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京都で、着物暮らし 

京の街には着物姿が増えています。実に奥が深く、教えられることがいっぱい。着物とその周辺について綴ります。

絹芭蕉

2005年08月13日 | 夏きもの&夏帯
絹芭蕉という夏きものは、芭蕉布を絹糸で表現した絹芭蕉は、自然の夏風を肌にすっと溶け込ますような、
夏もの特有のシャリッとした肌触り。本物の芭蕉布はとてもとても高価。

帯は、義母の遺した紗名古屋帯

芭蕉布といえば、沖縄の芭蕉布をまとって京都ブライトンホテルのロビーに現れた森瑤子を思い出す。
毎日新聞のインタビューの仕事で会った。華やかななかにも鷹揚にゆったりとした雰囲気だった。
「これからテーマにしたいことは?」との問いに「老いよ」と。
それを書かずに数年後に逝ってしまった。
私が35歳で出会った『情事』の著者に、10年後にインタビューすることになるとは夢にも思わなかった。
『情事』の冒頭は『夏が、終わろうとしていた」、ラストは「cheers !」

この本にちなんで作ってもらったオリジナルカクテル「cheers !」は
ホテルフジタでいまでも飲めるのだろうか?

大人の浴衣

2005年08月13日 | 夏きもの&夏帯
綿コーマの浴衣(若い人が着ている浴衣地は大概これ)は、いい大人にはちょっと着にくいもの。
それでも、夏だ~。浴衣が着たい!という方には、
「綿紅梅」か「綿絽」の浴衣が
「紅梅』=「勾配」、生地に凹凸があって、勾配が付いている様を綺麗な字をあって「紅梅」という。
着物文化はこういう表現ひとつにも表れている。

私の浴衣は、東京日本橋「竺仙」の「竺仙小紋」という綿紅梅の浴衣。
これなら半襟を出して、白足袋を履けば、夏きものとして充分通用します。
今年の宵山に着ました.

帯は、博多紗献上帯の白。何にでも併せ易くとても重宝。

絽小紋 クロ

2005年08月12日 | 夏きもの&夏帯
グレーがかった黒の絽の小紋
夜のお出かけ用です。お昼間にはちょっと涼感がないので避けてます。
自分で買った初めての夏きもの@デパートのワゴンセール

帯は、博多紗献上 「シャケン」と略す。

夕暮れの大阪、淀屋橋を背景にして撮りました。
行き先は仕事関係者との気楽な
レトロな館で着物にぴったりでした。