OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ビートで溢れる青春の渚

2023-06-29 19:52:52 | 歌謡曲

青春の渚 / 万里れい子 (日本コロムビア)

日本の歌謡界におけるビートガールシンガーの系譜を紐解けば、まずは弘田三枝子青山ミチは絶対的な存在であり、共に洋楽フィーリングにルーツを持った節回し、所謂「パンチの効いた」歌声にはR&BやR&Rばかりか、ジャズやラテンミュージックからの影響をも自分なりに演じきって、幾多のヒットを放っていましたから、当然ながらフォロワーも大勢登場していました。

例えば、本日の主役たる万里れい子にしても、今となってはサイケデリックポップ歌謡の大傑作「サイケな街」で絶大な支持を得るロックシンガー的な位置付けも麗しいわけですが、しかし、昭和42(1967)年5月に発売された、おそらくは公式デビューシングルであろう掲載盤は、弘田三枝子からの影響が隠し様もないA面曲「青春の渚」が面映ゆくあり、眩しくもあり!

―― と思うのは、サイケおやじだけでしょうか?

それは実際、作詞:渡舟人&作曲:大和田覚が当初から狙ったものだとしたら、アップテンポで、ラテン&ロッキンソウルなアレンジを施した大西修の仕事も大成功というか、とにかく溌剌として、要所ではネバッコイ節回しで歌いまくる万里れい子のボーカルからは、否が応でも「ミコちゃん節」が溢れ出ているんですねぇ~~♪

このあたりをフォロワーというよりも、エピゴーネンと揶揄する歌謡曲愛好者も少なからず存在してはおりますが、当時は弘田三枝子こそが、一応のジャンルではトップの女性シンガーでしたから、決して万里れい子を非難するには当たらず、また制作側の意図にしても、商業主義を優先させた結果でありましょう。

所謂「柳の下の泥鰌」には様々な意味合いで、なかなか面白いものが多々あるという真実に鑑みるまでもなく、サイケおやじは万里れい子の「青春の渚」が大好きですし、今日みたいな暑苦しい日には、無性に聴きたくなる1曲でもあります (^^)

ということで、早くも今年が半分、過ぎ去ろうとしている現在、明るい話題なんてのは「大谷翔平」ぐらいでしょうか…… (^^;

この偉大なるスーパーマンが存在していなかったとしたら、なんとも……、味気ない日々になっていた様な気がしますねぇ…… (^^;

うむ、大谷翔平にも昭和歌謡曲を聴いていて欲しいなぁ…… (^^;

コメント
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