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■ 宮ノ下温泉 「たかぎ旅館」 〔 Pick Up温泉 〕

<宮ノ下温泉「たかぎ旅館」> (箱根町、随時(要問合せ)、500円、0460-2-2066)
紹介ページ

箱根十七湯のひとつ、宮ノ下温泉は源泉数21、総湧出量約2,000L/min(町観光協会資料)を誇る実力派です。宮ノ下温泉はふつう老舗の高級宿に象徴されますが、富士屋ホテルの西側裏手の路地には独自源泉をもつ小さな宿があって、いくつかは日帰り入浴できます。ここもそんな宿のひとつです。

場所はここ。車ではいきにくいので宮ノ下の公営Pに駐車していったほうがいいでしょう。
入浴できる日は「本日入浴できます」の看板が出ていますが、事前TELがベター。
源泉を常時そのまま注いでいるようなので、留守でなければ入れると思います。

年季入った建物で、木の廊下がいい味を出しています。廊下の奥に浴室がひとつ。せまい浴室にせまい風呂。タイル貼りの浴室に鉢植えがおかれてやや雑然としています。
しかし、浴槽が渋い。木造の浴槽(1人でほぼいっぱい)は鄙びた湯治宿の風情炸裂。
窓越しに外から引かれた(で、窓が完全に閉まらない ^^;)源泉パイプがそのまま浴槽に落とされ槽内注入、浴槽のはしから静かにあふれだしています。コックはありますが効かなかったので、湯量はどこかで調整? 入ったときは少量注入でしたが、あとから量が増えたような気がするので、なにか湯量調整の仕掛けがあるのかも。
カラン1(死んでた)、シャワー・ドライヤーなし、シャンプーあり。土曜16時で独占。



注入湯はかなり熱いですが、浴槽の湯温は絶妙。わずかに濁りの入ったお湯にはこまかなうす茶の湯の花がただよい、味不明でほっこりとした石膏泉系の湯の香があります。
ツル&ヌルすべはさほどではないですが、とろみが強く、包み込まれるようなやさしい湯ざわり。浴中はほこほこと温まり、湯あがりには強い温まりのあとに充実した爽快感がでて、おだやかな湯の香が肌にのこります。あとを引くような上質なお湯です。

箱根のお湯の底力を見たようなすばらしいお湯で、小さな浴槽ならではの醍醐味を楽しめるのでここはおすすめ。ただし温泉マニア限定か?(笑)

Na-塩化物泉 84.2℃、pH=8.6、湧出量不明、成分総計=1362mg/kg、Na^+=378mg/kg、Cl^-=556、SO_4^2-=67.1、HCO_3^-=93.3、陽イオン計=446、陰イオン計=737、メタけい酸=155、メタほう酸=22.9 <H8.4.30分析> (源泉名:蛇骨温泉)

<温泉利用掲示> 加温なし 加水なし 濾過循環なし 消毒処理なし

〔 2006年7月9日レポ 〕
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■ 蔵の湯鶴ヶ島温泉 「野天風呂 蔵の湯 鶴ヶ島店」

<蔵の湯鶴ヶ島温泉「野天風呂 蔵の湯 鶴ヶ島店」> (鶴ヶ島市、8:00~翌1:00、600円(700円(土日祝)※会員各100円引、8:00~10:00は420円、049-271-2614)
オフィシャルHP

4/25に天然温泉を導入した温泉スパ銭。桃猫。さん、ONKEN21さんのレポあり。
場所はHP&ONKEN21さんのレポ参照。

週末の21時頃でPはほぼ満車。典型的和風スパ銭。会員カードは蔵の湯他店(はつかり温泉をのぞく)のものもつかえるそうです。土日祝日会員600円時間制限なしは安い!
入ってすぐにオープンな食事処。週末夜とあってほぼ満席。ファミリー多くフードコート状態。他にマッサージ、ゴロ寝処、アカスリエステなどスパ銭標準施設。
当日は右手が男湯、ONKEN21さんは左手だったらしいので男女交替制か?

