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サイケおやじの生活と音楽

ドスコイ! 無国籍ファンキー歌謡のエルナンド

2013-07-19 15:32:23 | 歌謡曲

恋はウムウム / エルナンド (トリオレコード)

なんともドスコイなジャケ写も強烈な本日の1枚ですが、中身も特にA面「恋はウムウム」は、そのまんまファンキーなアップテンポの快楽歌謡曲♪♪~♪

実は最初にネタをバラしてしまえば、作曲したのがアメリカでニューソウルを創成した偉人のひとりであるカーティス・メイフィールド!

オリジナルは多分、メジャー・ランスが1964年にヒットさせた「Um, Um, Um, Um, Um」だと思うんですが、とにかくノーザンソウル風味を活かしつつ、ここまで歌謡曲化した企画は、エルナンドの芸名でド派手に歌いまくる、木村秀子の存在があればこそでしょう。

もちろんご推察のとおり、彼女は日米ハーフの実力派として、八代亜紀、五木ひろし、天童よしみ等々を輩出したテレビ歌謡コンテスト番組「全日本歌謡選手権(日本テレビ)」10週勝ち抜きのチャンピオンであり、メジャーデビューしたのは昭和47(1972)年だったと言われていますが、もちろんブレイクしていません。

しかしエルナンド・クルス、あるいはエルナンド名義で出したレコードは秀作ばかりで、歌謡曲ファンやコレクターには長らく愛聴されている幻の名盤揃いなんですねぇ~~♪

そして当然ながら、それらのブツの入手も容易ではありませんが、逆に言えば、遭遇発見した時の喜びは筆舌に尽くし難いわけですし、何よりも既に述べたとおり、エルナンドのボーカルは素晴らしいですからっ!!

ここでもノリまくった節回しからは、ソウル演歌の味わいも感じられ、加えて持ち前のリズム感の良さが古城マサミの仕込んだビシバシのアレンジにジャストミートの物凄さ!

思わずステレオのボリュームを大きくしてしまう衝動が抑えきれないのは、正常な精神の証明かと、断言しそうになります。

ちなみに作詞:亜湖のクレジットには、サイケおやじも再び驚嘆してしまうんですが、おそらく「亜湖」とは、これが発売された昭和52(1977)年当時、テレビドラマや映画、そして後には日活ロマンポルノに出演し、大きな人気を集めていた亜湖、その人じゃ~ないでしょうか?

ちょいと真相は不明なんですが、亜湖もまた、才能豊かな女優さんですからねぇ~、さもありなんと思います。

ということで、冒頭の話に戻れば、なんともドスコイなジャケ写のレコードを出してしまったのも、現在開催中の大相撲名古屋場所が、例によって外人ばっかりの優勝争いで、ちぃ~~とも面白くないという、そうした気分からなんですよ……。

別にサイケおやじは国粋主義者ではありませんが、このあたりの無国籍ディスコ歌謡でも聴いて、一発奮起を望みたい力士が多いのは哀しい現実でしょう。

そして燃え上がる非日常性こそ、倦怠した世の中に喝を入れる起爆剤だとすれば、歌謡曲も大相撲も、そんな楽しみを求める気分が生み出した、究極の娯楽と思うばかりです。

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2 コメント

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亜湖ちゃん (サイケおやじ)
2013-07-20 13:49:04
☆毎日がYukiYuki様
コメントありがとうございます。

カーナービーツのバージョンは忘れていました。
そういえばアイ高野の絶叫は何時も強烈でしたねぇ~。

それと亜湖は、やっぱり「桃尻娘」でしょう、竹田かほりと共演していた大名作! 好きです。
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カーナビーツ (毎日がYukiYuki)
2013-07-20 09:25:00
この曲はカーナビーツで知ってます。
アイ野の絶叫的ヴォーカルは最高です。
詩は違ってますが。
亜湖は雑誌の切り抜きもありますし、映画に武田鉄矢と出ていたのも印象的です。
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