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もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

150215 衆参両院の「テロ非難決議」を非難する!「テロの本質」を真面目に語る政治家はいないのか!

 真面目に「テロの本質」を考えれば、その原因が、決して宗教の違いにあるのではなく、世界的に広がる富の偏在、極端な格差拡大、差別構造の継承、及びパレスチナ問題、それらによる<若者たちの絶望>にあることは、実は誰もがわかっていることだろう! それを「世界には凶悪なテロリストが大勢いて、こいつらを叩き潰せばテロが無くなる」なんて話に無理やりすり替えている。誰も、「テロの本質が、日本・世界の社会構造が抱える富の偏在・格差の拡大及びパレスチナ問題の<野放し状態>にこそある」という本質を語らないし、見させようとしない。そして、凶悪なテロリストへの恐怖ばかりを煽りたてている。これはまさにオーウェルの「一九八四年」の世界と同じだ。今回の国会の「テロ非難決議」に社民党・共産党まで加わっていたのには、あきれ果てた。「誰も本質を見ようとしない。」「武力で世界中の<絶望した若者たち>を封じ込めるべきではないし、不可能だ!」

秋原葉月さん「Afternoon Cafe」ブログから

※(1)「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」byヘルマン・ゲーリング ※(2)いつの時代も大衆をファシズムに煽動する手口は同じ。なのに同じ手口に何度も騙されるのは過去に学んでいないから。格差を広げ、セイフティネットを破壊し、冷徹な自己責任論が横行する社会を継続させるのは簡単だ。今よりもっと格差を広げ、セイフティネットを破壊する政策をとればよい。そうすれば人々に自己責任論がもっと浸透し、草の根から勝手に右傾化してくれる。

辺見庸さんのブログから

・権力をあまりに人格的にとらえるのはどうかとおもう。口にするのもおぞましいドブの目をしたあの男を、ヒステリックに名指しでののしれば、反権力的そぶりになるとかんがえるのは、ドブの目をしたあの男とあまり変わらない、低い知性のあらわれである。権力の空間は、じつのところ、非人格的なのだ。だからてごわい。中心はドブの目をしたあの男=安倍晋三であるかにみえて、そうではない。ドブの目をしたあの男はひとつの(倒錯的な)社会心理学的な表象ではありえても、それを斃せば事態が革命的に変化するようなシロモノではない。権力には固定的な中心はなく、かくじつに「われわれ」をふくむ周縁があるだけだ。ドブの目をしたあの男は、陋劣な知性とふるまいで「われわれ」をいらだたせ、怒らせるとともに、「われわれ」をして社会心理学的に(かれを)蔑視せしめ、またそのことにより、「われわれ」が「われわれ」であることに無意識に満足もさせているのかもしれない。ところで、「われわれ」の内面には、濃淡の差こそあれ、ドブの目をしたあの男の貧寒とした影が棲んでいるのだ。戦争は、むろん、そう遠くない。そう切実にかんじられるかどうか。いざ戦争がはじまったら、反戦運動が愛国運動化する公算が大である。そう切実に予感できるかどうか。研ぎすまされた感性がいる。せむしの侏儒との「ふるいつきあい」がベンヤミンのなにかを決定した。そう直観できたアレントほどするどくはなくても、研ぎすまされた感性がいる。けふコビトがきた。ミスドにいった。(2015/11/11)

140413 3年目【ブログリスト9/1~ 中間報告】 民主党は分裂しろ!/<原発=満州国>から即時撤退せよ!

2014年04月13日 17時49分45秒 | 書籍&ブログリスト
4月13日(日):

 今日は、朝から寝たり起きたりを繰り返してますが、調子が全くよくありません。歳かなあ…。本も読みにくいので、ブログのリストを作りました。昨年9月1日から7カ月分の表題(タイトル)を書き出しました。読み直してみて、2月6日に都知事選<敗北>の結果を受けて
「もし今回の都知事選で、桝添が勝った場合、ぐらついている安倍極右自民が一気に立ち直り、原発再稼働・原発輸出憲法改悪集団的自衛権改悪などに拍車がかかり、戦前の治安維持法の流れをくむ特定秘密保護法案の厳格実施、消費税10%をはじめとする数々の弱者切り捨て、大企業優遇の行き過ぎた新自由主義政策が強行される。道徳教育が、愛国心をともなって強行され、日本史は戦前の「国史」となり日本に住む人々の視野を狭めるための道具に堕す。医療・介護費負担は増加し、生活保護費は削減され、東京五輪・パラリンピックの美名の下、東北の復興の建設はどんどん遅れていく。沖縄も福島原発被災民も、「とりあえず五輪のために(桝添候補がよく使う!)」を合言葉に、<棄民>化が進み、あらゆる弱者・少数者の声がかき消され、1%の強者のための政治が行われていく。格差は取り返しのつかないほど拡大し、日本社会は急速に不安定化していくだろう。考えるだけでも心が暗くなり、嫌気がさしてくる。」
と書き記した通りになっていくのを毎日見せつけられているのだと思い知らされています。

