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京都で、着物暮らし 

京の街には着物姿が増えています。実に奥が深く、教えられることがいっぱい。着物とその周辺について綴ります。

バーゲンの帯 

2006年07月14日 | 夏きもの&夏帯
またまたネット店のバーゲン品!正絹夏物絽九寸名古屋帯。

柔らかな、はんなりとした淡い色に惹かれ、しかも仕立て上がりなので、この夏にもまだ絞められるので購入しました。
絽目が美しいです




ちなみに私が利用しているネット店は在京。ちゃんとお店もあることを知っている処です。対応もちゃんとしているので、今まで一度もトラブったことがありません。名だたる織元や染め屋ものもずらっと揃っています。
その説明書きをよく読み、確かなものを購入しています。色が思ったのと違う場合は返品したことも数回ありますが、おおむねOKです。

メール(ホームページのトップに記載)でお問い合わせくだされば、個別にそのURLをお教えすることも可能です

ただ、これを好い機会にして皆様の感想などをおきかせいただきたいので、コメント欄に一度でも書き込み頂いた経験のおありの方、これを機会にコメントをくださった方に限らせていただきます

バーゲンの反物

2006年07月13日 | 夏きもの&夏帯
創作夏絽の反物をネット店のバーゲンで見つけたものが、本日届きました。




夏物の上質な生地として代名詞のようになっている新潟県五泉の白生地を使用した五泉の駒絽地。超お買い得価格で購入しました




ほっそりと繊細な絽目に、さらりとやわらかな生地の透け感。
藤鼠色の絽地に、私のお印@蔓葉とふっくら丸いひょうたんのデザインに飛びつきました。来年夏用にゆっくり仕立ててもらいます。


絽の藍小花小紋

2006年07月03日 | 夏きもの&夏帯
今年の祇園祭は最高の日程。宵々山宵山山鉾巡行と3連休にあたる。
杉本家はもう夏景色のたたずまい。






粽も整っていた。

ああ、いただいて帰るのを忘れている



絽を着る季節になりました。

・平絽
たて糸をよこ糸にからませて、平織りにしたもの
この搦みでできる空間の事を「絽目」といい、
よこ糸三本、五本、七本ごとに たて糸を搦ませたものがあり、
それぞれ三本絽、五本絽、七本絽という。

・よこ絽
「絽目」が、よこ糸の方向にあります。

・たて絽
「絽目」が、たて糸の方向にあります。

・絽綴
よこ糸の密着したものを綴織(つづれおり)にしてあるものを言う。

・駒絽
本駒糸を使用して織られた絽織物で、先練と後練がある。
さらっとしている。

・絽縮緬(ろちりめん)
通常の縮緬類の糸を使用していて、組織を絽の織り方 


気軽な絽の小紋を今日は着ることにして、
コーディネートをしてみました。


義母の遺したものは、今となれば高価そうな羅、紗など。
普段は気軽なものがいいので、ネット店でお安い名古屋八寸帯を買った。
ざっくりとした独特の雰囲気は、正絹の縦糸に紙糸の横糸で織り成した絽地だから。

帯揚げと帯締めのドットを同じ色目に合わせてみました。


杉本家の表庭でセルフタイマーで撮る。失敗作ながら動きのある画像も、ご愛嬌??

半襟の合わせが開き過ぎで、お恥ずかしいです。







絹芭蕉で夕方の街中に

2006年06月16日 | 夏きもの&夏帯
夕方から夫婦でブラブラと街中に夕食に出かける。
午前中の威儀を正した正装から、一転、
カジュアルな夫の着物@コムサデモードの男物木綿。
自分で彼が買って来たのを有香さんに補正していただく。
帯も夫がデパートで買って来た麻の角帯。


私は夏きものも着たくなって、4年前にはじめて反物で買った絹芭蕉。
サラサラッとして着心地が好い。


参照1  


気軽なお出かけなので紅系の博多献上帯が合うかしらと、締めて見たらピッタリ!





画像はすべてセルフタイマーで自前です。夫は撮ってくれません
だいぶポーズも上手くとれるようになりました。

手提げはかつて大阪ビジネスパークのホテルニューオータニーに直営店があったタイシルク@ジム トンプソンのもので、日本向き特製だったと思う。今はもうないお店。




参照2

みょうがさんとのメールで思い出し、画像を追加しました。
03年夏にこの絹芭蕉で紙面に登場したのです。あの人が着物で~!と驚かれた方も多く、その反応がおもしろかったですよ。着付けは自前。春の撮影で『哲学の道』の花びらは、さて、なんでしょう?
誰も気付かずに撮影して、掲載誌を見て、あれれ~!と



水無月!伊勢木綿で洛中へ

2006年06月05日 | 夏きもの&夏帯
6月、夏きものの季節になりました。



革鼻緒の畳下駄に日傘でお出かけした先きは、


格好のロケーションの、いつも有り難く、絵になる処!
さて、どちらでしょうか?

