シャンソン歌手

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シャンソン歌手リリ・レイ長坂玲 銀座シャンソンの店

2011年02月17日 01時32分23秒 | Weblog
シャンソン歌手リリ・レイ長坂玲 銀座シャンソンの店

今朝は シャンソニエマダムREI お店の白いヤマハのグランドピアノの
調律を お願いして すっかり 良い深い音になった ピアノの音に
酔いしれながら レッスンをしました。
調律したくても なかなか 空く時間が無くて
気になって仕方ありませんでした。
今日は 丁寧に 調律してくださった後 私の耳に 自分で弾く
シャンソンの伴奏が 穏やかに響きました。
ピアノの音色も 声の音色も
音色は 大切です。
空気に流れる 空間に響く音色は 美しくて深ければ
それだけで 耳を快楽の世界へ いざないます。
音程の良い 包み込む色のある声を目指して 発声練習に明け暮れた
十代 二十代 三十代
あの時代は 声楽家として 美声を目指すよき時代でした。
いまは シャンソン歌手になり シャンソンのポエムが複雑になので
もっと 違う観点になりました。
酸いも甘いも 表現できる 柔軟な声 音程 響き。
母音 子音の細かい美しさを細部まで 勉強しつくしたくなりました。
人間の持つ あらゆる感情が 表現できる声が 目標です。
でも 最後は
人間の体が 楽器なので 肉の細胞が記憶した喜怒哀楽が 声の色に
影響してくるものだと 思い始めています。
人生の味を知って 初めて人生の色が出てくるから シャンソンは深いです。
持ち運び自由な 安上がりのはずの自分の体が 楽器なのに
世界一 贅沢で世界一思い通りに弾けない やっかいな自分と言う楽器
それが 音楽する自分の体です。
力めば 突っ張った音 緩めれば無気力な音 になってしまい
ど根性では 品格がなくなり かといって 情熱は欲しい・・・・・
自我の無い 無欲で タフな楽器を 作り上げ 維持するのは
大変です。とりあえず 日進月歩を目指します。
なので 私の場合 年をとるのが 嬉しい毎日。
昨年の自分にも 10年前 や まして 若い自分に戻りたいなんて
まったく 思えません。
シャンソンは 正確な練習時間×年数 で上手くなっていきますから。
かといって がむしゃらだと 包容力が無い音楽性になるので
こつこつ 穏やかに 音楽し続けたいです。
今日は 丁寧な調律後 美しい音色のピアノの音を聞きながら
自分の体が楽器である 声の色のことを 考えたりしました。