「表題をドラッグ、クリックyahooで検索」してもらえれば、そのページが出ます。今後ともよろしくお願い申し上げますm(_ _)m。

   タイトル                            投稿日時     カテゴリー
3 090 網野善彦・石井進「米・百姓・天皇 日本史の虚像のゆくえ」(大和書房;2000)感想4 2014/4/13 1:37 一日一冊読書開始
140408  瀬戸内寂聴さん「子供たちにこの国を渡して死ねない」(日刊ゲンダイ) 2014/4/9 1:34 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 089 雨宮処凛「バカだけど社会のことを考えてみた」(青土社;2013/9) 感想2+ 2014/4/9 1:15 一日一冊読書開始
3 088 加藤陽子・佐高信「戦争と日本人」(角川oneテーマ21;2011/2月) 感想4 2014/4/8 1:27 一日一冊読書開始
3 087 金谷俊一郎「30の失敗でわかる日本史」(芸文社;2009) 感想1 2014/4/7 0:24 一日一冊読書開始
3 086 本郷和人「戦いの日本史 武士の時代を読み直す」(角川選書;2012) 感想3+ 2014/4/6 17:20 一日一冊読書開始
3 085 田中卓「愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか」(幻冬舎新書;2013/12)感想3+ 2014/4/4 1:11 一日一冊読書開始
140402 近況:「蜘蛛の巣が 好み捕える 冬の蠅(*我がバイク)」;NHK「太平記」DVDは最高傑作! 2014/4/3 2:12 日記
3 084 内田樹「街場のメディア論」(光文社;2010)感想4+ 2014/3/30 19:15 一日一冊読書開始
3 083 石井光太「日本人だけが知らない日本人のうわさ」(光文社新書;2010/2)感想3 2014/3/29 17:45 一日一冊読書開始
3 082 上原善広「路地の教室 差別を考える」(ちくまプリマー新書;2014/1)感想4 2014/3/29 3:03 一日一冊読書開始
140327 一年前 0048 秋元康「自分地図を描(か)こう」(大和書房;2000)感想3+ 2014/3/28 0:16 日記
140327 一年前 0047 加賀乙彦「小説家が読むドストエフスキー」(集英社新書;2006) 感想5 2014/3/28 0:12 日記
140326 閲覧22万超えました。 27日の朝日・素粒子が良い。 2014/3/27 18:05 閲覧数 記録
3 081 やなせたかし「わたしが正義について語るなら」(ポプラ新書;2013/11) 感想 3 2014/3/26 0:35 一日一冊読書開始
3 080-2 堤 未果「(株)貧困大国アメリカ」(岩波新書;2013/6) 抜き出しノート 2014/3/24 18:00 一日一冊読書開始
3 080-1 堤 未果「(株)貧困大国アメリカ」(岩波新書;2013/6) 感想 特5   2014/3/24 1:50 一日一冊読書開始
3 079 佐々木正美・梅永雄二監修「高校生の発達障害」(講談社;2010) 感想3 2014/3/22 1:18 一日一冊読書開始
140320 記録:本日 218,141PVで、知り合いのDさんブログ 217,973PVを超えた。 2014/3/21 22:48 閲覧数 記録
3 078 野中広務・野村克也「憎まれ役」(文春文庫;2007) 感想5 再読の価値あり! 2014/3/21 2:00 一日一冊読書開始
3 077 阿部彩「子どもの貧困Ⅱ―解決策を考える」(岩波新書;2014/1) 感想5 2014/3/20 1:59 一日一冊読書開始
3 076 佐藤優・手嶋龍一「動乱のインテリジェンス」(新潮新書;2012/11) 感想4 2014/3/18 1:40 一日一冊読書開始
3 075 水木しげる「コミック昭和史 第2巻 満州事変~日中全面戦争」(講談社文庫;1988)感想3 2014/3/17 1:52 一日一冊読書開始
140315 原発再稼働方針の欺瞞「十分な避難計画なしに、政府は本当に再稼動を認めるのだろうか」  2014/3/15 18:05 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
140312 一年前 0038 斎藤環/山登敬之「世界一やさしい精神科の本」(河出書房新社;2011) 感想3+ 2014/3/12 23:51 日記
3 074 古市憲寿「誰も戦争を教えてくれなかった」(講談社;2013/8) 感想5 2014/3/11 22:52 一日一冊読書開始
3 073 石井光太「遺体 震災、津波の果てに」(新潮社;2011/10) 感想5 2014/3/9 22:34 一日一冊読書開始
140302 一年前&「ベースロード電源」の大ウソ&「僕のいた時間」8話見直し、俺も閑人。 2014/3/3 1:23 日記
140301 ドラマ「僕のいた時間」第1話から第8話まで、録画で一挙に見た! 感想5 2014/3/2 0:21 映画・映像
3 072 池上彰「池上彰が読む小泉元首相の「原発ゼロ」宣言」(径書房;2014) 感想5 2014/2/27 23:09 一日一冊読書開始
140227 風邪ひいてます。目が熱っぽくてしょぼつきます。 2014/2/27 19:28 日記
140223 山田太一ドラマ「時は立ちどまらない」(1:43;2月22日)の録画を観た。感想4 とても良かった! 2014/2/24 1:49 映画・映像
3 071立花隆「ぼくの血となり肉となった500冊そして血にも肉にもならなかった100冊」(文藝春秋2007)感想5 2014/2/23 20:49 一日一冊読書開始
140222閲覧21万超えました。1586年天正地震で「原発銀座」若狭湾に津波!1948年福井大地震!再稼働反対! 2014/2/23 13:48 閲覧数 記録
3 070 内田樹「日本辺境論」(新潮新書;2009) 感想4 2014/2/23 1:16 一日一冊読書開始
140222 全く同感!「反知性主義のプリズム」(2月21日掲載の日刊ゲンダイの一節) 2014/2/22 16:15 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
140221 「河野談話」(1993):これの一体何が問題なのか?当然の内容だ!ここから出発するしかないだろう! 2014/2/21 23:37 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
140221 雑感:「アンネの日記」大量破損事件は、安倍極右政権の<反知性主義>が生んだ当然の結果だ! 2014/2/21 23:22 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
140219 1年前 0027 住谷悦治「河上肇 人物叢書85」(吉川弘文館;1962) 感想? 2014/2/19 23:22 日記
3 069 森達也「誰が誰に何を言ってるの?」(大和書房;2010) 感想5  2014/2/19 1:03 一日一冊読書開始
