薔薇相談室

かわいらしい小さな花をたくさんつけるつる薔薇、スーパーエクセルサ。今、もっとも勢いよく咲いている時期。花壇の前方でも後方でもない位置なので、手入れも行き届かないのに、元気に咲いている。

この間、名前と住所を名乗って、薔薇の育て方を相談してきた方がいたのでびっくり。まだ２年目なのだそうだ。奥さんと立ち話をしていたら、その後に、旦那さんが車で迎えに来て、ニコニコ顔で降りてきた。

なんでもピエール・ドウ・ロンサールの越冬に失敗したということで、相談に来たようだった。こっちだって！見事に失敗しているので、偉そうな!?ことは言えないが、失敗談もこの際大事。

そのほか、薔薇の講習会で教えているように、根っこを切って倒伏させることまでは必要ないが（実際株が大きくなれば、出来なくなってくる）、まだ枝の柔らかいうちに冬に備えて誘引を外し、右か左か横にする方向を決めておくことと、”つる”は防寒ネットを被せ、雪の重みがあるのでその下になにか箱を置き（場所が取れない場合は短い杭を打ち、それに縄で固定する）、出来るだけ雪の下になるようにしたほうが安全ですよとお話した。

つる薔薇

ピエール・ドゥ・ロンサールは白い大輪の薔薇を枝いっぱいに咲かせる華やかなつる薔薇。薔薇好きを増やしている人気品種。中心は濃いピンク色で、外側に向うにつれ、次第に色が薄くなり、白い花びらになっていく。複雑で魅惑的な花。

昨年は秋にももう一度花をつけるようになり、今年は両側からアーチ状に薔薇をつけたいと計画していた!?が、春になって雪の中から枝を引っ張り出したら、まっ黒になっていて…見事に失敗した。あーあだ。防寒ネットの上に、さらにウレタンのようなシートを巻きつけたのが間違いだったようだ。

それでも昨年大きく伸びた新しいシュート１本を、別にしてくるんで越冬させていたのが生き延び、今、花をつけている。肥料をやったせいか、あきらめていた株元のほうにもまた枝が伸び、花が咲いている。意外と丈夫なものだ。…ホッとした。