まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『赤い月青い太陽』レンタル版 完観

2020-03-14 16:49:47 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

殺すつもりは無かったと継母は言いました。

確かにキツク叱りはしたけど、ちゃんとお風呂に入れてあげて、繕った緑のワンピースも着せてあげた。そのまま寝かした・・・と。

二度と目を覚まさないなんて思いもしなかったと。

 

死んだセギョンの体にたくさんの痣があるのを知ったウギョン父。

その時初めて事態の深刻さを認識したのでしょう。

途方に暮れていた時、ウギョンがすべての記憶を無くしていることに気が付いたのです。

ショックのあまり・・・でしょう。

で、両親は隠し通す決心をしたのです。

 

必死に殺意は無かった、自分だって苦しんできたと主張する継母。

そんな言葉、ウギョンに通じる筈はありません。

半狂乱になって継母を責め続けました。

でも、継母も自分に責任は無いと言い張りました。

継母が折れてさえいれば、最悪の事態は免れたかもしれません。

ウギョンはとうとう金づちを持ち出しました。

 

夫の浮気を目の当たりにしたあの日と同じ抑えようのないすさまじい怒りがこみあげて来たのです。

 

「それでも、母親なの

そう叫んで金づちを振り上げた時、あの緑のワンピースの女の子、本当のセギョンが現れ、そっとウギョンの手を取ったのです。

金づちが手から落ちました。

また、女の子が最悪の状況になるのを防いでくれたのです。

 

カン刑事にウギョンから電話が入りました。

「妹を見つけました。」

 

「私が暴走すると思いましたか?」

ウギョンがカン刑事に聞きました。

「ウンホのような人をもう見たくないから。」

と、カン刑事。

セギョンが止めてくれました・・・と、ウギョンは泣きました。

 

公訴時効の成立で、継母は不起訴となりました。

 

『それで満足か?許せるのか?』

と、“赤い涙”が連絡して来ました。

今はまだ何も考えられません・・・とウギョンは返信しました。

 

一見すると穏やかな日常が戻って来ました。

継母は体調を回復させることができ、退院して来ました。

実の娘と孫のウンソと、和やかに楽しそうに過ごすようになりました。

それを、ウギョンは少し離れて見つめていました。彼女だけは笑顔を見せることが出来ません。

 

『結局、あなたのお陰で継母は苦痛から解放されたようだ』

『すばらしい。あなたは親孝行な娘だ』

『死とは停止であり終末だ。妹は5歳ですべてが停止し、週末を迎えた』

『生きるとは可能性だ。生きている者の罪は暮らしの中で消えていく。それでも許せるのか?』

矢継ぎ早にメールが届きました。

やはり、“赤い涙”はユン医師でした。

 

継母が生きていることを許せるか・・・ウギョンは考え続けました。

 

ある夜、ウギョンが家政婦を早めに帰しました。

怪しい・・・と思ったら。

 

「幸せ?」

と、ウギョンは継母に聞きました。私の目には母さんが幸せそうに見える・・・と。

「それじゃ困るのに。」

そういって、ウギョンは実家を出ました。

 

『準備はよいか?後悔しないか?』

と、“赤い涙”が連絡して来ました。

『しません』

と、ウギョンは返信しました。そして、どうしてこんなことをするのかと問いました。

『あなたと同じだ。罪悪感と怒り』

 

ユン医師が家に侵入しました。

「先輩だったのね。」

声がかかりました。いない筈のウギョンでした。

「心変わりしたのか?」

と、問われ

「私の気持ちは変わってない。生きていれば可能性がある。私はそれを選ぶ。」

私の心は怒りでいっぱいよ。殺したいほど憎い。だけど、誰かを終末に追い込むには自分の犯した罪が多すぎる・・・と。

「誰かに裁きを下す資格が無いの。」

 

その瞬間、部屋の電気が点き、カン刑事たちが銃を構えて入って来ました。

「君は正しい。」

ユン医師は言いました。

 

そして、今度こそ、全ての罪を認めたのです。

“赤い涙”として。

 

ユン医師が手を下したのは、シワンの事件と今回のウギョンの一件でした。

二人は自分の手ですくってあげたかったとユン医師は言いました。

シワンとウギョンの治療の中で、二人が同じような事を思ったことに対して罪悪感を感じていることを知りました。

それは、ユン医師自身の体験と同じだったのです。

ユン医師はウンホも治療していて、その過程で辛い体験を知りました。

その時彼も胸を痛めながらも、自分でなくてよかったと思ったのです。シワンとウギョンと同じ罪悪感を感じていたのです。

だからこそ、自分の手で解決してあげたかったのです。

 

あなたは許せますか?と、ユン医師はカン刑事に問いました。

許せない・・・とカン刑事は言いました。

でも、自分に裁く資格は無いと、ウギョンと同じ言葉を告げたのです。

 

事件はマスコミに発表されましたが、その本当の動機は公表されませんでした。

刑事として正しいことをしたけど、誇りには思えない・・・とカン刑事は呟きました。

葛藤してしまう事件だと最初からわかっていたじゃないかと、チーム長は言いました。

「単純明快が一番だ。」

と、チーム長が言いました。

 

カン刑事も気づいた事がありました。

子供好きじゃなかったカン刑事。だから、恋人が妊娠を告げた時喜べなかったのです。そして別れに繋がってしまったわけですが。

煩わしいばかりで責任が付きまとう存在だと思ってました。そんなの耐えられないと。

でも、その責任の重さを受け止める喜び、その充実感があるからこそ、子供を持つのかと思えたのです。

ハナが彼を信じ、慕い、抱き着いてきた時、しみじみと感じたようです。

 

“赤い月と青い太陽”という童話、本当にあるのでしょうか?