3 068 轡田隆史「1000冊読む!読書術」(三笠書房;2009/12) 感想3 2014/2/17 1:24 一日一冊読書開始
3 067 半藤一利「昭和史 1926-1945」(平凡社;2004) 感想5 2014/2/16 18:28 一日一冊読書開始
3 066 堀江貴文「刑務所わず。塀の中では言えないホントの話」(文芸春秋;2014/1)感想4 2014/2/13 2:10 一日一冊読書開始
140211 徒然:東京の選択に俺自身の意志を投影したのは愚かなことだった。都民も利己的な田舎者である。 2014/2/11 15:20 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
140210竹村英明の「あきらめない!」ブログの「東京都知事選の結果を読んでみる。」が妥当な総括だと思う。 2014/2/11 0:46 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 065 水木しげる「コミック昭和史 第1巻 関東大震災~満州事変」(講談社文庫;1988)感想3+ 2014/2/10 0:57 一日一冊読書開始
140209 桝添&極右安倍自民圧勝。日本の未来はもう絶望!記録すべきことは既に書いた。原発再稼働反対! 2014/2/9 20:26 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
140208 都民の皆様、日本の未来のため都知事選は必ず投票に行って下さいm(_ _)m。衷心よりのお願いです。 2014/2/9 1:32 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
140208 2月7日閲覧が500PVを超えた。都知事選に残念無念、切歯扼腕する人々が大勢いるのだ。 2014/2/9 1:26 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
140208 動画「舛添要一を都知事にしたくない女たちの会」 立ち上げ記者会見140206を見てびっくりした! 2014/2/9 1:26 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
140206報道ステーション「都知事選候補討論」を見た。おりこうさんバカの共産・宇都宮は、極右安倍と同罪! 2014/2/9 1:25 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
140204 極右安倍にGo!を出すつもりか?<脱原発の死に票>だけは絶対に無くして欲しいと強く願う。 2014/2/9 1:23 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
140202 都知事選まで「<憲法の危機>は「戦後最大の危機」」週間始めます。是非クリックして下さい。 2014/2/7 0:57 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
140129 都知事選最大の争点は、今後の安倍自民にファシズムNo!を示すこと!宇都宮氏は棄権を! 2014/2/6 7:59 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
140201怒!落選する宇都宮の主張は正しくても実現しない。安倍極右を利する日本共産党は<市民社会の敵>! 2014/2/6 7:59 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
140121怒!細川候補を邪魔する共産党と宇都宮は市民社会の敵!安倍ナチ自民を勝たせ原発再稼働させる気か! 2014/2/6 7:59 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 064 岡野雄一「ペコロスの母に会いに行く」(西日本新聞社;2012) 感想5  2014/2/5 1:29 一日一冊読書開始
140131 細川・小泉元総理の行動は<義挙>だ。その重みと有難さを自覚すべし!極右安倍自民にNo! 2014/2/3 0:25 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
140202 落ち目の橋下徹、今度は「自殺騒動」開幕か。「私、死んじゃうから!」って、市長選の税金返せ! 2014/2/2 17:35 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
140201 大ニュース!吉永小百合さんが細川候補を応援!再稼働反対!原発即時ゼロを実現しよう! 2014/2/1 22:01 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 063 石井光太(文)、櫻井敦子(絵)「おかえり、またあえたね」(東京書籍;2011) 感想3 2014/1/31 23:30 一日一冊読書開始
140124 閲覧が20万PVを超えました(839日目)☆瀬戸内寂聴さんも細川護煕氏を支持!原発再稼働反対! 2014/1/25 7:32 閲覧数 記録
3 062 半藤一利「昭和史 戦後篇 1945-1989」(平凡社ライブラリー;2006・2009)感想5 2014/1/24 10:04 一日一冊読書開始
3 061 児玉清「人生とは勇気 児玉清からあなたへラストメッセージ」(集英社;2012)感想3+ 2014/1/19 23:34 一日一冊読書開始
140119 日本史97点、世界史98点;ゴーマンかましてよかですか?世界史試験は自動車免許試験だ! 2014/1/19 14:55 日記
140118 細川候補へのネガティブキャンペーンが止まらない。安倍・桝添自民が勝てば、原発再稼働だ! 2014/1/19 2:37 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 060 大平光代「今日を生きる」(中央公論新社;2009)感想3+ 2014/1/19 2:34 一日一冊読書開始
140117 民主党、社民党は細川候補の足を引っ張るな。貴重な「反原発」の勝てる候補を擁護せよ! 2014/1/17 20:00 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 059 磯田道史「歴史の愉しみ方 忍者・合戦・幕末史に学ぶ」(中公新書;2012) 感想5 2014/1/17 8:39 一日一冊読書開始
140114 宇都宮候補は降板せよ!細川支持で一本化せよ!反原発の最後のチャンス!安倍を絶対倒せ! 2014/1/14 22:44 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 058 重松清「ロング・ロング・アゴー(「再会」改題)」(新潮文庫;2009)感想4+  2014/1/14 4:21 一日一冊読書開始
