いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

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テレビ番組って面白い?

2014-04-29 10:11:36 | Weblog
                                         分類・PV

 いわき民報(夕刊紙)の 「片隅抄」 にテレビ番組についての苦言記事が載った=26日付(写真)

             

 同紙は主に浜通りをテリトリーとする地方紙で、その 「片隅抄」 はトップページの下欄を毎日自由に、さり気なく、そして時には鋭いところを突くので個人的にはお気に入りの記事だ。
 大袈裟に言えば有力新聞の天声人語のような役割を果たしているというところだろうか。
 この日はテレビ番組の良し悪しに触れて、いきなり「テレビの地上波がつまらない」から始まった。紙面のスペースが限られているからアッという間に読み終わってしまうのだが、思わず同感と言いたくなるほど私はその記事と意気投合した。
 常日ごろ思っていたので、この機会に迎合して自分の意見も述べたくなった。

 今のテレビ番組はどの時間に、どの局を回しても類似したものばかりで、例えばタレントが椅子や雛壇に大勢並んでカメラを意識しながら、モニターに自分が写ると急に表情を変えてみせたり、アクションを起こしたりするのは、その番組で単なる 「目立とう意識」 が働くだけで視聴者と一体になっているような気がしない。
 これをバラエティー番組というようだが、セリフも稚拙なものばかりで何が可笑しいのだろうかと逆に頭を捻りたくなってくる。それにスタジオ見学者(圧倒的に若い女性が多い)はタレントが言うセリフの一言一言に 「えー?」 とか 「アハハ」 の繰り返しで成り立っている。
 仮に、番組を盛り上げるために利用されている?見学者が抜きだったら、今度は出演者自身がやっている演技が馬鹿らしくなってくると思うのだがどうだろう。

 昭和30年代に入ってテレビがどこの家庭にも普及し始めてきた頃に、評論家の大宅壮一は「1億総白痴化」を憂い、松本清張が 「かくて将来、日本人1億が総白痴化となりかねない」 と述べていたことが今も頭から離れない。
 そのズッと後になって、ビートたけしが 「赤信号、みんなで渡れば恐くない」 というのを流行らせて話題になったことがある。大勢のタレントがテレビカメラの前で、ワイワイガヤガヤ騒いでいればそれでいいという流れを誘引していく走りだったのかも知れない。
 スポンサーあってのテレビ局だから視聴率アップに躍起になるのも分かるが、似非(えせ)番組だけはやめてもらいたいといつも願っている。

 誤解のないように最後にお断りしておくが 「片隅抄」 では、ベテラン芸人たちの長い芸歴から生まれる、笑いの長寿番組もあるのを具体的に挙げて評価している。 
 

 
コメント
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