■Martin Scorsese Presents The Blues / Jimi Hendrix (Experience Hendrix / MCA = CD)
01 Red House (USA stereo version) ★
02 Voodoo Chile ■
03 Come On ■
04 Georgia Blues (with Lonnie Youngblood) ※
05 Country Blues ◎
06 Hear My Train A Comin' ◎
07 It's Too Bad ◎
08 My Friend ▲ ▼
09 Blue Window (with Buddy Miles Express) ※
10 Midnight Lightning ●
★Smash Hits (US LP & CD)
■Electric Ladyland (LP & CD)
▲The Cry Of Love (LP)
●South Staurn Delta (CD)
▼First Rays Of The New Rising Sun (CD)
◎The Jimi Hendrix Experience (4CD Box)
※未発表
■Electric Ladyland (LP & CD)
▲The Cry Of Love (LP)
●South Staurn Delta (CD)
▼First Rays Of The New Rising Sun (CD)
◎The Jimi Hendrix Experience (4CD Box)
※未発表
本日はジミ・ヘンドリックスの命日ですので、追善企画としてご紹介は、2003年に編まれた掲載のコンピレーションCDなんですが、それはタイトルどおり、ブルースに特化したアルバムとはいえ、既に1994年に出ている「ブルース」とは全くの別物であり、その真相はドキュメント映画「Martin Scorsese Presents The Blues」のタイアップ商品ながらも、なんとっ!?!
未発表曲が入っていたという、なかなか侮れないオムニバス盤です。
その収録内容については、簡単な分類も含めて上記したとおり、既出音源がメインではありますが、なかなか味わい深い選曲はニクイところですし、良く聴けばミックス違いやリマスターの妙も楽しめるという優れもの♪♪~♪
例えばド頭の「Red House」は、イギリスにおけるエクスペリエンスの1st アルバムに収録されたオリジナルテイクとは異なる、アメリカ盤ベストアルバム「スマッシュ・ヒッツ」に入っていたステレオミックスのバージョンであり、さらにCD時代になっての1993年にアラン・ダグラスによってエコーが強調されたリマスターバージョンをまたまた手直ししたような新バージョン!?!
ちなみにジミヘンの遺族が監修する現行CDでは、2010年に再発された1st アルバム「アー・ユー・エクスペリエンスト?」、また同じく前述した1994年のオムニバス盤「ブルース」にはモノラルミックスで収録されているのですから、その意図は不明ながらも、聴き込む楽しみは尽きる事がありませんし、何よりもジミヘンのエレクトリックなブルース魂には悶絶させられますよねぇ~~♪
う~ん、やっぱり白人が演じるブルースロックとは一線を画するもと思うばかりです。
ですから、その意味も含めて、1969年2月に開催された例のロイヤル・アルバート・ホールにおけるライブギグのリハーサルテイクと云われる「Hear My Train A Comin'」のテンションの高さは圧巻で、こ~ゆ~ソリッドなノリこそがジミヘンの真骨頂でしょう。
そして気になる未発表曲では、まず「Georgia Blues」がR&B畑のロニー・ヤングブラッド(vo,as) との共演で、その1969年3月19日に録られたソウルフルなセッションは黒人音楽の正統に基づいた熱気が大いに魅力♪♪~♪ おそらくバックを務めた面々はロニー・ヤングブラッド配下のバンドメンバーと思われますが、なかなかツボを押さえたミディアムテンポの演奏は素晴らしく、ジミヘンのギタープレイも過激さよりは味わいを深めた印象があるところは、完全にサイケおやじの好みです♪♪~♪
一方、「Blue Window」は1969年3月、バンド・オブ・ジプシーズの盟友となるバディ・マイルス(vo,ds) が率いるバディ・マイルス・エクスプレスのレコーディングに参加した時と思われる、12分超のジャムセッション風な演奏なんですが、ホーンセクションもリズムセクションも単調で些かケジメが無い感じですし、ジミヘンもそれほど冴えたフレーズは弾いていないという印象……。
う~ん、まあ、そんなこんなの日常が繰り返されていたのも、今となっては貴重な歴史というところだと思います。
ということで、既にジミヘンが夭折してから47年忌……。
未だにサイケおやじは故人の天才と魔法の呪縛から逃れる事は出来ませんし、また、逃れようとは微塵も思いません。
ですから、発掘や再発の音源集が出る度にそれを入手し、端座して鑑賞する儀式は自分の人生における神聖な時間と書けば、皆様からの失笑も覚悟しております。
そして本日は早朝から、掲載のCDを鳴らしているのでした。
あぁ……、ジミヘンは不滅!
小生もちょうど今、ウォルター・ベッカーの哀悼で「スティーリー・ダン」記事を公開中ですのでよろしければコチラにも是非とも遊びに来られて下さい。洋楽INDEXのURLから入れます。