いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
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権現様への儀式

2019-09-02 12:25:31 | Weblog
                              分類:催 
                 場所 : いわき市鹿島町米田字殿作地内    
   平穏無事を山に求めて
 『 権現さま 』 は、仏菩薩が権(かり)に神祇(じんぎ)となって現れる日本の神号の1つで、明治維新後の廃仏毀釈によって廃止されたが現在では復活しており、この米田地区でも毎年、8月の下旬頃に行われているが、今年は月明けの9月1日になった。
       小高い新興団地の一角に存在する湯殿山の石碑(文字塔)》
 
 湯殿山は山形県(出羽国)にある月山・羽黒山・湯殿山の三つの山の一つで、湯殿山神社は大山祇命(おほやまつみのみこと)、大己貴命(おほなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)の三神を祀っているが、これらを総じて「湯殿山権現」という。
 江戸時代には民間の山岳信仰が盛んで、村の人たちが講を組んで伊勢、富士、成田などへお参りしている。中でも出羽三山の湯殿山神社へのお参りは多かったようで、鹿島町(旧鹿島12部落)には「湯殿山」の石碑だけでも6基あります。


             《新鮮な野菜・御神酒が供えられる》 

 月山の本地は阿弥陀如来(未来世の化主)、羽黒山の本地は観世音菩薩(現世の導師)であり、これらを乗り越え大日如来の浄土である湯殿山に詣で、即身成仏の本懐を遂げられる願いを込めて、厚い信仰が続けられてきたのでした。
 石塔の前面に湯殿山 村中安全。裏面に明治四年(※西暦1872)の記銘と注連縄が施されている。 

     《金光寺(久保)の箱﨑住職による地域平和と安全祈念が執り行われた》
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