3 057 酒井順子「負け犬の遠吠え」(講談社文庫;2003) 感想4  2014/1/13 3:04  一日一冊読書開始
3 056 司馬遼太郎「覇王の家」(新潮文庫;1973)感想 特5  2014/1/12 7:00 一日一冊読書開始
140111 反原発に“野合”民主党の支持は不要だ。早く分裂しろ!都知事選、細川氏支持は“勝手連”が良い! 2014/1/11 14:44 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
140110 何度でも言う! 安倍・石破ナチス自民党を断じて絶対に勝たせてはいけない!! 細川護煕で決まり! 2014/1/10 23:43 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
140110 都知事選は中間選挙だ。細川護煕で決まり!安倍・石破ナチス自民を断じて勝たせてはいけない! 2014/1/10 17:55 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 055 誉田龍一著、校條剛監修「小説を書きたい人の本」(成美堂出版;2013)感想3+ 2014/1/10 12:15 一日一冊読書開始
3 054 天木直人「さらば外務省! 私は小泉首相と売国官僚を許さない」(講談社;2003/9) 感想2+ 2014/1/8 21:53 一日一冊読書開始
3 053 井上ひさし「日本語教室」(新潮文庫;2011(2001-2002))感想4 2014/1/8 1:33 一日一冊読書開始
3 052 石井光太「世界最貧民の目線 絶対貧困」(光文社;2009) 感想5 2014/1/7 1:36 一日一冊読書開始
140106 弱り目に祟り目の一日。初仕事の日にいきなり蹴躓いた。人間万事塞翁が“馬”の年(祈願) 2014/1/6 19:45 日記
3 051 冲方 丁「天地明察(下)」(角川文庫;2009) 感想5;総合評価5 2014/1/5 3:59 一日一冊読書開始
3 050 冲方 丁「天地明察(上)」(角川文庫;2009) 感想4 2014/1/4 3:16 一日一冊読書開始
140102 130101-2 「朝まで生テレビ」で片山さつきの姿は傲慢冷酷な役人にしか見えない。 2014/1/3 6:33 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
140102 2014/1/3 6:31 一日一冊読書開始
140102 BS1『オリバー・ストーンと語る “原爆×戦争×アメリカ”』(2013) 感想特5  2014/1/2 20:37 映画・映像
3 049 齊藤孝「原稿用紙10枚を書く力」(大和書房;2004) 感想5  2014/1/2 3:52 一日一冊読書開始
3 048 「在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由」(阪急コミュニケーションズ;2013.9)感想5 2013/12/31 22:32 一日一冊読書開始
131230 じぇじぇじぇ!あまちゃん祭り9時間、堪能しました。幸せな時間でした。年賀状も書きました。 2013/12/31 4:30 映画・映像
3 047 玄田有史「孤立無業(SNEP スネップ)」(日本経済新聞出版社;2013)感想2 2013/12/30 2:24 一日一冊読書開始
3 046 円広志「僕はもう、一生分泣いた~パニック障害からの脱出」(日本文芸社;2009)感想3+ 2013/12/29 19:59 一日一冊読書開始
3 045 尾木直樹「「ケータイ時代」を生きるきみへ」(岩波ジュニア新書;2009) 感想3+(評価5) 2013/12/29 17:29 一日一冊読書開始
131229 安倍内閣支持率今だ50%超。嗚呼信じられないほど無知蒙昧鈍感な日本人が多い!絶望的現実!忍耐… 2013/12/29 4:47 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 044 香山リカ「私は若者が嫌いだ!」(ベスト新書;2008) 感想3 2013/12/29 3:51 一日一冊読書開始
131228 あまりにもおぞましい政治を見せられ続けている。壊された日本社会のバランスを取り戻そう! 2013/12/28 23:45 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
131227 安倍のコンプレックスの巻き添えで日本は沈むのか? 2013/12/28 0:13 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 043 立花隆・佐藤優「ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊」(文春新書;2009) 感想4 2013/12/27 2:40 一日一冊読書開始
131226 ナショナリズムを弄ぶ罪は、中国・韓国も同罪。日本のリベラルの居場所を奪っている現実に気づけ! 2013/12/26 17:03 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
131225 記事のタイトルを入力してください(必須) 2013/12/26 0:32 一日一冊読書開始
131225 報道ステーション古舘伊知郎キャスターの勇退を勧告する。出処進退は自分の意志で! 2013/12/25 21:02 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 042 網野善彦「日本の歴史 第10巻 蒙古襲来」(小学館;1974) 感想5 2013/12/23 17:34 一日一冊読書開始
3 041 佐藤優「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」(新潮文庫;2005、2007) 感想5 2013/12/22 4:06 一日一冊読書開始
131220 憲法学者長谷部恭男と朝日の感情的喧嘩を笑う。都知事選でストップ!ザ・安倍ファシズム!  2013/12/20 20:53 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
131219 閲覧19万超えました。ブログ開設803日。日本は一日も早く、原発という満州国から撤退すべし! 2013/12/20 20:27 閲覧数 記録
131219 次の東京都知事選挙は中間選挙だ!。「ストップ!・ザ・安倍ファシズム自民」を争点に。 2013/12/19 23:25 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 040 相澤 理「歴史が面白くなる東大のディープな日本史」(中経出版;2012) 感想2 2013/12/18 22:56 一日一冊読書開始
131217 BS歴史館「日本を変えたリーダーたち 会津藩主 保科正之」録画を観た。 2013/12/18 1:21 映画・映像
131215 夢と現(うつつ) 2013/12/15 15:56 創作・エチュード