 

人間の深層心理を見せてくれる・・・いえ、見せられる作品でした。

自分じゃなくて良かった・・・という感覚。誰もが思った事があるんじゃないでしょうか。

隠していた罪悪感を感じる思いを、言い当てられた、そんな気がしました。

重く暗い印象の作品ですが、見る価値はあると思います。


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『赤い月青い太陽』レンタル版 31話まで

2020-03-14 15:35:46 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

「私が殺すところを見たの?」

と、継母が言いました。

ウギョンが見たのは、確かにセギョンが意識なく眠り続けているときだった・・・みたいな説明をしました。

手のかかる子だったセギョンを、継母も扱いかねていたと。

で、ウギョン父が、手に負えないと判断し、別の家に預けたと言いました。

「じゃぁ、その子は今どこに?」

と、ウギョン。

そーですよね。

そしたら、連れ戻す気はなかったからその後は聞かなかったというじゃありませんか。

あまりにも無責任な話ですよね。常識じゃ考えられない話です。

 

連行されたユン医師は、取り調べに素直に応じていました。

ウンホと兄弟だと言う事も認めました。

明かさなかったのは、殺人者と兄弟だと言うと、医師としての信頼を失いかねず、病院の閉鎖も免れないかもしれないし、兄弟としての情も乏しかった・・・なんてね。

 

カン刑事が、“赤い涙”はお前だろうと言っても、認めませんでした。

なんの証拠も無いと。ウンホにもそうやって自白を迫ったのかと。

カン刑事は自分の推理を話しました。

「ハヌルセンターから情報を得てターゲットを探し、可哀そうな弟に殺人を実行させた。」

でも、確たる証拠はありません。

ユン医師は、ウンホはハナを救った、そのウンホを殺したのはお前だ・・・と言いました。

そして、ウギョンにしたのと同じように、催眠にかけようとしました。そうやって深層心理を浮かびださせようとしたのでしょう。要するに、カン刑事の傷をえぐるわけです。

彼にとって、ウンホを殺してしまったことは、やはり忘れられない傷なのです。

 

ユン医師は余裕しゃくしゃくって感じで、自分は“赤い涙”ではないと言いました。

 

まぁねぇ、警察が持ってる証拠というのは、この時点では状況証拠でしかありませんからね。

決定的な証拠というのは、全く見つかってないのですから、これ以上の拘束は無理でした。

 

ウギョンはユン医師がウンホの兄だったと聞かされ、流石に驚きました。

“赤い涙”はユン医師だとカン刑事は言いました。

“赤い涙”の全ての条件が彼に当てはまっていると言いました。そして、何より、ウンホが守りたかった人物という条件に当てはまるのは彼しかいないと。

 

カン刑事は、気を付けるようにウギョンに言いました。

ウギョンが密かに“赤い涙”と連絡を取ってることを、気づいているのでしょうか。

それとも先輩として信頼しきっているからでしょうか。

 

『妹の遺体を探せ』

と、“赤い涙”からウギョンにメールが届きました。

 

直後に会ったユン医師も同じことを言いました。

「先輩。先輩が“赤い涙”なの?同じことを言う・・・。」

でも、ユン医師は、ウギョンに対しても、違うと言いました。これは当然の忠告だと。

 

継母が倒れました。

治療を拒否しているのだから、当たり前です。

このまま死なせては謎は何も解決しないと、ウギョンは焦って救急通報しました。

セギョンに事実を告げ、骨髄移植を納得させました。

 

勿論、嫌い続けてきた人が実母だと知ったセギョンは混乱しました。

でも、ウギョンが行方の知れない妹の事を明らかにしたいから、死なせるわけにはいかないと言ったので、納得するしかなかったでしょう。

「私には知る権利がある。」

そう、ウギョンは言いました。

 

『子供を完璧に隠す方法を考えてみろ』

“赤い涙”からまたメールが届きました。

 

ここでウギョンはカン刑事に聞くんですよ。“死んだ人を完璧に隠す方法ってありますか?”なんて。

これ、ちょいと変ですよね。というか、刑事にこんなこと聞くなんて、常識が無さすぎると思います。

疑われて当然ですよね。

 

「完全犯罪は経験無いけど、見たケースでは、目の届く所に遺体を保管していた犯人がいました。」

と、カン刑事。彼もおそらくウギョンの意図が分かったでしょうが、敢えて答えたのでしょうね。

 

「遺体を見つけたら、どうするつもりですか?自ら裁くつもりですか?」

カン刑事が聞きました。

「母に裁きを下すなんて、考えたことはありません。」

カン刑事が心配しているのは、ウギョンも“赤い涙”に誘導されて犯罪を犯してしまう事でした。

「私はただ、真実が知りたいだけです。」

でも、その言葉があてにならない事を刑事の彼はよく知っていました。

「地獄の扉が開いたらその気持ちも変わるかも。奴はその時を狙う。約束してください。地獄に足を踏み入れそうになったら俺に電話を。」

ウギョンは小さく頷きました。

 

骨髄移植が行われました。

 

目の届く場所・・・とウギョンは考えました。

ならば、家しかないと思いました。調べてみると、元々の設計図に暖炉は無かったことに気づいたのです。

父も継母も暖炉に近づくことを極端に禁じていました。

ここしかない・・・。

そして、ウギョンは掘り起こした暖炉の床下にあの緑のワンピースを見つけたのです。

 

地獄の扉が開いてしまいました。

ウギョンは物凄い憎しみに支配されてしまいました。

病院から継母を無理やり自宅に連れ帰りました。

 

「ちゃんと見て30数年ぶりの再会ね。気分はどう

継母は崩れるように暖炉の前に座り込みました。


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