もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

150208 「朝日」社説: NHKは、もう限界だ。自滅する気か?!

2015年02月08日 18時13分58秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
2月8日(日):

NHKは、どうするつもりなのか? 籾井は三井財閥出身だ。財閥は、こんなにむき出しで<社会のオモテ>に出てきていいのか。国民をなめ切って、侮辱したいのか。反動的批判が噴出することをもう恐れてすらいないのか。

(社説)NHK会長 向き合う先は視聴者だ    2015年2月7日05時00分 朝日デジタル

 NHKの籾井(もみい)勝人会長が、おとといの記者会見で、公共放送のトップとして、また見過ごすことのできない発言をした。
 戦後70年で「従軍慰安婦問題」を取り上げる可能性を問われ、こう答えたのだ。
 「正式に政府のスタンスというのがよくまだ見えない。そういう意味において、いま取り上げて我々が放送するのが妥当かどうか、慎重に考えなければいけない。夏にかけてどういう政府のきちっとした方針が分かるのか、このへんがポイントだろう」
 まるで、NHKの番組の内容や、放送に関する判断を「政府の方針」が左右するかのような言い方だ。
 就任会見で「政府が右と言うことを左と言うわけにはいかない」と発言し、批判を招いて1年余。籾井会長は相変わらず、NHKとはどういうものか理解していないように見える。
 当たり前のことだが、NHKは政府の広報機関ではない。視聴者の受信料で運営する公共放送だ。
 公共放送は、政府と一定の距離を置いているからこそ、権力をチェックする報道機関としての役割を果たすことができる。番組に多様な考え方を反映させて、より良い社会を作ることに貢献できる。そして、政府見解の代弁者でないからこそ、放送局として国内外で信頼を得ることができるのだ。

 政府の立場がどうであれ、社会には多様な考え方がある。公共放送は、そうした広がりのある、大きな社会のためにある。だからみんなで受信料を負担し、支えているのだ。
 公共放送が顔を向けるべきは政府ではない。視聴者だ。
 NHKがよって立つこの基盤が、籾井会長には、まだ分からないのだろうか。この1年の間、繰り返し指摘されてきたことだ。もはや失言や理解不足というレベルではない。
 多くのNHK職員らは、視聴者のために、より良い番組作りを目指しているはずだ。そこには様々な考え方や意見が反映されなければならない。
 政府に寄り添うような考えを公言する会長のもとで、現場が息苦しくなったり、番組内容が過度に抑制されたりしていないか、心配だ。こういう懸念が生まれること自体が、NHKの価値を大きく損なっている。
 この事態を招いた籾井氏には重い責任がある。会長としての資質をめぐる疑問は深い。経営委員会は、近く一部の委員が交代する予定だ。新体制で、厳しく向き合ってもらいたい。
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