■熱海の夜 c/w 抱擁 / 箱崎伸一郎 (東芝)
カラオケ奉行御用達の名曲と云えば、昭和44(1969)年に発売された作詞:荒川利夫&補作詞:藤本美沙、作曲:山岡俊弘、そして編曲:川口真が提供した箱崎伸一郎のデビューヒット「熱海の夜」もなかなかのマストの様で、そりゃ~確かにムード歌謡というジャンルでは屹立するほど知られた傑作だとは思いますが、なにしろ箱崎伸一郎という歌手は本当の個性派であり、あのファルセットの様で実は芯の強いハイトーンボイスで切々と歌いかける節回しは、追従を許さない世界ですからねぇ~~。
そのあたりの実情は、箱崎伸一郎が代表曲である「熱海の夜」を実際に聴いている皆様には言わずもがなでありましょうし、一度でも箱崎伸一郎の歌を耳にしてみれば、自ずと納得されるものでしょう。
ですから、些かクドイようですが、これをカラオケでトーシロが歌いこなせるのであれば、全くお奉行様の資格は万全!?
そ~ゆ~席では殊更にスタア的に扱われるのも必定となりますから、密かに「独りカラオケ」で練習を重ねている皆様も必ずや存在するものと思うほどです。
また、同じ製作スタッフによる掲載盤B面収録の「抱擁」が、これまた傑作で、確か初出から相当後になってジワジワとヒットした名曲ですから、皆様も一度は耳にしたことがあろうかと思います。
そして、そんなこんなのロングセラーの歌手でしたから、「熱海の夜」も「抱擁」も本人による再レコーディングの別バージョンが幾つか存在していることだけでも、なかなかのマニア泣かせではありますが、残念ながら箱崎伸一郎は昭和63(1988)年に43歳で鬼籍に入るという短い人生……。
現実的には決してヒット盤を連発した歌手ではありませんでしたが、この「熱海の夜」と「抱擁」を歌ってくれただけでも、歌謡曲愛好者には忘れ得ぬ個性派シンガーだと思いますし、カラオケ愛好者にとっても、また然り!
あえて、この2曲を歌いたくなる衝動も、カラオケという日本が世界に誇る文化の一端であろうと確信する次第です。
レパートリーが倍増しました。 月に2回町内会のカラオケ愛好会で歌っています、「イヨマンテの夜」を歌ったと思えば桂銀淑の「酔いどれて」を歌ったり 巾の広さは ほぼメチャクチャ状態です、面白おかしく腹一杯歌うことが どれほど健康に良いか言わずもがな、カラオケで年々健康になっている事を実感します、皆さんもどうぞお試しあれ