生観戦の醍醐味のひとつに、グラウンド全体を見渡せて、
ボールを持っていない選手の動きも見られる、
というのがあると思うんです。

レアルのボールを持ってない選手たちの、
ポジション取りの上手さを、
たっぷりと堪能できた気がします。

ただグラウンド全体の動きで観ると、ジェフさんのサンドロが、
最初から最後までポジションわからないくらい、
DF、MF、FW関係なく縦横無尽に動き回っていて、
その恐るべき運動量については、影のMVPな気がします。

生観戦の醍醐味はもうひとつあります。
それは会場の雰囲気を味わえるということ。

なんとも言えない一体感や、
生で観ているが故の興奮があります。

惜しい場面や痛そうな場面で、
無意識に思わず声を出して叫んでしまいます。

そんな風に自然に熱くなって、
全てを忘れられて興奮できる空間は、
やはり良いなと思うわけです。

サッカー観戦は最高ですね、
試合内容がこのくらい面白く、熱いと特に。

ちなみに写真は、
ベッカム様のフリーキック場面です。

肖像権とか大丈夫ですよね。。。