一年前 121214 また民主党からハガキが着た。若造、金はどうやって儲けた!反民主党!反野田汚物! 2013/12/15 13:03 日記
3 039 石井光太「戦場の都市伝説」(幻冬舎新書;2012) 感想4 2013/12/15 2:44 一日一冊読書開始
131212 本を読むと閲覧数が伸び悩む。しょーもない能書きを垂れると閲覧数が増える。ちょっとつらい…。 2013/12/13 1:11 日記
3 038 松本健一「未来のおとなへ語る 私が国家について語るなら」(ポプラ社;2010) 感想3 2013/12/13 1:00 一日一冊読書開始
3 037 成田龍一「戦後日本史の考え方・学び方 歴史って何だろう?」(河出書房新社;2013) 感想5 2013/12/11 23:16 一日一冊読書開始
131210 前原誠司の観念的と現実的の保守分類を笑う!枝野幸男に期待!安倍晋三の言葉の軽さを笑う! 2013/12/10 19:10 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
131208 民主党は解党せよ! 朝日新聞も「民主は分裂を恐れるな」と勧めているぞ。 2013/12/9 2:07 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
131207 自民党のナチス化。 「政府は我々を幸せにすることはできないが、惨めな状態にすることはできる。」 2013/12/7 12:46 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
131206 所感:第二次安倍晋三内閣は第二次山県有朋内閣の亡霊、日本近代史上最悪の疫病神。 2013/12/6 20:32 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
131205 強行採決をTV録画しよう。絶対「忘れない!」自民党の犯罪を!「諦めない!」必ず悪法を廃棄する 2013/12/5 23:28 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
131202 「法律の定める範囲内で」とは何事?国民はいつから『臣民』に戻ったのか?今度は菅官房長官 2013/12/2 20:38 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 036 唐沢寿明「ふたり」(幻冬舎文庫;1996) 感想3+ 2013/12/1 22:02 一日一冊読書開始
131201 自民党幹事長石破茂よ、おまえもか!乱世の予感、一刻も早く中道・リベラル軸を再建せよ! 2013/12/1 15:21 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 035 内田樹「村上春樹にご用心」(ARTES;2007) 感想4 2013/12/1 2:48 一日一冊読書開始
131130 パンドラの箱は開かれた。野田佳彦前民主党内閣の責任だ!絶対に野田・前原をゆるさない! 2013/11/30 13:38 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 034 山本譲司「獄窓記」(新潮文庫;2003) 感想4 2013/11/24 21:43 一日一冊読書開始
3 033 読書ノート:土田直鎮「日本の歴史 5 王朝の貴族」(中公文庫;1965) 感想5+ 2013/11/24 14:49 一日一冊読書開始
3 033 土田直鎮「日本の歴史 5 王朝の貴族」(中公文庫;1965) 感想5+  2013/11/24 4:12 一日一冊読書開始
131123 「強者に阿り、弱者を理解できないまま切り捨てる」政治。3032「世襲議員のからくり」感想に加筆。 2013/11/23 14:51 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
131122 本って高いなあ…。800円の新書にビビってしまう自分が悲しい。 2013/11/23 4:26 日記
3 032 上杉隆「世襲議員のからくり」(文芸春秋;2009)感想4   2013/11/22 0:49 一日一冊読書開始
3 031 養老孟司・太田光「人生の疑問に答えます」(NHK出版;2007) 感想3 2013/11/19 1:47 一日一冊読書開始
131118 福井原発事故、琵琶湖汚染予測。倒錯、馬鹿げている!なぜ、怯えながら原発に頼る必要があるのか? 2013/11/18 20:49 日記
3 030 堤未果「アメリカから〈自由〉が消える」(扶桑社新書;2010) 感想4 2013/11/18 1:36 一日一冊読書開始
3 029 石井光太「東京千夜」(徳間書店;2013) 感想4+ 2013/11/17 18:56 一日一冊読書開始
131116 大河「利家とまつ」総集編&第32回「炎上、勝家と市」を観た。 2013/11/16 15:17 映画・映像
S131116 現在1銘柄所持中。資金総額 147万6057円。4月の127万円から半年で20万円。下手の極み(;_;) 2013/11/16 14:41 96万円からの株式投資
131116 韓国の朴クネ大統領、日中韓を念頭に共同歴史教科書を提唱。小手先の政治はやめろ! 2013/11/16 12:52 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 028 藤原聖子「世界の教科書でよむ〈宗教〉」(ちくまプリマー新書;2011) 感想3+ 2013/11/16 2:32 一日一冊読書開始
3 027 重松清「星のかけら」(新潮文庫;2007) 感想3+ 2013/11/15 0:31 一日一冊読書開始
131114 山本議員を圧殺しようとする天皇制の危険性に注目するべきだが、現天皇は尊敬できる人だ! 2013/11/14 21:18 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
131113 原発地元の被災者は100%の被害者ではない! 子孫にツケを回す超受益者だったことを忘れるな! 2013/11/14 1:02 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
131111 橋下徹よ。従軍慰安婦問題で「どっちもどっち」って、頭おかしいんとちゃうか?謝罪が先やろ! 2013/11/11 20:41 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 026 百田尚樹「海賊とよばれた男(下)」(講談社;2012) 感想5⇒訂正4 2013/11/10 21:44 一日一冊読書開始
131109  閲覧18万超えました。ツイッターしました。180,074 PV 72,000 IP。ブログ開設 763日。感謝m(_ _)m 2013/11/10 15:56 閲覧数 記録
3 025 その2 百田尚樹「海賊とよばれた男(上)」(講談社;2012) 感想3⇒訂正4⇒再訂正3 2013/11/9 18:35 一日一冊読書開始