お煎茶のお稽古の、杉本家




本日の主菓子は紫野源水さんの青梅。お見事な形とお味。




お煎茶のお稽古に、伊勢木綿を着ました。


こういうキモノは日常的に着るひとでなければ、不要なものかもしれませんが、
木綿=庶民のキモノこういう味わいもいいものです。
気軽で、それでいて、キモノ通のように見えて、メンテも楽で、



高級浴衣(例えば、竺仙とか)ならいざしらず、
馴染みの呉服屋さんでは目につきませんが、実はネット店でみつけました。





木綿のなかでも大変着心地のよい伊勢木綿は、日常着、またカジュアルなおでかけ着をお探しの方に特におすすめしたく思います。単の時期や夏場に、重宝する木綿のおきもの。綿素材ですので、ご家庭でのお手入れも簡単にしていただけます。
「伊勢の国」とは、三重県北は桑名から南は松阪の手前までの伊勢平野のこと。その地域で生産されるのが、伊勢木綿でございます。
伊勢木綿には、単糸(たんし)という一番ベーシックな糸を用います。単糸は通常の糸よりも切れやすくて織るのが難しいため、良い綿を使った単糸でないと織ることができません。やわらかな糸はシワになりにくく、かつ肌触りが良く保湿性や通気性にも優れていますので、使い込めば使い込むほど、体になじんだ味わいがでてまいります。 穏やかな生成り地に、煤竹色のやたら縞を織り出しました。シンプルかつ飽きの来ないノ是非その袖口とふりにもご注目下さい。まるで重ねのようにあしらわれたアクセントの木綿布。(ネット店の説明文より)



ポイントは、説明文にもある様に、袖口の振り!渦巻きか、蚊取り線香みたいな柄が重ねられています。


帯は、ちょっと上等の博多西村織物の献上帯をして、引き締めました。
帯留はゑり善好みのトンボ玉
こうしておけば、木綿もちゃんとした着姿になるのではないでしょうか??




墨造形作家の九紀子さまも夏きものをお召しでした。
渋い小千谷。








紗袋帯「露芝」

2005年09月07日 | 夏きもの&夏帯
「露芝」=芝草に露が舞い降りた世界を文様化した伝統文様、露芝文。
義母の遺したものの中にわたしの好きな「露芝」があった!
すっきりとした芝草のラインが好き。

9月はじめのまだ暑さが残る夕べの友人との会食時に着用。

紗献上博多帯 白

2005年08月21日 | 夏きもの&夏帯
夏帯は、これに限る。
紗であるから、紗献上は夏だけ!
下ろし立てはゴアゴアしていたが、次第になじんで今では絞め易く大活躍!
大人の浴衣はこの紗献上をすれば、街着としても通用する。

これは白一色の織り模様で見せているものであるが、
博多帯は地色と縞のカーラーのコンビネーションが楽しめるので、
もう1枚あってもいいかなと思っているほど、いいものだ。

小千谷縮 墨黒

2005年08月20日 | 夏きもの&夏帯
お気に入りの夏きもののひとつ。
義叔母の箪笥の遺っていたものを譲り受けて、大切に着ている。
こんなモダンな柄ゆきは最近はないのではなかろうか?
昔のいいものはほんとうにいい!

小千谷はこのたびの震災で大きな被害をうけた。
地方のこういういいものを大切に着たいと切に思う。
麻だから、本当に涼しく、浴衣代わりにこの色だから夕方からのお出かけにもいい。
送り火の日に孫Rちゃんと!


盛夏の帯 羅 

2005年08月20日 | 夏きもの&夏帯
織り目の大きな紗織りの一種である、羅袋なごや帯。
盛夏限定の帯です。本羅とは別の織物。

見るからに涼しげなこの帯は、義母の遺したもので、
同じく夫の義叔母の遺した小千谷縮とぴったりなので、
毎夏好んで身につけています。
もちろん、小紋にもOK

根付けは、あめさん、帯締めは、着物の赤に併せて、水玉の赤のドット。

絽の塩瀬 白

2005年08月19日 | 夏きもの&夏帯
夫の母が遺してくれた墨の手書きの絽の塩瀬。これも葡萄と蔦葉である!
晩年になって絞め易いように、2分式の引っ付け帯にしてしまってある。
それはそれで急ぐ際に重宝だ。

着物は単の付け下げ。塩瀬は小紋、織りのお洒落なものとも併せられるし、また格のある付け下げなどにもいける。

夏上布

2005年08月14日 | 夏きもの&夏帯
あこがれの上布。いつか着てみたいものです。
白洲正子さんの夏きものを集めた本がありますが、上布を眺めているだけで涼感が誘われます。

上布といえば、宮古島上布と越後上布が双璧でしょうか。
かつて宮古島では島特産の苧麻(ちょま)という多年草の植物を原料にして上布が織られていました。
苧麻の繊維を手績みで一つ一つほぐして一本の糸にして織った『宮古上布』は、強靭でかつ弾力性を持ちながら、
その通気性と軽さは蝉の羽のようだといわれ、盛夏の着物地のなかでは越後上布とともに最高級の織物とされていました。

さて、私の着ているのは単なる麻の着物なので、上布といえるかどうか?
どこの産地かも不明。大阪阪急のリサイクル市で見つけたものです。
大柄の模様が気に入って買いました。身丈は短いのでほとんど「つい丈(おはしょりナシ)で着ています。
涼しくとても着心地がいいので愛用してます。
紗献上帯に桐下駄履いて街にお出かけ。素足でもいいくらい。

絽縮緬小紋

2005年08月14日 | 夏きもの&夏帯
江戸小紋の文様は、数千種あると言われていますが、
これは、白色の地に深い焦げ茶色で細かな万筋模様を施したもので遠目には無地に見えます。
とても着易く、さりげない中に大人のお洒落心がたのしめる江戸小紋。

帯は 正絹手書き染袋帯で品よくはんなり系にまとめてみました。

縮緬物には苦い経験がある。
それは、梅雨時だったが、下ろし立ての単の縮緬を着て出た。
夕食会中に突然の驟雨
小やみになってからタクシーに乗り込んだが...すでに着物は湿気をたっぷり吸収しまっていた!
翌日悉皆屋に持ち込んだが、雨の手入れは出来ても、
縮はどうしようもなく、仕立て直した!お高く付いた雨の日の出来事