レビュー一覧は、こちらから。
いいわ・・・と答えたスヒョン。
「好感を持つ相手として再び会ったことに・・・。私たち。」
初めてスヒョンから“私たち”と言う言葉を使いました。
ロマンチックに・・・自転車に乗りましょう・・・とジニョク。
これも初めての経験です、スヒョンにとっては。二人乗りなんて。
そして、お茶を飲み、ケーキを食べました。記念日だからとジニョクが言ったので。
ケーキに乗ってた赤い玉をお互い一つずつ持ち帰りました。
それを部屋に置いたジニョク。スヒョンの靴、ゲームで取ったぬいぐるみ、そしてこの赤い玉。思い出の品が一つまた増えました。
ウソクは相変わらずスヒョンの為に裏で動いています。
チェ理事に釘を刺したのです。先だってのロビーでの事を持ち出して。
大人な対応です。それだけにいっそう切ないです。
でもねぇ、チェ理事は全く懲りてません。
と言うか、彼は表向きウソク母に従っていますが、究極の狙いは自分の利益なんです。
財閥がどーなろうと、知ったこっちゃないって感じですね。ウソク母とスヒョン父の立場が悪くなろうと、関係無いと思っています。
で、今度の開業式に、スヒョンとジニョクの一件を追及するための記者を忍ばせようとしています。それをイ課長に命じました。
束草のホテルの開業が迫っていました。
その準備に広報チームも追われています。
イ課長が突然面倒な仕事をジニョクに担当させてはどうかと提案しました。
ジニョクは張り切って担当を引き受けました。
ヘインは言いだしたイ課長を不審な目で見つめ、ジニョクを心配そうに見ました。彼女は、とても鋭敏な感覚を持っています。
人の心の動きや事情に。そして思慮深いので、それをひけらかす事も無いのです。
そう言えば、この作品に登場する人物は、それぞれにとても善人です。勿論、俗物的な意識も持ってて、それがリアルですし、立場によって考え方が違うのは当たり前ですし。でも、根っこのところは皆善人なんです。
ウソク母やチェ理事くらいですかね、悪役と呼べる人物は。
他の皆が善人だけに、際立って見えますし、かなり超越した財閥意識の持ち主として描かれていますね。
ジニョク父の亡き友人の妻は、元教師だそうで。なので、ジニョクは彼女をイ先生と呼んでいます。
イ先生からお茶の誘いを受けたジニョク。
スヒョンをメールで誘いました。
でも、生憎予定が入ってるとかで、無理だと言う返事が届きました。
スヒョンの笑顔が増えたのは確かです。それも、心からの。
この時も、メールの着信がジニョクだと分かった時の笑顔がとても柔らかくて良かったです。
仕事中に、またスヒョン母が強引に訪ねて来ました。
母は、夫・・・スヒョン父が人気キャスターから政治家に転身した時、いずれは大統領に・・・と言う夢を描いて来ました。
その邪魔をする者は、娘でも許さないと言いました。
ジニョクとの火遊びは許さないと。大人しくホテル経営だけをしておけと言う事です。
「母と娘じゃない・・・。」
スヒョンが言いました。いつもの言い様に、がっくりし、失望の色が隠せません。
でもね、母は言ったのです。
「そんな関係は重要じゃない。私には価値が重要よ。」
使えない娘は他人と同じと言う事でしょうか。酷いよね、ホント。いつになったら目が覚めるのでしょう。
ミジンが言うように、スヒョンは人前で涙を見せたことはないようです。
この時も、必死に我慢しました。
直後に見かけたジニョクは、イマイチ表情が曇っている事に気が付きました。
励ましたいと思いました。
“ほら、モデルより似合ってる”
と、メールしました。
ジニョクがプレゼントした口紅を、初めてその日、スヒョンはつけていたのです。
スヒョンに笑顔が戻りました。
ミョンシクは、それを見て、ほっとしました。
スヒョンは父の洋服を買いに寄った店で、ジニョクのネクタイを買いました。
ジニョクがちゃんとしたネクタイを持っていないと知ってましたから。
偶然、店にウソクもいました。
若者向きのネクタイを買ったと知りました。
イ先生は、スヒョンの正体に気づいていました。
やはり心配していましたね。
息がつまる人生を生きてきた女性だから、ジニョクまでも同じようになったら・・・とか、あまりにも立場が違うので誤解されるかもしれない・・・とか。
でも、ジニョクは関係ないと言いきりました。
ミョンシクは、まだイマイチ表情の冴えないスヒョンを気遣って、ジニョクに会えば良いと言いました。
「後悔しても遅い。いくら大金を積んでも歳月は取り戻せない。」
その言葉が胸に沁みたスヒョン。
一旦帰宅したものの、すぐに買ったばかりのネクタイを持ってイ先生の家に向かいました。
でも、入っていく勇気が出なかったのか、もうジニョクが帰った後だと思ったのか、車の中で座り込んだままでした。
すると、タイミング良くジニョクが出てきたのです。