3 025 その1 百田尚樹「海賊とよばれた男(上)」(講談社;2012) 感想3⇒訂正4⇒再訂正3 2013/11/9 18:33 一日一冊読書開始
3 024 松井孝典/南伸坊「 「科学的」って何だ!」(ちくまプリマー新書;2007) 感想2+ 2013/11/8 0:52 一日一冊読書開始
3 023 美馬のゆり「理系女子(リケジョ)的生き方のススメ」(岩波ジュニア新書;2012) 感想2 2013/11/7 21:02 一日一冊読書開始
3 022 百田尚樹「モンスター」(幻冬舎文庫;2010) 感想3 2013/11/6 23:35 一日一冊読書開始
131104 楽天の優勝に感動したが、一方で政治家に楽天の選手たちほどの被災地への思いがないのが情けない。 2013/11/5 2:10 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 021 中沢啓治「はだしのゲン 第5巻」(汐文社;197?) 感想 とりあえず4 2013/11/5 1:22 一日一冊読書開始
131101 山本太郎参議院議員は議員辞職してはいけない。民主主義を否定する特定秘密保護法案断固反対。 2013/11/2 0:53 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 020 中沢啓治「はだしのゲン 第4巻」(汐文社;197?) 感想 とりあえず4 2013/11/2 0:43 一日一冊読書開始
131030 馬っ鹿じゃねーの!福井県の原発事故で綾部市が、田辺市と避難協定を結ぶんだって! 2013/10/30 22:53 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 019 中沢啓治「はだしのゲン 第3巻」(汐文社;1973) 感想5 2013/10/30 0:43 一日一冊読書開始
3 018 中沢啓治「はだしのゲン 第2巻」(汐文社;1973) 感想5 2013/10/29 1:49 一日一冊読書開始
3 017 中沢啓治「はだしのゲン 第1巻」(汐文社;1973) 感想5 2013/10/28 0:52 一日一冊読書開始
3 016 池上彰「池上彰と考える、仏教って何ですか?」(飛鳥新社;2012) 感想3+ 2013/10/22 1:28 一日一冊読書開始
3 015 小林公夫「東大生・医者・弁護士になれる人の思考法」(ちくまプリマー新書;2010) 感想 2 2013/10/20 14:07 一日一冊読書開始
3 014 石井光太「僕らが世界に出る理由」(ちくまプリマー新書;2013) 感想4 2013/10/20 0:49 一日一冊読書開始
3 013 養老孟司「養老訓」(新潮社;2007) 感想3+ 2013/10/17 0:00 一日一冊読書開始
3 012 太宰治「人間失格」(新潮文庫;1948)感想5 2013/10/16 1:44 一日一冊読書開始
3 011 伊藤真「“司法試験流“勉強のセオリー」(NHK出版新書;2012)少し甘いが感想4 2013/10/15 0:37 一日一冊読書開始
131014 徒然ノート:辻本清美へのエール! 130908の追加部分。また書き足します。 2013/10/14 13:29 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
131012 ETV特集「僕は忘れない~瀬戸内 ハンセン病療養所の島~」 感想5+ 2013/10/13 0:21 映画・映像
3 010 磯田道史「江戸の備忘録」(朝日新聞出版;2008) 感想4+ 2013/10/10 1:25 一日一冊読書開始
131009 美延映夫は議員辞職せよ!「大阪維新の会」は異常。ヒトラーのナチスと同じ。怒りがおさまらない。 2013/10/9 19:05 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 009 姜尚中・中島岳志「日本(にっぽん)」(河出文庫;2008、2011) 感想5 2013/10/6 0:52 一日一冊読書開始
131003 閲覧17万を超えました。170,057 PV 67,806 IP。ブログ開設 726日。面目ございませんm(_ _)m 2013/10/4 21:24 閲覧数 記録
130926 違和感。この国の人間の知性はどうなってるのか?何故、曽野綾子、竹田恒泰の本が売れてるのか? 2013/9/26 21:06 日記
130923  10月式年遷宮直前の「お伊勢参り」に行って来ました。 2013/9/24 0:27 日記
3 008-2 内田樹・高橋源一郎「どんどん沈む日本をそれでも愛せますか?」(ロッキング・オン;2012)感想5  2013/9/22 16:37 一日一冊読書開始
3 008-1 内田樹・高橋源一郎「どんどん沈む日本をそれでも愛せますか?」(ロッキング・オン;2012)感想5     2013/9/22 2:53 一日一冊読書開始
130915 ◎2年目の目次ですm(_ _)m。  120901~130901ブログ・書籍リスト。 2013/9/15 20:59 書籍リスト
130908 東京五輪決定。勉強になった。自縄自縛、錦の御旗・大義名分ができた。日本の終りの始まり。 2013/9/8 17:32 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 007 池内了「科学の考え方・学び方」(岩波ジュニア新書;1996) 感想5 2013/9/8 4:07 一日一冊読書開始
3 006 島田裕巳「なぜ人は宗教にハマるのか」(河出書房新社;2010) 感想4+ 2013/9/7 2:23 一日一冊読書開始
3 005 姜尚中「続・悩む力」(集英社新書;2012. 6月)感想4 2013/9/6 1:49 一日一冊読書開始
130905 言葉の問題「これからは政府が全面に出るので安全」(安部晋三)「東京は完全に安全」(竹田恒和) 2013/9/5 21:12 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
3 004 重松清「希望の地図 3.11から始まる物語り」(幻冬舎;2012) 感想 3+ 2013/9/5 2:04 一日一冊読書開始
3 003 篠原令「妻をめとらば韓国人!?」(文春新書;1999) 感想5+ 2013/9/4 1:59 一日一冊読書開始
3 002 松岡正剛「多読術」(ちくまプリマー新書;2009) 感想4 2013/9/3 1:55 一日一冊読書開始
3 001 菅広文「京大芸人」(2008;講談社) 感想3 2013/9/2 2:11 一日一冊読書開始
130901 2年間有難うございました。とりあえず再度リセットします。一日一冊、3年目突入です。 2013/9/1 1:36 閲覧数 記録
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3 090 網野善彦・石井進「米・百姓・天皇 日本史の虚像のゆくえ」(大和書房;2000)感想4

