ぶっちゃけ…独り言?

日記と言うよりも雑記…映画とか漫画の感想やらスポーツの観戦記やら、そりゃもう思いっきり雑記です。

コーラス

2006-01-13 | 映画 か行
7.5点 (10点満点で採点してます。6点が合格ラインです。)

良かったぁ~!
こーゆーの大好きです。

作りとしてはいかにもフランス映画といった感じで割りと淡々としてます。
ハリウッド作品であるよーなドラマチックな演出・展開もなし。
だけど!
大袈裟な表現がない分、返って味わい深くなってるんですよね。
観終わった時にジ~ンと余韻に浸れるタイプの感動作です。

ワタクシ、基本的にはハリウッド嗜好でフランス映画って退屈に思う事もかなり多いのですが、たまにこーゆーヒューマン系の秀作に当たる事が出来るので躊躇しつつもついつい観てしまうんですよね。
ま、観て良かったぁ~って思うのは少ないんだけど・・・

で、当然観て良かったと思ったこの作品・・・
欲を言えばもう少し細かいところまで描写して欲しかったですね。
例えば、先生と子供達の心が通い合っていく様とか、子供達がそれぞれに抱えている問題とか、そーゆーところをもっと掘り下げて描写してくれてたらもっともっと大きな感動になったんじゃないかなぁ~と思ったりもします。

ま、それでもこれだけ出来が良いのはプロットと設定の勝利なんだろーなぁ。
(単にワタクシの趣味に合っただけとも言えるけど・・・)
そしてもちろん子供達。
主人公のモランジェ君の歌声も良い事は良かったけど、ワタクシのお気に入りは何と言ってもペピノです。
皆の練習中に教卓に”チョコン”と座ってる姿が可愛すぎです。
この作品、「マチュー先生とモランジェ」の物語なんだけど、頭とケツから「マチュー先生とペピノ」の物語としても取れるんですよね。
そりゃあれだけ可愛ければもう一人の主人公にもなるでしょ。
ぶっちゃけ、彼の動向が一番気になりましたよ。

でもってもう一つ、感動に対して重要なファクターとなっていたのがあの憎き校長ですね。
恐らく観た人誰もが嫌いになるよーなキャラだけど、あーゆー毒があるからこそ主人公側に感情移入出来るんですよね。
出来る事ならワタクシが首を絞めたいくらいに嫌いだったけど、作品・感動に対する貢献度はかなり高いです。
ディズニー作品なんて特にこーゆーのが足りないんですよね~。

号泣するほどではないと思うけど、ジンワリとした感動に浸りたい人にお薦めの作品です。


コーラス@映画生活