内湯ゾーンに北投石風呂&電気風呂&機能浴槽(真湯、カルキ臭)、湯腰掛、癒しのぬる湯(赤みかげ石枠石タイル貼4-5人、加温消毒かけ流し、36℃)、サウナに水風呂(18℃、カルキ臭)。カラン30、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。浴場全体で60人以上となかなかの盛況。
浴槽と洗い場の仕切のうえに青竹が渡されています。こういうちょっとしたあしらいでも趣向がでていいですね。
ただ、癒しのぬる湯はかなりの面積がありながら、浅くて寝湯状態になるので4.5人しか入れず、常時待ち状態なのは残念。

野天ゾーンに奥側に替り湯(これのみ真湯、月に9日ほど薬湯)と麦飯石スチームサウナ。手前に野天岩風呂(円形12人以上、鉄平石枠石タイル貼、適温)とつながってねころび湯(3人)。上段にふみ石湯(岩枠鉄平石敷7.8人、浅くてぬるめ)とさらに上段に生源泉つぼ湯(陶製2人、屋根付、30℃)×2と右手に打たせ湯(岩枠鉄平石敷×4、広いので他に5.6人入浴可、ややぬる)。さらに奥手に洞窟風呂(伊豆石造10人、やや熱)があり、洞窟風呂の奥から内湯に抜けられます。

内湯癒しのぬる湯は、備長炭の壁面づたいの投入+側面注入でオーバーフロー。
生源泉つぼ湯が、金属パイプからのぬる湯数L/min投入のオーバーフロー。
洞窟風呂は、熱湯底面注入で上面排湯+底面吸湯?と打たせ湯への流し出し。
打たせ湯は、洞窟風呂からの流入+打たせ湯投入でふみ石湯・野天岩風呂方向への流し出し。野天岩風呂は上方の浴槽からの流入+石の湯口+底面注入で槽内吸湯?。
うち、生源泉つぼ湯は非加温非消毒源泉、癒しのぬる湯と打たせ湯は加温消毒の源泉投入かと思います。

お湯は生源泉つぼ湯と癒しのぬる湯とその他の温泉槽でちがいます。
1.生源泉つぼ湯
かなり冷たい。うすく茶色に懸濁+少量の茶色の湯の花。気泡と湯口そばで少量のアワつき。湯口で弱塩味+微だし味+微苦味、ガス臭+弱貝汁臭。湯面で磯の香。弱いヌルすべがあり、癒しのぬる湯とはちがう湯ざわり。やわらかだが温まりは弱い。
2.癒しのぬる湯
うすく茶色に懸濁。弱塩味で小江戸はつかり温泉系の糊臭入った温泉臭。ややペトきしするが湯ざわりやわらかでなごめる。
3.その他の温泉槽
緑がかったうすにごりで磯の香+タール臭。消毒循環のせいかお湯はやや硬めながらそこそこの濃度感はあります。お湯のよさは、洞窟風呂 > 打たせ湯 > 野天岩風呂か?

生源泉つぼ湯はゲキ混みかと思いきや、回転が速く何度も入れました。みな大好きな壺湯めざしていちもくさんに駆け寄ってくる(笑)ものの、手を入れて断念するか、すぐに出てしまいます。当日は肌寒かったのでこんな感じでしたが、夏の昼など壮絶な場所とり合戦必至か?
館内アンケートには「壺湯が冷たすぎる」という意見がいくつかありましたが、ここをぬる湯~適温にすると、数十分も平気で独占する自己中おやじが必ず出現するのでトラブルのもとになるのでは?
(個人的には人気が集中する壺湯は真湯の循環で充分だと思っています。ただ、壺湯じゃないと非消毒かけ流しが許されないということなら、この方法もやむなしなのかな?)

各浴槽の湯づかい掲示はONKEN21さんレポを参照ください。
個人的にはサイボク「まきばの湯」のお湯のほうが好みですが、ここは安いし湯づかいにも気をつかっているので、温泉好きがいってもそこそこ楽しめるのではないでしょうか。

Na・Ca-塩化物泉 30.1℃、pH=7.5、294L/min掘削揚湯、成分総計=2.359g/kg、Na^+=670mg/kg (73.76mval%)、Ca^2+=162 (20.46)、総鉄イオン=0.66、Cl^-=1370 (99.35)、陽イオン計=878.06 (39.50mval)、陰イオン計=1385.82 (38.89mval)、メタけい酸=91 <H18.8.19分析> (源泉名:蔵の湯鶴ヶ島温泉)

〔 2007年5月27日レポ 〕
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