2014年04月13日 01時37分10秒 | 一日一冊読書開始
4月12日(土):

251ページ  所要時間 5:45  アマゾン506円(256+250円)

網野善彦72歳(1928~2004;76歳)。日本中世史。
石井進 69歳(1931~2001;70歳)。日本中世史。

始め、本書の文庫本(ちくま学芸文庫;2011)を図書館で借りて読み始めたが、非常に多くの示唆に富む内容の本なので、欲しくなり、アマゾンで中古の単行本(2160円)を取り寄せた。

意外と読みが進まない。線を引き、付箋をしながら読み進めた。強く感じたことは、功なり名を遂げた二人の日本中世史家の議論の“自由闊達さ”だ。網野氏は誰もが知る歴史界の風雲児であり、石井氏も東大の名誉教授。二人の議論には、戦後の日本史を第一線で作り上げてきた当事者だからこそ述べられる柔軟な思考の展開があった。

本書の趣旨でもある従来の日本史の定説とされていることが如何にあやふやで頼りないものであるか。早期の解釈改善を求められる事柄の多さを痛感した。また、現代の歴史学をめぐる政治状況に対する正面からの断罪・糾弾を事も無げにする網野氏に太い背骨を感じた。俺たちが知らず知らずに状況や世間の風潮に呑まれて後退していることをはっきりと感じさせられた。

網野氏は、江戸時代を暗黒時代と位置付けた、明治政府の政治指導を真っ向から「間違っていた」と指摘し、「日本は中国や朝鮮とともに欧米に敗北して植民地になった方が良かった」とまで述べている。世間の知能の低い馬鹿どもが読めば、また大騒ぎするようなことを事も無げに発言する網野氏の姿に、俺は、「そうかそこまで原点に戻って歴史を見直しても良かったんだ…」と、戦前を知る学者のどしょっ骨の強さを強く感じた。体調はあまり良くなかったけど。良い読書経験だった。とにかく明治政府に始まる日本の近代国家観に対するアンチな厳しさは透徹している!

