もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

3 075 水木しげる「コミック昭和史 第2巻 満州事変~日中全面戦争」(講談社文庫;1988)感想3

2014年03月17日 01時52分43秒 | 一日一冊読書開始
3月16日(日):

259ページ  所要時間 2:05    図書館

著者66歳(1922生まれ)。

風呂で睡魔と闘いながら読んだ。

昭和史の出来事が、章ごとに、水木氏の当時の様子と代り番こに綴られている。水木氏の昭和史は、臨場感がある。当時を生きていた本人の体験が、漫画として具体的に描かれ、リアルさを与えている。これは、他の歴史書ではほぼ不可能な気がする。水木しげるの歴史マンガの評価は、戦争を知らない世代がほとんどになってしまった現代にあってますます輝きを増している気がする。例えば、日中戦争前後の日本社会が意外と景気がよくて明るい雰囲気の中で軍国主義に飲み込まれていく様子なんかは、なかなか通常の歴史書では読み取れない事実だ。

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