もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

170216 牧太郎:天皇のお言葉を一刀両断する「安倍流ごまかしネーミング」に天皇は「何」を考える?

2017年02月17日 00時22分12秒 | 時々刻々 考える資料
サンデー毎日「牧太郎の青い空白い雲 608」陛下は"安倍流ごまかしネーミング"に「何」を考えていらっしゃる? 2017年2月26日号
  ネーミングがコトの本質を表す。同時に、コトの本質を隠し人々を騙(だま)すこともある。
(略)
     ×  ×  ×
  もっと悪質な「ごまかしネーミング」が存在する。昨年8月の「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」から6カ月。安倍首相の私的諮問機関が「陛下一代限りの退位を認める方向」に傾いている。天皇はそんなことを望んでいらっしゃるのか?
  なぜ「一代限り」か? その原因は私的諮問機関を「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」と名付けたことにある。
  陛下が投げかけた課題は「象徴のあり方」だった。その問題提起を「公務軽減の仕方」にすり替える、得意の「ごまかしネーミング」で、コトの本質を隠した。
  本誌2月12日号の「『退位問題』を徹底考察 なぜ天皇制は必要なのか!」の中で、筆者の伊藤智永氏がこのあたりのカラクリ?を解説しているので、改めて読んで貰(もら)いたい。このままでは「生前退位」は"天皇のワガママ"にされてしまう。
  「両陛下は可能なかぎり、皇居奥深くにおられることを第一とし、国民の前にお出ましになられないことである。(略)〈開かれた皇室〉という〈怪しげな民主主義〉に寄られることなく〈閉ざされた皇室〉としていていただきたい」などと訳の分からない意見を述べる極右センセイまで登場する。
  なぜ有識者は、天皇のご意見に耳を貸そうとしないのか?
  即位後、四半世紀にわたって務めてきた天皇はすでにご意見を述べられている。
  「日本の各地、とりわけ遠隔の地や島々への旅(略)、これまで私が皇后と共に行って来たほぼ全国に及ぶ旅」を「天皇の象徴的行為として、大切なものと感じて来ました」。
  お言葉を一刀両断する「安倍流ごまかしネーミング」に天皇は「何」を考えていらっしゃるだろうか?
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