もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

69冊目 竹内海南江「おしりのしっぽ 旅する私のふしぎな生活」(集英社;2004) 評価3

2011年11月11日 02時33分58秒 | 一日一冊読書開始
11月10日(木):

205ページ  所要時間1:10

随分お世話になった長寿番組「世界不思議発見」のミステリーハンター海南江ちゃん(40歳、失礼!)の本。のんびり気ままに自分のことやお仕事のことを語ってくれている。最後まで読んで、「おしりのしっぽ」に込められた意味もわかった。感想は、17年間の90カ国を超える世界旅行の繰り返しのせいなのか、逆にそんな海南江ちゃんだから、この仕事を17年間続けられたのか、どちらが先かはわからないが、海南江ちゃんの感性は健全且つ優しい。他者の存在を柔軟に捉えることができる、個が確立した自然体の国際人なのだと思った。読む前よりも、海南江ちゃんを好きになれたのはラッキーである。世界中を旅する番組だからこそ、人間の本源的な問題は、重要みたいで、「うんピ」と「コミュニケーション(なんとカラスとまで!)」の話がよく出てくる。腹ペコに弱い、お酒好きの喫煙者。仕事以外で外国旅行することはほとんど無い。休みの日は早寝・おそ起き、漫画にテレビに自分のための食事作りで終わり、それで十分満足!、<なんにもしない贅沢>。日本のコンビニに、まだ馴染めないし、一人でレストランや喫茶店に入るのも苦手。ハンバーグ定食を<大人になったお子様ランチ>と呼ぶ。パソコンには長谷川君と名前をつけてるが、まだ仲良くなり切れない。テレビの中では、颯爽としているけれども、実像は意外としっかりしたボケキャラで、それを素直に受け入れてるところがすごく良い。1000時間を越える飛行機搭乗・滞在で腰痛に苦しみながら、一番の娯楽は読書。ロケ中もたくさんの本を読む。長くて、面倒くさい作品が特に好き。『戦争と平和』、『カラマーゾフの兄弟』、『百年の孤独』、『チボー家の人々』、極め付けが超難解の『失われた時を求めて』などがお気に入りとか。脱帽!。「チップ」をメイドさんとのコミュニケーションと捉える部分は、納得。マラリアの薬は、帰国後も2週間続く。肝臓に負担を掛けてつらい。子供のときに、お母さんから料理をたたき込まれたのが、今の仕事と自炊生活にすごく役立っている。避けてる訳ではないが、他の人のために料理をする日々は少し先のことになりそうだとのこと。がんばれ!。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 68冊目 カフカ「変身(高橋義... | トップ | 70冊目 カミュ「異邦人(窪... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

一日一冊読書開始」カテゴリの最新記事