目次:第1章 通史を書く意味/第2章 なぜ「米」なのか/第3章 支配者はなぜ「米」に固執するのか/第4章 天皇と「米」/第5章 「百姓=農民」は虚像か/第6章 倭国から日本へ―国号の問題/第7章 農本主義と重商主義/第8章 差別・被差別はどこからくるか/第9章 歴史のつくる虚像―まとめ
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150329 タガ外せば歯止め失う 長谷部恭男・早稲田大学教授/「未来志向」は現実逃避 杉田敦・法政大学教授

 杉田 先日ドイツのメルケル首相が来日しました。戦後ドイツも様々な問題を抱えていますが、過去への反省と謝罪という「建前」を大切にし続けることで、国際的に発言力を強めてきた経緯がある。「建前」がソフトパワーにつながることを安倍さんたちは理解しているのでしょうか。  / /長谷部 そもそも談話が扱っているのは、学問的な歴史の問題ではなく、人々の情念が絡まる記憶の問題です。記念碑や記念館、映画に結実するもので、証拠の有無や正確性をいくら詰めても、決着はつかない。厳密な歴史のレベルで、仮に日本側が中国や韓国の主張に反証できたとしても、問題はむしろこじれる。相手を論破して済む話ではないから、お互いがなんとか折り合いのつく範囲内に収めようと政治的な判断をした。それが河野談話です。  / /杉田 談話の方向性や近隣との外交について「未来志向」という言い方がよくされますが、意図はどうあれ、それが過去の軽視という「見かけ」をもってしまえば、負の効果は計り知れない。安倍さんたちは、未来を向いて過去を振り払えば、政治的な自由度が高まると思っているのかもしれません。しかし政治の存在意義は様々な制約を踏まえつつ、何とか解を見いだしていくところにあります。政治的な閉塞(へいそく)感が強まる中で、自らに課せられているタガを外そうという動きが出てくる。しかし、それで万事うまくいくというのは、一種の現実逃避では。  / /長谷部 合理的な自己拘束という概念が吹っ飛んでしまっている印象です。縛られることによってより力を発揮できることがある。俳句は5・7・5と型が決まっているからこそ発想力が鍛えられる。しかし安倍さんたちは選挙に勝った自分たちは何にも縛られない、「建前」も法律も憲法解釈もすべて操作できると考えているようです。  / /杉田 俳句は好きな字数でよめばいいのだと。  / /長谷部 あらゆるタガをはずせば、短期的には楽になるかもしれません。しかし、次に政権が交代したとき、自分たちが時の政府を踏みとどまらせる歯止めもなくなる。外国の要求を、憲法の拘束があるからと断ることもできない。最後の最後、ここぞという時のよりどころが失われてしまう。その怖さを、安倍さんたちは自覚すべきです。 =敬称略(構成・高橋純子)朝日新聞『考論』

0015 オルテガ「大衆の反逆 (桑名一博訳;久野収解説)」(白水社イデー選書;1930)評価5

以下は、オルテガ所論の久野収による抜粋の抜粋である:///  オルテガによれば、政治のなかで「共存」への意志を最強力に表明し、実行していく政治スタイルこそ、自由主義的デモクラシーである。共存は、強い多数者が弱い少数者に喜んで提供する自己主張、他者説得の権利である。敵、それも最も弱い敵とさえ、積極的に共存するという、ゆるがない決意である。/その意味で、人類の自然的傾向に逆行する深いパラドックス(逆説)であるから、共存を決意した人類が、困難に面してこの決意を投げ出すほうへ後退したとしても、それは大きな悲劇ではあっても、大きな不思議とするには当たらない。/「敵と共存し、反対者と共に政治をおこなう」という意志と制度に背を向ける国家と国民が、ますます多くなっていく1930年代、オルテガは、「均質」化された「大衆」人間の直接行動こそが、あらゆる支配権力をして、反対派を圧迫させ、消滅させていく動力になるのだという。なぜなら、「大衆」人間は、自分たちと異類の非大衆人間との共存を全然望んでいないからである。略。///  「大衆」人間は、自分たちの生存の容易さ、豊かさ,無限界さを疑わない実感をもち、自己肯定と自己満足の結果として、他人に耳を貸さず、自分の意見を疑わず、自閉的となって、他人の存在そのものを考慮しなくなってしまう。そして彼と彼の同類しかいないかのように振舞ってしまう。/彼らは、配慮も、内省も、手続きも、遠慮もなしに、「直接行動」の方式に従って、自分たちの低俗な画一的意見をだれかれの区別なく、押しつけて、しかも押しつけの自覚さえもっていない。/彼らは、未開人―未開人は宗教、タブー、伝統、習慣といった社会的法廷の従順な信者である―ではなく、まさに文明の洗礼を受けた野蛮人である。文明の生み出した余裕、すなわち、贅沢、快適、安全、便益の側面だけの継承者であり、正常な生存の様式から見れば、奇形としかいいようのないライフスタイルを営んでいる新人類である。略。///  「自分がしたいことをするためにこの世に生まれあわせて来た」とする傾向、だから「したいことは何でもできる」とする信仰は、自由主義の自由の裏面、義務と責任を免除してもらう自由にほかならない。/われわれは自由主義の生みだした、この「大衆」人間的自由、自己中心的自由に対し、他者と共存する義務と責任をもった自由を保全しなければならないが、一筋縄でいかないのは、この仕事である。(160626:イギリスEU離脱について思うところ=もみ=)