M2の山と写真

午年の馬力で近場の四季の山々をトレッキング

好天の綿向山から竜王山  2015.02.21

2015-02-22 | 山行746


2015.02.21(土) 今年17回目の山行 天候 晴れ 単独

絶好の好天なので比良に行くか迷ったが、3週間ぶりの綿向山にした。
一人なので高速利用は止めて一般路を走った。早く出発したのが効き、1時間40分で現地に着いた。

まだ8時過ぎなのに御幸橋駐車場は満車であった。橋の手前に駐めて用意をしていると、どんどん車がやって来る。さすが好天の土曜日である。

数日降雪は無かったようで、山麓に雪は無かった。登山口の小屋から鉄橋の路面がカリカリしているので早速スパイクを付けた。始めの50mほどは泥んこ道だったが直ぐ凍結路に変わった。殆どの人は三合目からアイゼンを着けているようだ。スパイクのお蔭ですいすいと歩けた。

五合目小屋に入りアイゼンに付け替えた。この辺りから積雪は増えて七合目のベンチは完全に埋まっていた。残念な事に、ここからの現れる筈の樹氷は融けてさっぱりだった。

樹氷が無ければ写真を撮る事も無いので20分で山頂に到着した。山頂での眺望は絶景の一語に尽きる。少しは樹氷も残っており、しばし撮影タイムである。ただ風は強くて寒かった。

5分ほど居て竜王山縦走路に向かった。稜線から観る比良や伊吹、鈴鹿山系の展望も素晴らしいものが有った。

イガイガ岳に向かう稜線から別れ竜王山縦走路に取り付く。いきなりの激下降はボコボコの踏み跡があり前回と違って滑る事無く降りて行く。スノーシューで登って来る単のハイカーと行き会う。7,8人とすれ違ったようだ。その後逆行して来るハイカーはいなかった。

標高差140mほど下降すると緩やかになる。しばらく行って少し登るとピーク962m峰である。
ここからまたロープ場も有る110mの激下降である。しばらく無難に降りて行くとロープ場になる。途中右にトラバースする地点でストックが落ちていた。下の方で声がするので拾おうとして不覚にもバランスを崩して、そこから滑落である。

10~15mほど滑落したと思う。止まった所にストックの持ち主がいた。その人も滑落したらしい。それだけでなく反対側にも滑落した人がいた。その人は若い女性で腕、足腰も打撲して動けないらしく仲間の男性が介抱している所だった。

そこは斜面の途中だった。もう少し安全な場所に移したいので力を貸してほしいと頼まれた。
痛がる女性に気遣いながら無理やり二人で引きづるようにして横方向に移動させた。
その内先行していた仲間が一人戻って来て、歩けるかどうか試していた。

その間に、M2も途中木に引っかけたストックを回収に攀じ登り、ついでにもう一本も拾ってきた。

さあこれからである。当初は歩けそうな感じだったので、ここから少し降りた鞍部から西明寺に通じいる林道がエスケープルートになっているので行けるかどうか探索を提案し実行に移した。

鞍部に降りて見ると標識などは皆無である。が行けそうな気もしたので、一旦ザックをその場に置いて戻り、その旨を告げ、改めて鞍部からのルートを探る事にした。

GPSログがその探索ルートである。途中小沢が何ケ所も有ってこれは無理だと判断して鞍部に戻った。これは救助を要請するしかないと思った。が携帯が通じるとは思えないので、鉄塔か竜王山まで急行する積りで戻って行くと、途中出会った人からヘリを呼んだようだと聞き安心した。携帯が通じた様だ。

戻ってみるとシートの上で横になって、救助を待っている所だった。雪面なので寒い筈だが幸い今日は暖かくて良かった。

まず位置確認のヘリが飛来して、その後本番が来るらしい。しかしこの場所は狭い縦走路で疎らであるが木立も有る。難行するかも知れず時間が延びると寒さに耐えられるか心配だった。

救助ヘリが来る以上、お手伝いする事も無いので出発させて貰った。
まもなく位置確認のへりが飛んで来たようだ。

本番のヘリの飛来音を聞いたのは1時33分ごろだった。やはり救援作業は難行したようだった。竜王山登山口に降り立った時もまだ爆音がしていた。ヘリにピックアップされたのは2時30分頃だったらしい。これは御幸橋駐車場に詰掛けていた消防関係の人に聞いたものである。
パトカーを含めて5、6台の車両が来ていた。

基地から救急車で病院に搬送されたそうだが、怪我は大した事が無い事を心から祈っている。



コースタイム

仮駐車場発    8.18
登山口小屋    8.35-38 スパイク付ける
一合目      8.48-49 ウインドブレーカー脱ぐ
二合目      9.00
三合目      9.09
あざみ小舎    9.12
四合目      9.17
五合目小屋    9.26-33 アイゼンに付け替える
六合目      9.42
七合目      9.48-53
綿向山山頂   10.13-19
竜王山縦走路取付10.31-32
転向点ピーク  12.55-56
917mピーク   13.00-03
オンバノフトコロ13.24
鉄塔      13.27
竜王山     13.46-53
登山口下山   14.15-18 アイゼン外す
駐車場     14.43


        満車の御幸橋駐車場

        夫婦松

        今日行くであろう竜王山

        登山口小屋

        一合目 かりかり状態

        二合目

        三合目

        あざみ小舎

        四合目

        五合目小屋  9:26 アイゼンを着ける

        五合目から遠く比良の山並み

        六合目の手前 雪は多い

        六合目

        七合目

        急斜面を行く先行者


        ボコボコの踏み跡

        あと少し

        綿向山山頂に到着 10:13-19

        南方を望む

        雨乞岳 鎌ケ岳

        鈴鹿の山並み



        トリイ

        何とか残っている樹氷

        融けてしまった

        縦走路冬道分岐

        比良の山並み

        雨乞岳 鎌ケ岳

        遠く伊吹山

        ブナの珍変木

        イガイガ岳に続く稜線



        遠く比良が見える

        伊吹山 霊仙山


        雨乞岳 鎌ケ岳

        綿向山を振り返る 中央、不気味なクラック

        右の方に見えるのは武奈ケ岳か

        竜王山縦走路取付 10:31

        いきなりの激下降

        どんどん降る


        伊吹山 霊仙山

        鈴鹿の山並み

        未だ未だ降る

        緩やかになる

        少し登る 962m峰か

        伊吹山

        滑落地点付近のGPSログ

        途中、写真どころでは無く、転向点ピーク 12:55

  ピークからの眺望


        綿向山を振り返る

        917m峰

        ピークから綿向山

        オンバノフトコロ

        綿向山

        五合目小屋が見える

        鉄塔

        竜王山

        竜王山登山口に下山

        御幸橋駐車場着 赤い車両が5台ほど見える