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ウンホ、死んでしまいました。
でも、これが彼が望んだことなのでしょう。
そして、撃ったカン刑事も大きなダメージを受けていました。
殺したくはありませんでした。ウギョンを守るために撃ったのです。
呆然とした時間が過ぎて行きました。
次第に冷静になって行ったカン刑事は、何か釈然としないものを感じていました。
全て、ウンホの筋書き通りになったわけで。
ウギョンはユン医師のカウンセリングを受けました。
ウンホの話をしました。
そして、緑の服の女の子の夢を見たことも。自分がその子を“セギョン”と呼んでいたと。
でも、セギョンじゃない・・・と。
ユン医師に問われるがまま、幼い頃の思い出を話しているうちに、自分には7歳より前の記憶が無いことに気づきました。思い出だと思っていたのは、全て父親から植え付けられた記憶だと分かったのです。
思い出したいとウギョンは言いました。
催眠療法を受ける決心をしました。
カン刑事は、ウンホの納骨堂で一人の青年と会いました。
カン・ミンギ、ウンホと初めて会った事件で父親を殺したと疑われた少年でした。
ミンギもカン刑事を覚えていました。
「ウンホさんは人殺しじゃない。人殺しは刑事さんです。俺たちはそう思ってる。」
ミンギが言いました。
“俺たち”という言い方がカン刑事には引っ掛かりました。
そして、ミンギの手首の入れ墨にも見覚えがありました。
ウギョンがはねて殺してしまった男の子ソグの母親が、交通事故に遭った時の加害者の留学生の手首にも同じような入れ墨があったのです。
結局、そのひき逃げ事故は“赤い涙”の事件ではないと判断され、示談が成立していました。
示談金は2000万W。留学生が準備できる金額じゃありません。
カン刑事は、“赤い涙”と関係があると思いました。
確かに、一連の事件の中で、ウンホの行動では説明できていない事実もありました。
で、チョン刑事とクォン刑事に、事件はまだ終わっていないと言ったのですが、考えすぎだと一蹴されてしまいました。
ウンホの自白が引っ掛かる・・・とカン刑事は言いました。
「死ぬ前に自白なんて、出来すぎだ。何かを隠そうとしている気がする。このままでは奴の思うつぼだ。」
でも、チョン刑事は、カン刑事が単にウンホの企みにまんまと引っかかった事が悔しくて事件にこだわっているだけだと思いました。
カン刑事は一連の事件をもう一度整理してみることにしました。
ウンホの言葉に、何かヒントがあると感じていたのかもしれません。
誰かを庇っていたに違いないと思いました。
カン刑事はカン・ミンギに話を聞きに行きました。
ひき逃げ犯である留学生とのつながりが分かりました。ヘミルという社会奉仕の措置を受けた時に参加した団体で会ったと言いました。
でも、ウンホと留学生とのつながりは分かりません。
ソグ母に事情を聞きに行きました。
すると、示談の条件が娘のヒスと3回会う事だったと言うのです。変な条件ですよね。
証拠の写真を見せたら本当にお金をくれたと。
留学生ではなく、カン刑事より年上だったと、ソグ母は言いました。
借金を返すことが出来たソグ母は、明るく落ち着いた雰囲気になっていました。ヒスとも会っているようです。
良い方向に進んでいるということが分かりました。
ウギョンはドンスクに会いに行きました。
お店を開店したようで、お祝いに行ったのです。
ドンスクも明るくなっていました。ソラに習い事をさせてあげられるようになり、人が変わったように穏やかな風貌になっていました。
ウギョンはほっとしました。
ドンスクの店で、ウンホと写った写真を見つけたウギョン。
撮った日は、カン刑事が“赤い涙”に襲われた日でした。
ウンホじゃない
ウギョンは思いました。
カン刑事に報告しました。
もう一人いる・・・とカン刑事が言いました。
出来すぎだと思っていたと言いました。
ウンホが命に代えても守りたいと思った人、それが主犯だ・・・と。
ウギョンも気になっていたことがありました。
ウンホがあの灯台の場所に捨てられたのは2,3才だと言っていました。話の通り、美しい場所だとも。
誰かに教えられたに違いないと、ウギョンは言いました。
ウンホを保護した人か、家族だと。
ウギョンはカン刑事をいたわりました。
仕方なかったとはいえ、人を殺してしまったことは、カン刑事に重い負担を強いていると感じていたのです。
もしかしたら、ウンホは撃つつもりは無かったのかもしれないと、思うこともあるようです。自分の勇み足だったと。
でも、それに気づいていたのか、ウギョンははっきりと言いました。
ウンホは撃ったと思うと。だから、カン刑事は自分にとって命の恩人だと。
少しは心が安らいだでしょうか、カン刑事。